首都圏支部
作成 戸谷 輝夫


  こんな都会の片隅にも野鳥は思いのほか元気に生きています。
  関心をもてば彼らの生き様が見えてきます、聞こえてきます。
  さあご一緒に野鳥との出会いを楽しみにお出掛けになりませんか。
  初心者歓迎!ご一緒に野鳥観察を楽しみましょう
2016年5月行事の実施報告 

 場 所  利根川河川敷・小文間 (取手市) 

 日 時 平成28年5月15日(日)

 コース 
JR取手駅東口~(バス)~城根~かたらいの郷~おにぐるみの森~
        相野谷川合流点~相野谷川排水機場記念公園(昼食)~面足神社
        ~大聖寺不動明王~福永寺(中妻貝塚)~ 中妻~(バス)~仲町
        ~旧取手宿本陣~長禅寺~取手駅(懇親会/はなの舞)

 参加者   尾原 武、細井忠雄、福井泰一郎、泉 保、鵜飼順子、中嶋 繁、
 (敬称略)  山崎雄一、堀田敏江、棟方千恵子、小池紀子、小川嘉子、
      戸谷輝夫
(担当)、田口春一郎(下見協力)   [ 13名]

 

雲雀
 (ヒバリ)
ヒナを守ろうと警戒中でした
報告
 利根川河川敷・小文間(おもんま)は2年ぶりに訪れる観察地ですが、今回はコースを変えて散策しました。取手市の東側に位置し、市の南側を流れる利根川の広大な河川敷と、 その中にある通称「おにぐるみの森」は、利根川の豊かな自然と生き物を育んできました。他にも取手市内の歴史散策(中妻貝塚・取手宿本陣)もコースに追加しました。

 ここは季節によって訪れる野鳥の種類も多岐に亘り、特にこの時期はヒバリの囀り飛翔に加え、オオヨシキリやホオジロなど、夏鳥のさえずりを堪能出来るコースに変身します。特にオオヨシキリの「ギョギョシ、ギョギョシ」というテリトリー宣言の声や、「一筆啓上・・・」と囀るホオジロの声が聞こえ、またキジの「ケンケン」と鳴く声もそこかしこで耳にすることで、それぞれが濃い密度で生息していることが見てとれました。

 また「取手市の鳥」としてフクロウが指定されていますが、その生息域に足を踏み入れてみました。夜行性の鳥ですので、昼間に出逢うことは稀ですが、未消化のネズミの毛・小鳥の羽毛・骨などをペリットとして、ひと塊で吐き出す習性があるので、祠のある大木の下を皆でしばらくペリット探索をしてみました。

中妻貝塚
 小文間台地にある福永寺を囲むように、利根川流域最大の環状貝塚があり、縄文時代後期の土器が、ヤマトシジミやハマグリの貝層の中から発見され、さらに100体もの人骨が同一穴から発見されたと、案内板には記載されていました。足元にまで散乱している貝を踏みながら、縄文人の生活を偲んでみました。

旧取手宿本陣
 
取手駅から徒歩10分足らずの所に、重厚な茅葺きの建物があり、1687年に水戸徳川家から本陣に指定され、1795年に現在の姿に建てられたと、ビデオ上映で解説が有りました。水戸街道沿いに残る本陣の中で、一番古く、一番大きく、そして唯一一般公開(無料)されている本陣です。奥には大名等身分の高い武士が寝泊まりした、一段高い上段の間までありました。

観察種
 キジ、カルガモ、キジバト、カワウ、アオサギ、トビ、コゲラ、モズ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、シジュウカラ、
 ヒバリ、ツバメ、ヒヨドリ、ウグイス、メジロ、オオヨシキリ、セッカ、ムクドリ、
スズメ、ハクセキレイ、カワラヒワ、
 ホオジロ、カワラバト                         (計 24種)


案内人(戸谷・田口)、記事(戸谷)、写真(山崎雄一・泉 保・戸谷輝夫) 



利根川の広大な河川敷をバックに
この河川敷小文間地区は自然保護区域に指定され、自然度豊かな環境が保たれています

河川敷内の通称「オニグルミの森」
森林浴と鳥の声が楽しめます

旧取手宿本陣にて
これだけ昔のままの姿を見られるのは貴重です

*このページは低速通信利用者に配慮して画像解像度を押さえて作成しています。
 右の「スナップ写真コーナー」では、ここでご紹介出来なかった画像も含めて、
 少し解像度を上げた写真(拡大可)を掲げて、当日の雰囲気をお伝えしています。
 
スナップ写真コーナー
(アルバムに写真多数)