今回は当会として初めての訪問地で、野田市にある清水公園とその周辺の林間部や湖沼部を訪ねてきました。開発が進むなかで、この一帯は市民の憩いの場所として、また学童や青少年が健康的に集う場所として、今日も大変な賑わいを見せていましたが、その中でも野鳥たちは斜面林や雑木林、そして湿地帯にしっかりとその居場所を確保して、私達を迎えてくれました。
1.清水公園・座生沼
明治27年、茂木柏衛が、金乗院の有する丘陵地の一部を惜りて公園化したもの。県営公園並みの広大な敷地ですが、パンフレットで見ると、何と株式会社千秋社が運営している民間の公園でした。園内には、多くの樹木が植えられていますが、
桜は「さくら名所100選」に選ばれている有数の名所で、秋の紅葉もなかなか見応えがあり、もう紅く染まりだしている頃でした。奥に隣接する座生沼は開発で規模が小さくなりましたが、この時期にはカモ達の越冬地となっています。
2.野田市総合公園
清水公園に隣接し、約18ヘクタールの敷地に、陸上競技場・野球場・テニスコート・プール・体育館など、立派な市営スポーツ施設が並ぶ総合運動公園です。公園を囲むように雑木林が続き、落ち着いた散策路になっていて、野鳥の声が上から降ってきます。
観察種
カワウ、アオサギ、ダイサギ、コサギ、マガモ、カルガモ、コガモ、ヒドリガモ、オナガガモ、ハシビロガモ、キジバト、
カワセミ、コゲラ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、ヒヨドリ、モズ、ジョウビタキ、ウグイス、シジュウカラ、メジロ、
カワラヒワ、スズメ、ムクドリ、ハシブトガラス (計25種)