首都圏支部
作成 戸谷 輝夫


  こんな都会の片隅にも野鳥は思いのほか元気に生きています。
  関心をもてば彼らの生き様が見えてきます、聞こえてきます。
  さあご一緒に野鳥との出会いを楽しみにお出掛けになりませんか。
  初心者歓迎!ご一緒に野鳥観察を楽しみましょう
2016年2月行事の実施報告 

 場 所  舞岡公園 (横浜市戸塚区) 

 日 時 平成28年2月21日(日)
 観察地 舞岡ふるさとの森~舞岡公園
 行 程 地下鉄舞岡駅~舞岡ふるさと村~舞岡ふるさとの森
     ~前田の丘(昼食)~瓜久保・かっぱ池~さくらなみ池
        ~きざはしの谷戸~小谷戸の里~京急ニュータウン
       ~(バス)~戸塚駅前(庄や/懇親会)

 
参加者   中嶋 繁、小松裕一、田口春一郎、細井忠雄、堀田敏江、
 (敬称略)  米山和男、五島周太郎、倉光幸司、岡田俊男、小川嘉子、
        香取一昭、香取文子、小田島明美、棟方千恵子、戸谷輝夫、
        尾原 武(担当) 、高橋佐紀子(担当)    [計 17名]
 

黄鶺鴒
 (キセキレイ)
報告
 この舞岡公園は2年ぶりに訪れる観察地です。舞岡ふるさとの森から舞岡公園にかけては、起伏に富んだ谷戸が続き、田圃や雑木林が残された懐かしい風景が拡がって、鳥の声がそこかしこに聞こえる魅力的な所です。散策路に入ると、さっそくエナガやシジュウカラ・コゲラが次々と現れ、しばしば足をとどめて双眼鏡が大活躍でした。

 2月とはいえ幸い天候に恵まれ、陽だまりの散策路をゆったりと歩くのは、小春気分で気持ちのよいものですね。きざはしの谷戸まで来ると、カメラマンが数人待機中でした。ここが観察のベストポジションらしく、まずは目の前の湿地帯にタシギが餌を探しています。しばらくするとキセキレイ・シメ・モズ等も次々と現れ、私達も右に左にと忙しい観察でした。同一環境としての観察会で26種なら、まあまあの出現だったと思います。

1.舞岡公園
 舞岡公園は、地下鉄舞岡駅の南約1.5kmに位置し、平成4年12月に開園しました。横浜市緑の基本計画「緑の七大拠点」の一つである舞岡・野庭地区の中心部に位置していますが、周辺の市街化が進む中で、昔ながらの雑木林や田園の風景が残る谷戸(三方向を山に囲まれた地形)を持つ広域公園です。
また、自然の生態系が保護され、様々な野生の動植物が生息しています。自然界のいろいろな表情に包まれた緑の中を散策しながら自然観察を楽しんだり、ふるさとの景色の中で田植えや稲刈りなどの農体験ができる等、いろいろな楽しみ方で親しまれています。

2.外来種タイワンリスの心配
 タイワンリスは、鎌倉などを中心に繁殖域の拡大が問題となっていて、神奈川県では、日本在来種のニホンリスが住む丹沢への進出をいかに食い止めるかが課題となっているようです繁殖力が強く、天敵のいないタイワンリスが増え続けており、本来の生態系に大きな影響を与えつつあるようです。捕獲を進めているようですが・・・
 因みに在来種ニホンリスの見分け方は「眼の周りに白い縁取り」「冬には耳の先に房毛がある」「顎から腹にかけての体毛が白い」「尾っぽは平べったく背中に乗せることがある」あたりを参考にされるとよいでしょう。


観察種
 カルガモ、コガモ、キジバト、タシギ、トビ、コゲラ、モズ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヤマガラ、
 シジュウカラ、ヒヨドリ、ウグイス、エナガ、メジロ、ムクドリ、シロハラ、ツグミ、スズメ、キセキレイ、
 ハクセキレイ、セグロセキレイ、カワラヒワ、シメ、アオジ、コジュケイ
     ( 計 26種  )

案内人(尾原・高橋)、記事(戸谷)、写真(田口・戸谷) 



「舞岡公園」前田の丘にて
見晴しの良い陽だまりで昼食後、元気を取り戻した面々

きざはしの谷戸保護区にて
夢中で観察

嘴の長い「タシギ」
盛んに泥の中を探っていました

*このページは低速通信利用者に配慮して画像解像度を押さえて作成しています。
 右の「スナップ写真コーナー」では、ここでご紹介出来なかった画像も含めて、
 少し解像度を上げた写真(拡大可)を掲げて、当日の雰囲気をお伝えしています。
 
スナップ写真コーナー
(アルバムに写真多数)