東京都・首都圏支部
作成 戸谷 輝夫

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12月定例行事の実施報告

場  所  清澄庭園(江東区)    
日  時  平成22年12月19日(日) 9:30〜11:30
   
コース  清澄白河駅〜清澄庭園(磯渡り・中の島・石仏群・富士山・芭蕉句碑)
    〜清澄公園〜北の海部屋〜万年橋〜芭蕉庵跡〜芭蕉庵史跡展望庭園
    〜どぜう伊せ喜(昼食・懇親会)〜清澄白河駅

参加者  細井忠雄、阿部安夫、杉山英夫、田中美智彦、島村 實、福井泰一郎、
(敬称略) 鈴木通弘、佐藤正弘、中嶋 繁、中村文雄、下村浩子、牛頭憲昭、
      福津 恒、岡野義男、
河原道人、石毛稔恭(担当)、戸谷輝夫(担当)
                                         [計 17名]



金黒羽白
(キンクロハジロ)
雄は白黒のはっきりした姿
報告
 清澄庭園は当会としては約4年ぶり(前回 H18/1)の観察地です。前回は雪景色のなかでの日本庭園を満喫しましたが、今回は穏やかな天候に恵まれ、回遊式林泉庭園をゆっくりと堪能してきました。池にはキンクロハジロやホシハジロなどの潜水ガモが羽を休め、また奥の石舞台の辺りでは、高木の間をオナガの群れが行き来して、首がだるくなるまでその動きを追いました。終了後は有志で近くの「どぜう屋」に入って一杯やりながら、江戸以来の味を賞味してきました。
 
・清澄庭園
 泉水、築山、枯山水を主体にした「回遊式林泉庭園」です。この造園手法は、江戸時代の
大名庭園に用いられたものですが、明治時代の造園にも受けつがれ、清澄庭園によって近代的な完成をみたといわれています。この地の一部は江戸の豪商・紀伊國屋文左衛門の屋敷跡と言い伝えられています。享保年間(1716〜1736年)には、下総国関宿の城主・久世大和守の下屋敷となり、その頃にある程度庭園が形づくられたようです。
 明治11年、岩崎弥太郎が、荒廃していたこの邸地を買い取り、社員の慰安や貴賓を招待する
場所として庭園造成を計画、明治13年に「深川親睦園」として一応の竣工をみました。弥太郎の亡きあとも造園工事は進められ、隅田川の水を引いた大泉水を造り、周囲には全国から取り寄せた名石を配して、明治の庭園を代表する「回遊式林泉庭園」が完成しました。
 
・芭蕉庵史跡展望庭園
 隅田川と小名木川の合流点あり、四季折々の水辺の風景が楽しめます。庭内には芭蕉翁像
や芭蕉庵のレリーフを配し、往時を偲ぶことができます。芭蕉翁像は、午後5時になりますと坐像の向きが川に向かって90度回転し、隅田川を行く船々を見守っているかのようになります。
 
・観察種
 アオサギ、コサギ、ゴイサギ、カルガモ、ヒドリガモ、オナガガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、ユリカモメ、
 
キジバト、ハクセキレイ、ヒヨドリ、ジョウビタキ、ウグイス、シジュウカラ、メジロ、アオジ、カワラヒワ、スズメ、
 
ムクドリ、オナガ、ハシブトガラス、ドバト      (計 23種)

案内人(戸谷、石毛)、記事・写真(戸谷輝夫) 



清澄庭園内の中の島に渡って (写真クリックで拡大します

池の周りはぐるりと奇岩名石が
ふんだんに配置されて見事でした!

ホシハジロ
(小春日和を楽しんでいるかのよう)
                                   
*このページは低速通信利用者に配慮して画像解像度を押さえて作成しています。
 右の「スナップ写真コーナー」では、ここでご紹介出来なかった画像も含めて、
 少し解像度を上げた写真(拡大可)を掲げて、当日の雰囲気をお伝えしています。
 

スナップ写真コーナー