第149回松愛会静岡歩こう会
2018/5/26(土)
と銘打って、JR身延線・西富士宮駅を起点に周辺の『名所・史跡めぐり』を兼ねたウォーキングを実施しました。年間計画では、富士宮駅を起点に周辺の名所・史跡を巡る約7kmのウォーキングを予定していました。ただ、名所・史跡がコースの後半に集中しているので西富士宮駅を集合場所とし、歩く距離を5.5kmに短縮。名所・史跡めぐりを目的にコースを設定しました。
■ コース順路・見どころ
JR西富士宮駅 →潤井川 →青見橋 →高砂酒造 →文具の蔵Rihei →お宮横町・ここずらよ《お宮横町で昼食・休憩》→富士山本宮浅間大社 →湧玉池
→長屋門「歴史の館」→静岡県富士山世界遺産センター →富士宮駅 《ゴール・解散》
◇ 梅雨入りまじか、降雨の心配はないが曇り空の5月26日の朝、二組のカップル(ご夫妻)を含む21名がJR身延線の西富士宮駅に集合。当日は、静岡支部合同歩こう会に設定し、西部地区から16名、東部地区から5名のご参加を得て開催しました。リーダーの挨拶とコース説明後、白石支部長から支部連絡、東部地区役員の殿城様から参加者の紹介後、身支度を整えて約400m先の大中里公園に向かいました。
西富士宮駅の駅舎 西富士宮駅前の風景
リーダーの説明を聞く参加者
リーダーの説明を聞く参加者 コースの確認をする参加者
白石支部長の説明を聞く参加者 足どり軽く遠足気分
◇ JR身延線の踏切を横断し県道182号を西へ進むと、間もなく大中里公園に到着。西富士宮前で撮れなかった集合写真をここで撮り終え、潤井川に架かる八幡橋の信号交差点を右折し、潤井川沿いに北へ歩きました。
大中里公園に到着 大中里公園で集合写真
大中里公園で集合写真
◆ 潤井(うるい)川:富士宮市および富士市を流れる富士川水系の一級河川で、源流は富士山です。富士山の真西面側にある大規模な侵食谷・大沢崩れを端とする大沢川。この大沢川にはほとんど水の流れは無く、飢渇川(きかつがわ)と呼ばれた。 富士宮市の大中里地区を流れるあたりから下川、清水川、逆川(さかさがわ=よしま池)、 方辺川、神田川などの湧水河川が流れ込み、ここから下流を潤井川と読んでいます。
潤井川沿いからの富士山 潤井川沿いを北に向う参加者
潤井川沿いを北に向う参加者
潤井川沿いを北に向う参加者
◇ 潤井川の左岸沿いを右側に富士山を眺めながら北進。青見橋(おおみばし)を渡ると、正面は富士フイルム富士宮工場の正門。潤井川の川面に筆者は思わず、見惚れていました。
潤井川の川面
◇ 潤井川の右岸から対岸は花見の名所で、シーズンは河川敷沿いに、ソメイヨシノが一斉に美しい花を咲かせ、富士宮市民にとって、とても身近な桜の名所となっているそうです。
潤井川・富士山を背に集合写真 潤井川・富士山
潤井川・富士山を背に集合写真
◇ 集合写真を撮り、青見橋を渡って東へ約600m先に渋沢用水が流れています。富士宮市には、地域の特色を活かした24コースが設定されている「歩く博物館」があります。「歩く博物館」とは、市内に点在する文化財(歴史・民俗・自然など)を歩いて巡り、見て、ふれ、感じてもらうものです。
◇ 今回のコースに「旧大宮町西地区を巡るコース」の一部が入っていました。コースに浅間大社があり、その周囲には浅間大社に関係する神社がある。江戸時代、この地区には浅間大社の社領地が広がり、その開発のために用水が開かれた。浅間大社とそれをとりまく町を歩く。
◆大石寺道の道標:横溝川 (渋沢用水) に架かる筋違橋のたもとに、大石寺(市内上条)に至る大石寺道の道標がある。ここから大石寺までの間には数基の道標が残されている。
◆ 渋沢用水:淀師の湧水を水源とし、市内中心部を潤す。この付近では等高線に沿う様に流れるため、「横溝川」とも呼ばれる。
大石寺道の道標 道祖神
富士宮市歩く博物館 渋沢用水(横溝川) 副地地蔵尊
◆ 富知(ふくち)神社:「不二神社」・「福地明神」ともいわれ、平安時代には存在していたと考えられている。神社入口には地蔵や富士亦八郎重本筆の甲子碑などがある。
冨知神社の社殿 富知神社境内で小休止
富知神社境内で小休止
富知神社境内で小休止
◆ 高砂酒造:1830年(天保元年)頃、初代山中正吉翁が酒蔵を構えたのが始まりです。富士山の恵みである超軟水の天然伏流水から生れた銘酒「高砂」などを生む老舗の酒蔵です。
◆ 文具の蔵 Rinhei:江戸時代の末期、初代吉澤利兵衛が開いた油屋が発祥とされ100年以上続く老舗文具店です。裏庭には1881年に煉瓦を用いた工法で建築された蔵があり、ギャラリーとして開放されています。
文具の蔵Rihei お宮横町前
お宮横町前
お宮横町前
◇ 富知神社の境内で一息入れてから、昼食場所の「お宮横町」までの途中にある、高砂酒造と文具の蔵Rihei には立寄らずに素通り。お宮横町の向かい側広場に集合しりーだーから午後の集合場所と集合時間を伝達し解散。各自グループ毎に思い思いの食事処に入店し富士宮名物の「焼きそば」を味わいました。筆者は「大盛り」を注文したものの食べ残し、お店の方に持ち帰りのケースを頂いて持って帰りました。
◆ お宮横町:みやげ物屋と食事処のお店が立ち並んでいます。ご当地名物の富士宮やきそばは
もちろん、お団子、ジェラードなど富士山の恵みを味わうことができます。
◆ ここずらよ:富士山特産品振興会が運営している、浅間大社の鳥居横にある富士宮の特産品販売所です。
お宮横町 ここづらよ
「ここずらよ」前から富士山
神田川 神田橋
神田川
◇ 昼食後は周辺を散策や土産物店での買い物など、思い思いに過しました。
やがて集合時間の12時45分になり全員が集合。午後のウォークコースの説明後、富士山本宮浅間大社の大鳥居から境内へと足を進めた。
◆ 富士山本宮浅間大社:国指定の史跡「富士山」・世界遺産「富士山」の構成資産の一つ。また、本殿は国指定重要文化財、拝殿・幣殿・楼門・透塀は県指定文化財、楼門左右の随身像は市指定文化財、境内の湧玉池は国指定特別天然記念物である。コノハナサクヤヒメを祀る。社伝によると、大同元年(806)に山宮から現在地に遷座されたという。現在の社殿は慶長11年(1606)に徳川家康が造営したものであり、なかでも本殿は二層からなる独自の「浅間造り」の様式で知られる。
富士山本宮浅間大社の大鳥居 富士山本宮浅間大社
富士山本宮浅間大社
富士山本宮浅間大社
富士山本宮浅間大社の境内
富士山本宮浅間大社の社殿
富士山本宮浅間大社の境内
◆ 湧玉(わくたま)池:富士山本宮浅間大社の境内にある湧泉である。国の特別天然記念物に指定されている 昭和27年(1952年指定)。平成の名水百選の1つでもある。かっては道者がここで登山前の水垢離(みずごり)を行いました。
湧玉池
湧玉池で
湧玉池 富士山御霊水
富士山御霊水 湧玉池
花嫁さん? 湧玉池
湧玉池
神田川の川面 湧玉池
◆ 長屋門「歴史の館」:江戸時代後期の建物の門であつた長屋門。富士山の世界遺産開設や富士宮の歴史を伝えていく場として、パネル展示等を行っています。歴史や建築物好きな方に浅間大社参拝ついでに見ていただきたい門です。江戸時代後期の建物の門であった長屋門は、地元要人の親戚筋である遠藤家が譲り受けて、遠藤家が営む料亭の門として移築されました。
そして老朽化したこの門を2003年に富士宮市が買い取り、2008年には門の奥にレストランをオープンしました。さらに、2012年には富士宮市の歴史や世界遺産富士山の価値を伝える施設「歴史の館」としてリニューアルオープンしました。なお、長屋門「歴史の館」は平成30年3月28日をもって閉館。当日は期限切れで、入館できませんでした。
長屋門「歴史の館」前で 長屋門「歴史の館」
長屋門「歴史の館」
長屋門「歴史の館」
◆ 静岡県富士山世界遺産センター:逆円すい形のユニークなフォルムが特徴的な建物で、平成25年にユネスコの世界文化遺産に登録された富士山への「畏敬」をカタチにと、歴史、文化、自然など、富士山を多角的に紹介する施設です。
◇ 富士山世界遺産センターの入館料は70歳以上の方は無料ですが、参加者21名中70歳未満が7名居られました。7名の方の入館料は会計責任者の計らいで埋蔵金から支払いを済ませ、全員が富士登山をしている気分で右側に映し出される画像を見ながらスロープを登りました。
富士山世界遺産センターへ 富士山世界遺産センター前
富士山世界遺産センター前で
富士山世界遺産センター前で
富士山世界遺産センター前で富士山世界遺産センター前で
富士山世界遺産センター前で
富士山世界遺産センター館内ロビー
富士山世界遺産センターロビー 富士山世界遺産センター館内
富士山世界遺産センター屋上テラス
富士山世界遺産センター屋上テラス
富士山世界遺産センター屋上テラス
◇ 今回は「静岡支部合同歩こう会」と掲げたものの、残念ながら中部地区からの参加者は皆無でした。富士宮駅で参加者全員を労って解散。遠藤さんのお店探しのお蔭で、反省会のお店が見つかり、遠藤さんは所用で参加されませんでしたが、渡辺さん、室伏さん、加藤さん、野神さん、幸岡の5名は美味しいビールを飲みながら、時の過ぎ行くままに盛り上がりました。おかげで、反省会の写真を撮るのをスッカリ忘れてしまいました。
次回は 平成30年6月30日 (土) 開催!
~ 浜松市!佐鳴湖散策と蜆塚遺跡公園・浜松城公園めぐり ~
東海道線・高塚駅 改札口前 10時00分 集合 です!