パナソニック松愛会栃木支部 第10回社会見学会 鬼怒川水物語ツアー |
2012年11月7(水) 参加者:39名 |
私たちが、日ごろ何気なく水道の栓を回して利用する水。今回は、その取水の1つである鬼怒川上流をたどってきました。かつて鬼が暴れたとも言う「鬼怒川」。先人たちの「治水」と「利水」の壮絶な闘いの場と、
人間の知恵が築いた数々の施設や、伝説の地を巡りました。 ■ 松田新田浄水場(宇都宮市今里町) 宇都宮市の約半分の世帯の水をここで作るとあって、「うちの水はここからか・・・」と、会員のまなざしは真剣でした。 ■ 五十里ダム、腹切山(日光市) ひと山隔てた川治ダムとの水の連携システムを見学しました。お互いのダムの特徴を補完し合う地下の大きな水の連携設備は壮観で、思わず見とれてしまいました。また、五十里湖に架かる橋(昔、会津への懐かしい道)のたもとにある、腹切山の由来となった、治水ために散った高木六左衛門のお墓にお参りしました。 ■ 佐貫頭首工(塩谷町) 頭首工とは、河川の流水を用水路に引き入れるための施設。たび重なる水害対策として、風見を経て逆木(さかぎ)まで導水。石崖の観音像は有名でも、このような大規模な設備があろうとは!・・・参加者の声でした。 ■ 風見発電所(塩谷町) 佐貫頭首工からの水を取り入れ、約1万世帯の消費電力に相当する電力を発電。発電に使用した水は、農業用水として利用するため、分水口より市の堀幹線(東鬼怒川)と逆木幹線(西鬼怒川)へ激流となって流れていました。こういうクリーン発電がもっと増えて、原発が無くせないのかと、会員の意見が出されました。 ■ 逆木(さかぎ)サイフォン入口付近(塩谷町) 昔、鬼怒川は毎年のように洪水と渇水に悩まされ、この逆木・高間木区域では水との壮絶な闘いを繰り返してきました。左岸(氏家側)と右岸(河内側)の住民による渇水紛争は、流血の騒ぎとなりました。西鬼怒川は今、逆木のサイフォンで鬼怒川の地下を潜って、何もなかったようにとうとうと流れていました。高間木・逆木洞門跡・松田新田浄水場取水口は、大型バスの通行が困難で対岸からの見学となりました。 また、御用川取水口、旧東北本線線路跡の見学は、夕暮れとなり車窓からの見学となりました。 (お詫び) 見学会参加募集にあたり、会員の皆様より申込みが殺到し、定員オーバーにより、 お断りしなければならなかったことをお詫びいたします。
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