2年ぶりに訪れる観察地でしたが、都内の観察地の中でも有数の規模と充実した施設は相変わらずでした。淡水池と汐入池が巧みに配置され、幾つかの観察小屋があって、鳥を驚かすことなく間近でじっくりと水鳥の動きを観察できました。
特に今回は珍しいアカガシラサギやソリハシシギがやって来ており、またサギやシギ達の巧妙な餌とり、コアジサシのダイビングなど、彼らの魅力に満ちた生態を存分に楽しむことが出来ました。(アカガシラサギは当会として7年ぶりの出会い)
・東京港野鳥公園
東京湾の埋立地によみがえった自然を生かしてつくられたのが東京港野鳥公園です。大田市場(東京都中央卸売市場)に隣接し、かつては遠浅の海でしたが、1960年代後半から埋め立てが始まり、埋め立て後、地面に雨水がたまって池や原っぱができ、いつしか野鳥が集まるようになりました。こうして大井埋立地はバードウォッチングの名所となり、1989年10月「東京港野鳥公園」として開園しました。園内には河川の中流から下流までを想定した様々な環境が復元されており、毎年、シギ・チドリ類、カモ類といった水鳥や小鳥類・猛禽類が観察されています。
観察種
カイツブリ、カワウ、アオサギ、ダイサギ、アマサギ、コサギ、アカガシラサギ、カルガモ、タカSP、コチドリ、
キアシシギ、ソリハシシギ、チュウシャクシギ、コアジサシ、キジバト、コゲラ、ツバメ、ヒヨドリ、ウグイス、
オオヨシキリ、シジュウカラ、メジロ、シメ、スズメ、ムクドリ、ハシブトガラス (計 26種)