平成27年7月度 伊吹山 写真集
 写真提供: 作本秀樹
 
 11時30分、河内長野駅前を二台の自家用車に分乗して出発。多賀SAで昼食休憩を取り14時頃に伊吹町上野に到着。山小屋ご主人の家の庭に駐車し登山準備の後、タクシーに分乗して三合目迄、三合目ではユウスゲが歓迎してくれました。
 15時37分に三合目小屋を出発。幸い薄曇の天候なので暑さも和らぎ、比較的楽に登ることが出来ました。
 最も気温が高くなる昼過ぎの登山です。時間には十分に余裕を持たせ、五合目・六.五合目(左上)・八合目(左下)でゆっくり休憩を取り、熱中症予防に水分を補給しながら登りました。七合目(右上)辺りからガスも深く成り視界を遮りました。
 登山道脇ではクサフジ・イブキジャコウソウ・キリンソウ・カワラナデシコ・ウツボグサ・ミヤマコアザミ・メタカラコウ・コオニユリ・クガイソウ・イブキトラノオ・イブキフウロ・キンバイソウ等々、沢山の高山植物が様々に花開き、我々を歓迎してくれました。
 17時30分頃に山頂の日本武尊像脇に建つ山小屋、「恵美寿屋」さんに到着しました。ご主人から提供頂いた貴重な泉神社湧水で汗ばんだ体を拭い、着替えを済ませた後、全員揃って登頂をねぎらい、生ビールで乾杯しました(左上)。
 宴の深まりと時同じくしてサンセットのショーが開幕。山頂を覆っていたガスが晴れ、地平線の彼方に沈もうとする太陽が茜色に輝き、雲を染め、刻々と変わる自然のサプライズに感動し見入りました。何時しか東の空には満月が浮かんでいました。
 宿泊客は我々だけの貸切、遠慮なくビールや差し入れ頂いたお酒を酌み交わし、差し入れのテンプラ、山小屋名物の山菜蕎麦やカレーライスでお腹を満たしました。仲間全員で合唱した「雪山賛歌」も、良い思い出と成りました(右)。
 早起きに備え22時には全員就寝。山小屋の近くでは月明かりに浮かぶ鹿の泣き声や、野狐の訪問、頭上の煌めく星空、眼下の街の夜景等、、大自然に擁かれた夜の伊吹山頂の、様々なエンターテイメントを存分に楽しみました。
 2日目、日の出時間前に全員起床、生憎早朝から霧が湧き上がりご来光は拝めませんでした。(ほんの一瞬ですが霧に霞む太陽が望めたようです)。その後、山頂の西登山道と東登山道を歩きお花畑を散策、数多くの花を楽しみました。
 最近は鹿による根荒しと、有害な雑草の繁殖、そして寒過ぎたり暑過ぎたりの異常気象の影響で、山頂一帯に咲く山野草(高山植物)が害を受け、この時期には山頂一帯を飾るシモツケソウも僅かな開花を見るだけ、寂しく残念でした。
 そんな中で、昔の姿を取り戻そうと、ネットを張り黙々と雑草を駆除をされてる山小屋ご主人の姿が有ります。我々が山小屋に着いた時も霧の中で雑草駆除の作業中でした。きっとまた素晴しいお花畑が戻ることを信じています。
 「恵美寿屋」ベランダでご主人の松井さんと共に記念撮影(本報告トップページに掲載)。また、定番スポットの日本武尊像前でも記念撮影(左)の後、、8時に下山を開始しました。お世話になった「恵美寿屋」の皆さん、有難う御座いました。
 朝霧に濡れた岩道を注意して下ります(左上)。八合目辺りまで下ると霧も晴れ、青空に山頂稜線が臨め(右上)る様に成りました。八合目で休憩の後(左下)麓や鈴鹿の山景色を眺めながら、気分も爽快!軽快に下りました。
 9時20分にホオジロに迎えられ五合目に下山(左上)。三合目のユウスゲ園を10時に通過(右上)。旧伊吹スキー場の急坂ゲレンデでは疲れた足腰をいたわり、10時40分に一合目に到着。此処で確りと休憩を取りました。(左下)
 此処からは日陰の林間道を下ります。濡れた箇所もあるので足を取られぬように注意して(注意してても転びましたが)歩き、11時15分頃に登山口の三ノ宮神社に下山、ご主人宅まで移動し、衣服等を整えた後、帰路に付きました。
 予定していた彦根の温泉は改装工事中のため休館。急遽、入浴場所を多賀SA内の施設に変更し移動、風呂に浸かり確りと汗を流した後、SA内の食堂で昼食を取りました。高速道路内なので禁酒、ビールで喉は潤せず残念でした。
 予定通り15時30分頃に交野に帰着し、山小屋泊まりの例会を楽しく安全に終えました。皆様ご協力、有難う御座いました。
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