平成28年5月度 釈迦岳・堂満岳 写真集
 写真提供: 作本秀樹
 
 JR比良駅 9:10発の比良登山線バスに乗車、約10分で比良の代表的登山口の一つ「イン谷口」に到着。駐車場横の空地でストレッチ等の登山準備を済ませ、9:25 イン谷比良川に架かる木橋を渡り大津ワンゲル道へ(右)、釈迦岳アタックのスタートです。
 大津ワンゲル道は利用者の少ないコースです。バス満員の日曜日ですが出会った登山者は数名だけ、マイペースで山歩きや山野草観賞を楽しめました。登山開始から30分程登った辺りから登山道脇にはコイワカガミが大群生、淡いピンクから濃いピンクの様々な色の花が咲き誇っています(右上・左下)。また樹間からは堂満岳や蓬莱山等の山々が、眼下には琵琶湖が望めました(右下)。
 10:30、コース最大の難所のロープ場にアタック。三点確保を遵守して岩角や根っこの助けも借り、垂直に近い2段に続く約20mの壁を全員安全に上りきりました。脇には石楠花の花が我々を見守ってくれていました。一段目(左)と二段目(右)の壁を登る仲間。
 なだらかな山頂近く、房状に咲く黄色の花や新芽の淡い緑が綺麗なクロモジやアブラチャン林のトンネルを潜り歩き、丁度正午に釈迦岳に登頂しました。陣取ってた賑やかな団体登山者の下山後は、小鳥も囀る清閑な山の景色が戻り、ゆっくりと昼食を楽しみました。山頂からは比良主峰の武奈ヶ岳を初めコヤマノ岳、堂満岳、蓬莱山、打見山、蛇谷ヶ峰、リトル比良の山々も望めました。
 昼食を済ませ、登頂記念写真撮影(表紙左下)の後、12:27にリトル比良から続く尾根道を北比良峠仁向け出発。道端に咲くクロモジやアブラチャンの黄花、オオカメノキやタムシバの白花、そして鮮やかなピンクの石楠花、可愛いイワウチワの残り花や小さなスミレの花を愛で、比良の山々や琵琶湖の眺望を楽しみながら、13:11に眺望抜群の比良ロッジ跡の更地に着きました(右)。
 痩せ尾根の片側が大きく崩れ何時かは通行不可と成りそうな箇所(左)を早々に通り抜け北比良峠に13:25到着。標高999mの前山を経て尾根(通称:石楠花尾根)の石楠花を楽しみながら、正面谷(青ガレ)道との合流点金糞峠に13:52到着(右)。
 金糞峠から比良縦走路を蓬莱山方面に少し登り、途中分岐を堂満岳登山道に進みます。正面谷の急峻な崖縁道や(右上)、深く抉れ木の根が浮いたガレ道(左下)を細心の注意を払い登り、急坂を登りきっての小休止を挟み14:40に登頂しました(右下)。
 登山道脇や山頂一帯には石楠花の株も多く、ピンクの綺麗な花が咲き誇り我々を迎えてくれました。また、蓬莱山・打見山や釈迦岳方面、琵琶湖の視界も開け大眺望が楽しめましたが、残念ながら鈴鹿や湖北方面の遠望は霞んで利きませんでした。
 14:45下山を開始。堂満東稜道は麓から望む急峻な山容を物語る急坂が頂上直下から標高差80m程続きます。大きな石がゴロゴロ転がり、木の根っこが剥き出す荒れた急坂は歩き辛く細心の注意が要求されます。こんな道は決して急がない事が肝要です。
 頂上直下の急坂を下り切れば後は所々にガレ場や沢道が有るものの比較的歩き易い道が続き、所々での休憩を挟み(左上)ながら下り、16:04にモリアオガエル産卵場の沼“ノタノホリ”に到着(右上)。大きな石が転がる道(左下)を耐えながら下り16:20に堂満岳登山口の“桜のコバ”に全員無事に下山。バス停のイン谷口まで登り返し(右下)、16:40発のバスでJR比良駅に帰りました。
 比良駅16:52発の電車で帰途へ。京都駅で途中下車し、餃子を頬張りビールで乾杯、今日の登山を楽しく振り返りました。
 釈迦岳のコイワカガミ(左)や堂満岳のイワウチワ(右)、釈迦岳や縦走路のクロモジやオオカメノキ、堂満岳や尾根道の石楠花(表紙右下)等、様々な可愛い山野草や木花が我々を迎えてくれました。皆さんには時間の都合で、観賞や写真撮影の時間が十分取れなかった事をお詫びしますと共に、皆さんのご協力のお陰で計画通りのタイムで、安全に登山を楽しめました事を感謝致します。

釈迦岳・堂満岳コースMap
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