首都圏支部
作成 戸谷 輝夫

  こんな都会の片隅にも野鳥は思いのほか元気に生きています。
  関心をもてば彼らの生き様が見えてきます、聞こえてきます。
  さあご一緒に野鳥との出会いを楽しみにお出掛けになりませんか。
  初心者歓迎!ご一緒に野鳥観察を楽しみましょう
2015/12月行事の実施報告 

 場 所  渡良瀬遊水地 (水戸市) 

 日 時 平成27年12月23日(水祝) 10:00~16:00
  コース
     東武日光線 柳生駅~渡良瀬遊水地中央エントランス~谷中湖遊歩道~
     旧谷中村史跡広場(昼食)~ウォッチングセンター展望台~谷中湖周回路
     ~北エントランス交差点(一次解散)~懇親会場「ティーダ渡良瀬遊水地」
     ~板倉東洋大前駅

 
参加者   中嶋 繁、田口春一郎、尾原 武、山崎雄一、堀田敏江、
 (敬称略)  鵜飼順子、高橋佐紀子、石原幸子、小田島明美、高橋ケイ、
         高崎 誠、高崎美代子、小川嘉子、小池紀子、棟方千恵子、
         野口隆也(担当)、戸谷輝夫(担当)     [計 17名]
 

冠鳰
 (カンムリカイツブリ)
大型のカイツブリです L56cm
報告
 心配されていた天気も朝から曇ってはいましたが、幸い終了まではもち、赤城おろしの強風も無く、ゆっくりと広大な谷中湖を巡ってきました。参加者の殆んどは渡良瀬遊水地は始めて訪れる観察地でしたが、十分好奇心を満足させる出逢いがありました。
 すでにマガモ・ヒドリガモなどの渡り鳥がやってきており、なかでもカンムリカイツブリがそこかしこで潜水採餌している様子を、近くで何度も観察できました。加えて珍しいカワアイサやミコアイサには、担当持参の望遠鏡の順番待ちを、大人しく待つ目が若々しく輝いているのには、微笑ましいものがありました。
 また期待の猛禽類は、当初トビばかりでしたが、終了間際になってチュウヒが舞ってくれ、 事前に期待大とPRしていた担当としては、ほっとしたひとときでもありました。それにしても 広大なアシ原の豊かな自然生態系を垣間見ることができ、遠くまで来た甲斐があったというものです。

1.渡良瀬遊水地
 栃木・群馬・埼玉・茨城の4県の県境にまたがる面積33k㎡(東京ドームの約700倍)の日本最大の遊水地です。その一角にある谷中湖(渡良瀬貯水池)は、洪水調節だけでなく、首都圏への都市用水の役割も果たしているとともに、さまざまなアウトドア・スポーツに格好の地となっています。また湖の周辺は見渡す限りヨシなどが生い茂り、貴重な動植物が数多く生育・生息し自然の宝庫となっています。

2.渡良瀬遊水地の歴史
 この遊水地は、明治23(1890)の洪水以後、渡良瀬川沿岸は、足尾銅山の鉱毒被害を受け、大きな社会問題となり、鉱毒防止対策と利根川・渡良瀬川の治水を目的に、谷中村を移転し、明治43(1910)から大正11(1922)にかけて渡良瀬川・思川・巴波川の河川改修を行なって築造されたものだそうです。

観察種
 ヒドリガモ、マガモ、カルガモ、ミコアイサ、カワアイサ、カイツブリ、カンムリカイツブリ、キジバト、 カワウ、アオサギ、
 ダイサギ、オオバン、トビ、チュウヒ、コゲラ、モズ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、 シジュカラ、ヒヨドリ、ムクドリ、
 ツグミ、スズメ、ハクセキレイ、カワラヒワ、シメ、ホオジロ、カシラダカ、アオジ、ドバト        ( 計 30種  )

案内人(野口・戸谷)、記事(戸谷)、写真(野口隆也・田口春一郎・戸谷輝夫) 



ウォッチングタワーにて
広大な渡良瀬遊水地の中ほどに立ち、360度の展望が得られます

渡良瀬遊水地の一角にある谷中湖
まずはその広さに圧倒されます

谷中湖の「中の島」にて
ハイドの向こう側は水鳥の楽園でした

*このページは低速通信利用者に配慮して画像解像度を押さえて作成しています。
 右の「スナップ写真コーナー」では、ここでご紹介出来なかった画像も含めて、
 少し解像度を上げた写真(拡大可)を掲げて、当日の雰囲気をお伝えしています。
 
スナップ写真コーナー
(アルバムに写真多数)