首都圏支部
作成 戸谷 輝夫


  こんな都会の片隅にも野鳥は思いのほか元気に生きています。
  関心をもてば彼らの生き様が見えてきます、聞こえてきます。
  さあご一緒に野鳥との出会いを楽しみにお出掛けになりませんか。
  初心者歓迎!ご一緒に野鳥観察を楽しみましょう
2016年12月行事の実施報告  

 場 所  菅生沼 (茨城県 坂東市・常総市) 

 日 時 平成28年12月23日(金祝)

 
コース 愛宕駅~(バス)~辺田三叉路~菅生沼上沼西岸遊歩道~
     蓮花寺
(腹帯地蔵尊) ~菅生沼上沼東岸遊歩道~天神山・上沼
     ~延命院
(平将門胴塚)~辺田三叉路(バス)~愛宕駅
     ・・・忘年会「流山おおたかの森/庄や」

 参加者   東海林 治、小松裕一、尾原 武、泉 保、田口春一郎
 (敬称略) 山崎雄一、鵜飼順子、倉光幸司、石原幸子、岡田俊男、
     小池紀子、
中嶋 繁(担当)、戸谷輝夫(担当)
                         
[ 13名]

 

 (チュウヒ)
ヨシ原の上から獲物を探しています
報告
 今回は上沼を中心にして、その周囲を巡っては冬の小鳥も探してみました。期待通りシロハラ・アトリ・ジョウビタキ・シメが登場し、ヨシ原の上をチュウヒ・オオタカ・ノスリ・チョウゲンボウが素敵な舞いを見せてくれました。ただ本命のハクチョウが下沼の方に移動中で、大きな群れを見られなかったのが残念でした。また平将門の史跡も多く残っている地域なので、遠く歴史に思いを馳せてみました。

菅生沼(すがおぬま)
 
坂東市と常総市の境界にあり、南北約5km、東西の幅は約200500mの細長い沼で、水深は浅く、水をたたえるのは主に下沼と呼ばれる南部で、上沼と呼ばれる北部は湿地帯になっています。沼には江川、飯沼川、東仁連川という三本の川が流れ込んでおり、菅生沼を経て法師戸水門から利根川へと注ぎます。
 1975に、沼自体及び自然度の高いヨシ群落からなる周辺部が、茨城県条例により自然環境保全地域(県内最大の面積)に指定されました。自然がそのまま残されている菅生沼には冬のハクチョウのほか、カワセミやウグイス、ツグミなど、またオオタカ、チュウヒ、ノスリ等の猛禽類など、それぞれの季節の鳥の姿を見ることが出来ます。


平将門胴塚
 
将門は天慶3年(940)2の合戦を迎えて、石井の北山に最後の布陣をします。最初は風上に立って優位な戦いでしたが、急に風向きが変わり、正面から突風を受ける立場になったとき、敵の矢を受けて倒れました。その首は藤原秀郷によって京都に送られ、東市にさらされたといわれています。残された将門の遺体をひそかに神田山の延命院境内に葬ったのが、この胴塚と伝えられています。この地は相馬御厨の神領だったことから暴かれることなく、今に及んでいると言われています。
 その胴塚を抱くように大きなカヤの木が立っているの小山を将門山古墳と呼ばれています。また、胴塚の西側には、昭和50年に東京都大手町の将門首塚から移された「南無阿弥陀仏」の石塔婆が建てられています。

観察種(鳥類分類準)
 コハクチョウ、マガモ、カルガモ、オナガガモ、コガモ、ホシハジロ、カイツブリ、キジバト、カワウ、アオサギ、ダイサギ、
 オオバン、トビ、チュウヒ、オオタカ、ノスリ、コゲラ、チョウゲンボウ、モズ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、シジュウカラ、
 
ヒヨドリ、ウグイス、メジロ、ムクドリ、シロハラ、ツグミ、ジョウビタキ、スズメ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、アトリ、
 カワラヒワ、シメ、ホオジロ、アオジ                       (計 37種)


案内人(中嶋 繁・戸谷輝夫)、記事(戸谷)、写真(東海林 治・田口春一郎・戸谷輝夫) 



広大な菅生沼のヨシ原をバックにして

菅生沼上沼にて
ハクチョウは下沼に移動中で不在、カモ観察中

延命院にある「平将門の胴塚」
大手町にあるのは首塚で、未だに別居中

*このページは低速通信利用者に配慮して画像解像度を押さえて作成しています。
 右の「スナップ写真コーナー」では、ここでご紹介出来なかった画像も含めて、
 少し解像度を上げた写真(拡大可)を掲げて、当日の雰囲気をお伝えしています。
 
スナップ写真コーナー
(アルバムに写真多数)