パナソニック松愛会
首都圏支部
作成 田口春一郎
  こんな都会の片隅にも野鳥は思いのほか元気に生きています。
  関心をもてば彼らの生き様が見えてきます、聞こえてきます。
  さあご一緒に野鳥との出会いを楽しみにお出掛けになりませんか。
  初心者歓迎!ご一緒に野鳥観察を楽しみましょう。

「小石川植物園・後楽園」観察会の実施報告
場 所

 
小石川植物園・後楽園(文京区)

日 時

平成30年12月9日(日) 9:30〜15:00

コース

   

地下鉄三田線「白山」駅〜小石川植物園(園内散策)〜占春園(散策)
〜昼食「仙鶴楼」〜地下鉄丸ノ内線「茗荷谷」駅〜「後楽園」駅〜
小石川後楽園(園内散策)〜JR「飯田橋」(懇親会/目利きの銀次)

参加者
(敬称略)


田口春一郎、横山英樹、尾原 武、殿村保夫、中嶋 繁、鵜飼順子、
堀田敏江、山崎雄一、小松裕一、伊藤 正、古味英子、倉光幸司、
岡田俊男、小池紀子、小川嘉子、中田米子、友沃 薫、
佐村久夫、佐村恵子、田畑明子、東海林 治(担当)、戸谷輝夫(担当)

                                                       [22名]

     
小石川後楽園、カワセミ「翡翠」雄♂
報告
 当会としては何と13年ぶりに訪れる地でしたが、雰囲気はその当時と変わらず、ゆったりと歴史と木々の成長そしてそこに息づく野鳥の営みを観察してきました。

・小石川植物園
 約330年前に、将軍職に就く前の徳川綱吉の白山御殿の跡地に徳川幕府が作った「小石川御薬園」がこの植物園の前身であり、その中には長い歴史を物語る由緒ある植物や、徳川吉宗の時代に設けられた「養生所」の遺構の井戸もあります。かのニュートンが万有引力の法則を発見したというリンゴの木の子孫も植えられており、遺伝の法則で有名なメンデルのブドウの木までありました。
 明治10年に東京大学が設立されると共に、直ちに附属植物園となり一般にも公開され、面積は約48万坪で、台地・傾斜地・低地・泉水地などの地形の変化に富み、それを利用して様々な植物が配置されています。
 ちょうど紅葉が見頃を迎えており、大きく育ったユリノキやイイギリの枝を次々と渡っていくシジュウカラやエナガ・コゲラ・メジロの混群を眺めながら、秋のひとときを愉しみました。


・占春園
    松平大学頭の屋敷跡でしたが、明治になって東京高等師範学校(現筑波大学)の校地の一部として、今では隣りにある筑波大学付属小学校の自然観察の場ともなっています。大学開設に尽力された嘉納治五郎先生の銅像があり、池の周りを巡ると野鳥の声が何処からなりと聞こえてくる環境でした。

・小石川後楽園
  水戸光圀によって完成された回遊式築山泉水庭園です。マガモやカルガモは勿論のこと、オカヨシガモ・ホシハジロそしてスズガモまでおり、池のなかほどの蓬莱島では何とカワセミが翡翠色をじっくりと見せてくれました。
  さらにここでも紅葉が見ごろを迎え、イチョウの黄色と相まって、過ぎゆく秋の風情を心置きなく楽しませてくれました。


観察種 日本鳥類目録順

オカヨシガモ・マガモ・カルガモ・ホシハジロ、スズガモ、カイツブリ・キジバト・ゴイサギ・アオサギ
・コサギ・オオタカ・カワセミ・コゲラ・ハシボソガラス・ハシブトガラス・シジュウカラ
・ヒヨドリ・ウグイス・エナガ・メジロ・ツグミ・ジョウビタキ・スズメ・ハクセキレイ・カワラバト

                                                                    (計 25種)

案内人(東海林・戸谷)、記事(戸谷)、写真提供(伊藤・山崎・田口・東海林・戸谷)




小石川植物園、紅葉の回廊の入口にて

小石川植物園、ジョウビタキを発見!

小石川後楽園、オカヨシガモの黒パンツ

*このページは低速通信利用者に配慮して画像解像度を押さえて作成しています。
 右の「スナップ写真コーナー」では、ここでご紹介出来なかった画像も含めて、
 少し解像度を上げた写真(拡大可)を掲げて、当日の雰囲気をお伝えしています。

 
スナップ写真コーナー
(クリックで写真多数)