第152回松愛会静岡支部合同歩こう会レポート
                                             2018/11/3(土)

 今回は ~ 東海道五十三次・金谷宿から大井川の川越遺跡と島田宿の散策 ~ と
銘打って、JR金谷駅を起点に日本橋から24番目の宿場・金谷宿を散策。途中、大井川鐡道・新金谷駅前に建つ「プラザロコ」の館内の見学。大井川橋を渡って島田市博物館、大井川川越遺跡の見学。大善寺、大井神社を参拝、島田おび通りを散策する、約8kmのウォーキングでした。
コース順路・見どころ【昼食場所・・朝顔の松公園】
JR金谷駅→金谷一里塚跡 →金谷宿本陣跡 →大井川鐡道・新金谷駅 プラザロコ →水神公園 →大井川橋 →大井川左岸桜並木 →島田博物館 →朝顔の松公園(昼食・休憩)→大井川川越遺跡 →大善寺 →大井神社 →清水屋 →島田おび通り →JR島田駅 《解散》

◆ 当初の計画は10月27日(土)でしたが、寒冷前線を伴った低気圧の影響で県内の西部・中部地方は未明から午前中は降雨。(午後から天気は急速に快復しました。)また、天気予報では、昼食場所の島田市川原付近の降水確率は90%~60%のため、既定通り次週へ順延しました。

◆スカッとした秋晴れを期待していたが、曇り空の国民の祝日《文化の日》11月3日(土)の朝、JR金谷駅の駅前広場に西部地区の会員と奥様、 8名の参加を得て開催しました。リーダーの挨拶とコース説明の後、集合写真を撮り旧東海道を東進、大井川鐡道・新金谷駅前に向ってスタート。



 【 JR金谷駅前 】

  

リーダーの説明を聞く参加者

  

リーダーの説明を聞く参加者

  

リーダーの説明を聞く参加者


◆ 駅前の通りを東へ約100m程行くと、大井川鉄道と東海道線のガードがある。曲がり角に金谷宿の案内板と一里塚の跡の表示がある。ここから旧東海道になる。大井川の堤まで、ほぼ直線で歩きやすい。途中、金谷宿本陣跡を横目に清水川、大代川の橋を渡り、東進すると大井川鉄道の踏切が見えてくる。踏切の手前を右折して少し行くと、新金谷駅に到着。


【 旧東海道 】

  

金谷一里塚跡            金谷宿本陣跡

  

清水川                    清水川の鯉   

  

大代川に架かる橋            大代川に架かる橋からの眺望

  

大代川に架かる橋からの眺望            旧東海道を東へ   

◆ 新金谷駅では、発車間際のSL急行「かわね号」の見物に熱中する人と駅舎の向かい側に建つ、「プラザロコ」の館内を見学する人など、思い思いにひと時を過しました。レポーターの私はまだ新幹線も走っていないその昔、SL寝台列車で新婚旅行に行った事を思い出しながら、千頭行きの車窓から手を振っている乗客を見送っていました。


【 大井川鉄道・新金谷駅 】

  

新金谷駅の駅舎              発車間際のSL急行かわね号

  

発車間際のSL急行かわね号

  

発車間際のSL急行かわね号          発車前のSL急行・かわね号

  

発車間際のSL急行かわね号           発車するSL急行かわね号の乗客

☆ 大井川鐡道・プラザロコ 館内には古いSLや昭和30~40年代の駅舎が展示されています。
お土産コーナーや休憩スペースもあり、多くの観光客で賑わいます。

 【 大井川鉄道・新金谷駅 】

  

プラザロコ                館内・福用駅の駅舎


  
館内展示車両

  

館内展示駅舎と車両           館内展示車内  

◆ SL列車を見送った後、再び旧東海道に戻り、大井川鐡道の踏切を通過。間もなく東町水神公園にに到着。周辺の散策と小休止をとる。
☆ 東町水神公園 川越制度が廃止された後、1200人もの迅速が失業した。当時、29歳だった沖田源蔵が私財を投じて失業者を援助し、牧ノ原大茶園の開墾を政府に直訴して実施された。その顕彰碑がある。

【 東町水神公園 】

  

大井川の川越風景画             沖田源蔵の造像

  

大井川橋を渡る前に一息入れる参加者


◆ 水神公園で一息入れた後、大井川の堤へ「。下流に東海道本線の鉄橋。上流には、これから渡る大井川橋、そのまた上流に国道1号のバイパス、少し離れて新東名高速が東西に通っている。大井川橋は、車道と歩道・自転車道が分かれている。全長1026mの長い橋は、渡るのに15分くらいかかる。橋のたもとに「昭和3年架設の銅製トラス橋」の案内板がある。


【 大井川橋 】

  

大井川の概要説明の石碑              大井川橋の歩道

  

大井川橋を行く参加者               大井川橋からの眺望(新東名と国1)


◆ 大井川を越えると島田宿である。遠江から駿河の国へ。コンビニに立寄り、大井川左岸沿い
の桜並木通りを南下。「島田市博物館」の前を通過、昼食場所の「朝顔の松公園」に到着。

☆ 河原町桜堤防 島田市博物館裏手にある旧堤防沿いには、春になるとたくさんの桜が咲き誇ります。川越遺跡の川会所の桜は、堤防沿いよりもやや早く見頃が訪れるようです。毎年3月下旬頃に町内会による桜まつりも開催され、多くの人で賑わいます。

【 大井川左岸 】

  

大井川左岸の桜並木


☆ 朝顔の松公園 浄瑠璃でおなじみの「朝顔日記」には、恋する人を慕って流浪する盲目の娘深雪(朝顔)が大井川のほとりで川留の悲運に鳴くが、その時、奇跡的に目が治るくだりがあります。その時はじめて目に映ったのが大きな一本の松でした。このことから地元では、大井川畔の巨松を朝顔の松」と名づけました。昭和10年代に枯れてしまい、その樹幹は朝顔の松公園の朝顔堂に木碑として保存されています。


【 朝顔の松公園 】

  

  昼食のひと時

  
朝顔の松公園/昼食後のひと時

  

朝顔の松公園/昼食後のひと時

  

朝顔の松公園

  

朝顔の松公園

朝顔の松公園


◆ 朝顔の松公園で昼食後のひと時を過した後、公園内の史跡を散策し、公園と隣接する島田市博物館に入館、館内の展示品を興味深くけんがくした。なお、普段の入館料金は300円ですが当日は祝日《文化の日》でしたので、無料で入館できました。
☆ 島田市博物館 国指定史跡「川越遺跡」の西側に隣接し、大井川の川腰しにより栄えた当時の島田宿の歴史文化を学ぶ事ができる

【 島田市博物館 】

  

島田市博物館展示風景

  

島田市博物館展示風景

  

島田市博物館展示風景                島田市博物館前の風景

ゆるキャラ・えい茶いくんとの集合写真

◆ 島田市のゆるキャラ・えい茶いくん 日本にお茶を広めたとされる栄西禅師をモチーフとして平成25年3月に誕生しました。島田茶を全国に広めようと旅する男の子です。

◆ 島田市博物館前で島田市のゆるキャラ・えい茶いくんも一緒に集合写真を撮影後、隣接する旧東海道沿いに点在する川越遺跡、川会所、江戸時代の旅籠などを見ながら「大善寺」と大井神社へ向かった。
☆ 川越し遺跡 江戸時代の川越しの時に旅人が川札を購入した「川会所」をはじめ、「番宿(待所)」「札場」など当時の風景を現した遺跡です。国指定の史跡に登録されています。

【 大井川川越遺跡 】

  
大井川川会所
  

松尾芭蕉の句碑                東海道の街道風景


☆ 大善寺の梵鐘 天明41784)年に時の鐘として設置されたが、昭和19(1944)年、戦時のため供出された。現在の鐘は、昭和48年に新しく造られたもの。江戸時代は、昼夜2時間おきに鐘が撞かれ、島田宿に土岐を告げた。

【 大善寺 】

  

大善寺の山門             大善寺の梵鐘

大善寺の本堂

☆ 大井神社・帯まつり 現在では、25人の大奴が?本の帯を腰に差した刀に下げながら、傘を片手に町中練り歩く。他に行列には、大名行列、各町内の屋台、鹿島踊りなどが加わる

【 大井神社 】

  

大井神社鳥居              大井神社参道  

  

大井神社拝殿               大井神社境内

◆ 大井神社に参拝後、今回の歩こう会で最後立寄り先である、島田おび通りへ向かった。
☆ 昼間は子供たちの広場に、夜はほのかな灯りがともる散歩道になる「おび通り」。
和風の街並みの中を歩いていくと、からくり時計が見えてきます。この時計塔には、帯まつりに登場する大奴の人形が、音頭にあわせて可愛らしく踊りだす仕掛けがあります。また、おび通りでは毎月1回、「しまだ元気市」が開催され、たくさんの人で賑わいます。

【 島田オビ通り 】

  

島田オビ通り・からくり時計        島田オビ通り・島田宿本陣跡

  

JR島田駅前を行く参加者

■ 今回は、悪天候で1週間延期しての開催でした。また、この日も早朝から今ひとつ、すぐれない空模様でした。それでも8名の参加者を得て実施できた事は、嬉しいかぎりです。
次回は「支部合同歩こう会」と銘打って開催しますので、中部・東部地区の会員様の参加を期待しています。

レポーター:幸岡          
写真の提供:野神 ・幸岡