シルクロードに魅せられて [2]

―第二回 シルクロード・ツーリング―

2011年9月18日 〜 24日 (7日間) 〜 完結 〜

敦煌〜ウルムチを目指して」・・・・1,040km

シルクロードに魅せられて[1]は、こちら
スケジュール
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9月18 日快晴
 関空でN氏と、北京で参加者一同(1名は敦煌で) 合流。
 今回は、参加者 10名、。シニアは3名であとは若者のフレッシュな構成となる。

   スタッフ:日本側旅行社より1名、 K氏(旅行社、社長 (前回のお馴染みさん)
         中国側旅行社より6名、社長、ガイド兼通訳、サポートカー2台・運転手2名・整備士2名。           


正午:北京空港で一同集結

 今後の無事を祈念してレストランに向かう。

 任女飛天図に迎えられ、中華料理で満腹。

 


食後:オプショナル・ツアー

全員参加で万里の長城(八達嶺)の見学。
到着後フリータイム。

中心部の左ウイングは見学者が閑散としている。
先ず此方の頂上部まで登る。
天皇陛下も登られたとの事。

右ウイングは長蛇の列。 

9月19日 晴れ

5:00 起床 北京空港に向かう。予定どおりの時間に搭乗、誘導路に入ったが機内で1.5時間もの待機。
なんと3分毎の離陸ラッシュ、やっと離陸し機内食で空腹を満たす。

正午に敦煌到着  現地参加の1名を加え、直ちに移動開始〜莫高窟の見学に向かう。1時間の見学予定が、熱心な説明員の説明もあり2時間になる、ガイドは時間が無いとイライラしながら待ちわびていた。

 
急ぎ、バイクラボに向かい、自分の乗るバイク選びをする。
今回は、日本製のヤマハ、カワサキの400ccオフロードが主だが、これらはいずれも日本では廃車にされた代物を集めたバイクでまともなものは無い。

不足分1台は中国製200ccで、これは日本との合弁会社製でかなりまともなバイクだ。
途中で乗り換えることを前提に、スタートはカワサキ400ccに決める。
このバイクもスピードメータは動かず、ブレーキは頗る効きが悪い。 

17:30 今回のツーリング開始
  直線ロードを疾走、遅れた時間を挽回し明るいうちにホテル・インを目指し、19:30 柳園に到着。

9月20日 晴れ
 朝食 7:00
  ホテルの隣にある小さなうどん屋、メニューは「肉うどん」のみだが人気抜群とか。
  ほんと美味! 中国人観光の一団がなだれ込んで来て、席の争奪戦が始まり果てに喧嘩になった。
  なんとも凄い。このパワーがやがて世界を席巻か。
 8:00 ガソリンを給油しハミ(哈蜜)に向け出発。




今日からのコースは高速道路。
だが前半の100km は工事中、大型トレーラとのバトルが始まった。
濛々たる砂塵で前が見えず、路肩に追いやられ、ガタガタの処を走らされる。
オフロード・バイクの真骨調を発揮。
さすがに疲れる。途中でひと休みする。


悪路から開放されたところで昼食。
ここでも麺、「手打ちうどん」が自慢!
日本から手持ちの麺つゆで食べる。
現地の具材とトッピングして食べる。
いずれも自慢するだけの事はある。

美味しい!!


午後から、200t のバイクと乗り換えて、舗装された高速道路を爆走! 
途中の峠はアスファルトが沸き深い轍が続く。コースを変えようとしたらハンドルが跳ね上がり、肝を冷やす。
直後、先頭を走っていた仲間が轍にハンドルを取られて転倒。


18:00 ハミに到着したが、大型バイクの
市内乗り入れは禁止。
公安との交渉も決裂。

急遽、ホテルを変更、チェックイン。
荷物を置いて市内観光。

ハミ王朝・ケイスの墓 などを見学。

9月21日 晴れ
8:30 トルファン目指して、
だがバイク整備に手間取り9:30の出発になった。
スタート直後、エンジンSTOP。グループに置いていかれる。自分で治し後を追う5分程の遅れ80km先のスタンドで給油の予定になっている。それまでに追い着こうとフルスピードで追走。

200kmも走ったがスタンドも仲間も、サポート車の姿も見当たらず。 ガス欠になる前に一休みを決め込む。



果てしなく続くかと思える高速道路、通過する車の風圧に晒されること1時間余。
その間、駱駝のカップルに癒される。

12時過ぎ、やっと一行が追い着いてきた。
ガソリン・スタンドは道路から離れた場所にあったとの事、一件落着。


昼食はビチャンの街で、今回も「手打ち麺」これは絶品!!皆さん絶賛。

午後から、バイク乗り換え、ヤマハ400t になる、やはり大型車は楽でよい。




火炎山の麓で休憩、写真撮影。

西遊記 では、孫悟空が大暴れをしたところ。今は観光名所となっている。 

後はホテルに入るだけ。 

食後、ホテルのホールで「ウイグル民族舞踊」を観賞、一日の疲れを癒す。


 9月22日 晴れ  終日トルファン観光
   



目覚めて部屋のカーテンを開けると隣のドーム越しに朝日が。


爽やかな夜明けだ。



 午前のコース
   交河故城、地下水道
   アスタナ古墳群 を
   見学して回る。




民家料理は美味しい

 昼食は民家料理 葡萄農園を営む農家の自慢料理を頂く。

 午後のコース

 高昌古城は ロバ馬車に乗り入場、
 今日は、そしてここは暑い!!
 徒歩の見学はとても?
 



火焔山の裏、ムルトゥク河南岸の渓谷にある ベゼクリク千仏洞                


裏から見た火焔山         対岸は荒々しい岩山       現存する石窟は83窟とか


夕食は街角のオープンカフェー

 
   何が食べられるか興味津々      先ず、前菜?・何これ?!         食後の後で


9月23日 晴れ ツーリング最終日
 ウルムチに向かう。サービスエリアまでフリー走行、前半は200t 軽バイク。

 
  
 8:00 スタート、そして給油。       横風が強く、一休み       風力発電の巨大基地だ

満タンで、元気溌溂スタートしたが、進むにつれで横風が強く吹きつけハンドルが浮き上がり飛ばされそうになる。車体を横倒しにして必死の走行。気温も下がり(9℃)堪らず路肩に止まる。

SAに辿り着いた時は、身体がガチガチ。あのバイクで飛ばされずによく無事に走れたと賞賛される。

バイクを大型に交換。旧道を南山牧場を経て、12:00にウルムチに到着。 ここでバイクを返却。


昼食後、ホテルにチェックイン。シャワーを浴び、市内観光に出かける。

世界で最も内陸に位置する都市で新疆ウイグル自治区の首府であり、ここでは漢族、ウイグル族、カザフ族、モンゴル族、回族など42の民族が暮らしている。古代から歴史の激しい変遷を経た大都市。(地球の歩き方)

 
   活気に満ちた大都市          新疆ウイグル自治区博物館          有名な「楼蘭美女」

 
    活気に溢れるバザール       多  種多様の調味料            ここでは何でも揃う

同行のメンバーは、土産物選びに夢中、懐にご用心は各国共通の心得ごと。

夕食は 豪華レストランで 無事完走を祝い、中国側スタッフとのお別れ会も兼ね、盛大なパーティー。

 
    次から次とご馳走が続く           宋 社長の挨拶          今日は菊池社長の誕生日

全員のスピーチ、喜び、感謝、反省・・・が続き、菊池社長の誕生も祝して、夜が更けていく・・・

9月24日 晴れ
ウルムチ空港へ
 宋 社長、趙 ガイドさんらの見送りを受けたあと、税関の厳しいチェックを経て搭乗。


搭乗手続き         離陸を待つ

 離陸 1時間遅れ。

 北京で出国審査を受け乗り継ぎ、成田行きのグループと
 別れ、関空へ。

 20:10 帰国。 
 23:00無事帰宅。


むすび

12年前、灼熱のゴビ砂漠で見た蜃気楼、その時に見た夢『シルクロードの砂漠をバイクで走る』が現実のものとなり、二回のTRYで完結できた。
強い思いと覚悟が有れば実現の可能性が生まれる事を実感した。
周囲の方から、無茶をするな歳を考えろとの暖かい忠告を受けながし、砂漠に飛び込んだ。

様々な民族、多様な文化、偉大な人類の文明の足跡は、速度無制限で疾走するバイクの旅のつれづれにも感じられた、そして日本と言う国の持つ、美しさ 素晴らしさを再認識した。

新しく出会った愉快な仲間、仕事とはいえ、親身で面倒を見てくれた日中の旅行社の社長とスタッフ達に深く感謝をしたい。そして応援して下さった皆さん、有難う!!

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関係旅行社
   「イオン環境財団、植林活動」
   「万里の長城・森の再生プロジェクト」:1999・7・2日〜9日
       旅行社 : ジャスベル株式会社

  第一回 シルクロード・ツーリング:2008・6・9 日〜17日
    「ウルムチ 〜 タクマラカン砂漠を越えて 〜 カシュガル」

  第二回 シルクロード・ツーリング :2011・9・18日〜24日
    「敦煌 〜 ウルムチ を目指して」
      日本 : 株式会社 道祖神
      中国 : 中国新疆達坂城旅行社

 
今回のメンバー

2011年11月
草津市
橋本 修