パナソニック松愛会
首都圏支部
作成 田口春一郎
  こんな都会の片隅にも野鳥は思いのほか元気に生きています。
  関心をもてば彼らの生き様が見えてきます、聞こえてきます。
  さあご一緒に野鳥との出会いを楽しみにお出掛けになりませんか。
  初心者歓迎!ご一緒に野鳥観察を楽しみましょう。

「舞岡公園」観察会の実施報告
場 所

舞岡ふるさとの森〜舞岡公園(神奈川県)
日 時

2019年1月20日(日) 10:00〜15:00

コース

   

地下鉄舞岡駅〜舞岡ふるさと村総合案内所〜舞岡ふるさとの森
〜中丸の丘(昼食)〜狐久保〜瓜久保の家(休憩)〜さくらなみ池
〜きざはしの谷戸・情報館〜小谷戸の里(休憩)〜さくら休憩所〜
京急ニュータウン〜(バス)〜戸塚駅前(庄や/懇親会)

参加者
(敬称略)

野口隆也、田口春一郎、中嶋 繁、東海林 治、小松裕一、
殿村保夫、堂本耕造、倉光幸司、岡田俊男、小池紀子、
中田米子、高橋佐紀子、小田島明美、河原道人
尾原 武 (担当)、石原幸子(担当)、戸谷輝夫(補佐) 
                                                    [17名]

     
柄長(エナガ)、尾が細く長く、
ひしゃくの柄のようです
報告
 この舞岡公園は3年ぶりに訪れる観察地です。舞岡ふるさとの森から舞岡公園にかけては、起伏に富んだ谷戸が続き、田圃や雑木林が残された懐かしい風景が拡がって、鳥の声がそこかしこに聞こえる魅力的な所です。散策路に入ると、さっそくハクセキレイやシジュウカラ・アオジが次々と現れ、しばしば足をとどめて双眼鏡が大活躍でした。1月とはいえ幸い天候に恵まれ、陽だまりの散策路をゆったりと歩くのは、小春気分で気持ちのよいものですね。 今回は前回通った「瓜久保」「かっぱ池」のルートがあいにく工事中で、大回りで「中丸の丘」から「きざはしの谷戸」へ向かいましたが、メジロ・コゲラ・シロハラ・カシラダカ・ヤマガラ等が次々と現れ、私達も右に左にと忙しい観察でした。同一環境としての観察会で26種なら、まあまあの出現だったと思います。

1.舞岡公園
 舞岡公園は、地下鉄舞岡駅の南約1.5kmに位置し、平成4年12月に開園しました。横浜市緑の基本計画「緑の七大拠点」の一つである舞岡・野庭地区の中心部に位置していますが、周辺の市街化が進む中で、昔ながらの雑木林や田園の風景が残る谷戸(三方向を山に囲まれた地形)を持つ広域公園です。また、自然の生態系が保護され、様々な野生の動植物が生息しており、自然界のいろいろな表情に包まれた緑の中を散策しながら自然観察を楽しめるようになっています。

2.外来種タイワンリスの心配
 タイワンリスは、鎌倉などを中心に繁殖域の拡大が問題となっていて、神奈川県では、日本在来種のニホンリスが住む丹沢への進出をいかに食い止めるかが課題となっているようです。繁殖力が強く、天敵のいないタイワンリスが増え続けており、本来の生態系に大きな影響を与えつつあるようです。
 因みに在来種ニホンリスの見分け方は「眼の周りに白い縁取り」「冬には耳の先に房毛がある」「顎から腹にかけての体毛が白い」「尾っぽは平べったく背中に乗せることがある」あたりを参考にされるとよいでしょう。


観察種 日本鳥類目録順

 キジバト・カワウ・バン・タカSP・アリスイ・コゲラ・モズ・ハシボソガラス・ハシブトガラス・ヤマガラ
・シジュウカラ・ヒヨドリ・ウグイス・エナガ・メジロ・シロハラ・ジョウビタキ・スズメ・ハクセキレイ
・カワラヒワ・シメ・ホオジロ・カシラダカ・アオジ・ガビチョウ・カワラバト 
                                                                   (計 26種)


案内人(尾原・石原)、記事(戸谷)、写真提供(野口・東海林・田口・戸谷)



舞岡公園、中丸の丘にて

舞岡公園、狐久保にてシメを観察中

シメ、くちばしは大きく、目つきは鋭い親分肌

*このページは低速通信利用者に配慮して画像解像度を押さえて作成しています。
 右の「スナップ写真コーナー」では、ここでご紹介出来なかった画像も含めて、
 少し解像度を上げた写真(拡大可)を掲げて、当日の雰囲気をお伝えしています。

 
スナップ写真コーナー
(クリックで写真多数)