〜明るく楽しいボランティア〜
 ■ ふたば会レイカ28 ■

 

銭太鼓演じる

よし笛演奏@
   
☆はじめに

・ふたば会 レイカ28のボランティア活動の経過報告をさせていただきます。
・滋賀県レイカディア大学米原校28期卒業の有志で構成しているグループです。
 (男性4名/女性5名 計9名です。年齢は65歳〜81歳)

・レイカディアとは「レイク(湖)」と「アルカディア(古代ギリシアの理想郷とされた地名)」を組み合わせた造語で、『湖の理想郷』という意味です。
・レイカディア大学の設立趣旨は人生80年時代を迎えて、すこやかで活力ある長寿社会の実現が求められています。
・この様な時代にふさわしい社会を創造するためには高齢者自らが学び、持てる力をさらに磨き、社会参加や地域づくりにおける担い手として、その資質の向上と実践に努め、積極的のその役割を果たすことが求められています。
・こうしたことから、高齢者の社会参加意欲の高まりに応え、高齢者が新しい知識、教養と技術を身につけ、地域の担い手として登場できるよう支援すための大学です。

※レイカディア大学の詳細は
 松愛会滋賀支部ホームページの「会員だより」2008年12月号掲載の
レイカディア大学を知っていますか(Link)』 草津在住の有本 功様をご覧下さい。

☆ふたば会のスタート

・2009年2月初めにスタート。明るく楽しいボランティア ・心豊かなスローライフをスローガンに名称・会則・シンボルマーク等を決めました。シンボルマークは「いつまでも若葉で」という意味です。
・事業は高齢者施設慰問などの積極的なボランティア活動を通じ、半歩づつ技術の向上を図ることです。
・会合は月2回 交流会は月1回を原則として活動を行う。

☆交流会実績

     2009年(平成19年)〜2010年(平成20年)7月

月 日
場所/交流会名称
ふたば会
参加者
第一回
2009/05/09
 彦根『金沢公民館』交流会
7名
40名
第二回
2009/06/11
 彦根『さざなみ苑』交流会
7名
70名
第三回
2009/06/18
 彦根『栄町グループホーム』夏祭り
5名
30名
第四回
2009/07/24
 甲良町『呉竹地域総合センターディサービス』交流会
8名
40名
第五回
2009/08/06
 彦根『さざなみ苑』ディサービス夏祭り
7名
30名
第六回
2009/09/07
 『犬山ハートフルセンター』敬老会
7名
130名
第七回
2009/10/15
 彦根『中老人福祉センター』生き生きクラブ発表会
6名
50名
第八回
2009/10/30
 長浜市『本庄会館』あじさい会の集い
8名
30名
第九回
2010/01/14
 彦根日夏ディサービスセンター『きらら』交流会
9名
40名
第十回
2010/02/22

 彦根市身障者施設『第二ふるさと園』交流会

9名
30名
第十一回
2010/03/23
 多賀町特別養護老人ホーム『多賀清流の里』交流会
9名
50名
第十二回
2010/04/27
 長浜市虎姫町『姉川の里』交流会
8名
25名
第十三回
2010/05/11
 彦根市ディサービスセンター『きらら』交流会
9名
40名
第十四回
2010/06/22
 彦根市鳥居本グループホーム『つぼみ』交流会
9名
8名
第十五回
2010/06/26
 彦根市特別養護老人ホーム『風蝶木』交流会
7名
50名
第十六回
2010/07/23
 甲良町『呉竹地域総合センターディサービス』交流会 
     

☆小道具の手づくり

・銭太鼓、ハッピ、歌集、プレゼント等は全員で手づくりしました。


<ハッピ>

<銭太鼓>

<水戸黄門印籠>

<歌集>

・銭太鼓は塩ビ管を切断して、ドリルで穴を開け、釘に5円玉を通す。
カラーテープで巻きつけ、毛糸で飾りつけて仕上げる。振ると中で音がする。



☆交流プログラム

    一番目 入場
        レパートリー

    ◎炭坑節
       
     ・炭坑節に合わせながら入場
      頭に面(ひょっとこ他)体に羽織を着る。
      手には銭太鼓を持って叩く。

     ・全員そろって挨拶を行う。

入場(炭坑節)
 
    ◎水戸黄門

     ・入場の時にTV水戸黄門の曲を歌いながら
      入場し、簡単な寸劇を行い、挨拶を行う。

     ・水戸黄門は着物姿に白髪とひげ、杖を持つ。
      助さんは着物姿に刀を差し、頭はバンダナ
      懐に印籠を持つ。
      格さんは着物姿に刀を差し、頭はバンダナ


   ★施設におられるみなさんにリラックスした
    雰囲気を作るために、入場時に握手とか挨拶等で
    スキンシップを図る。

水戸黄門一家
 
   二番目 紙芝居
       レパートリー
       ◎竹一本 塩一升 ◎龍宮の花嫁さん ◎地獄めぐり ◎お茶にしましょう
       ・施設の構造、みなさんの意識レベル等を考え、これらの中から1本を決める

       ★紙芝居が一方通行にならないように、みなさんに問いかけたり、対話を入れながら進める。
       ☆紙芝居を見ることがないので、静かに耳を傾けられ、終わると大きな拍手です。

紙芝居@

紙芝居A

紙芝居B

紙芝居C
 
   三番目 よし笛
       ・びわ湖のよしで出来た笛。繊細な音色が出る笛です。

よし笛

西の湖のヨシ
 
       レパートリー
       ◎琵琶湖周航の歌 ◎夕焼け小焼け ◎赤とんぼ ◎浜千鳥 ◎埴生の宿 ◎うみ 含む十数曲
       ・演奏できるメンバー5名・・・よし笛教室に通いマスターする。
       ・ふたば会の歌集約50冊をみなさんに配り、3〜4曲よし笛の演奏に合わせ、歌っていただく。

よし笛演奏A

よし笛演奏B
 
   四番目 手遊び
       レパートリー
       ◎じゃんけんゲーム ◎りんごと雷さま ◎みかんの花咲く丘 他2〜3個
       ・施設の構造、みなさんの意識レベル等を考え、これらの中から1本を決める

手遊び@

手遊びA
 
   五番目 みんなで体操
       レパートリー
       ◎365歩のマーチ ◎草津節
       ・車イス、体の障害などを考え、曲と内容を決める。

みんなで体操@

みんなで体操A
 
   六番目 寸 劇
       レパートリー

       ◎花笠道中
       ・花笠道中の曲に乗り、娘役が踊り、石の地蔵さんとの寸劇   

寸劇@

寸劇A
 
   七番目 銭太鼓
 フィナーレ レパートリー
       ◎お江戸チョイチョイ節 ◎お猿の駕籠や ◎証城寺のたぬきばやし
       ・銭太鼓は平安時代から全国いたるところで民俗芸能に用いられてきました。
        赤色の房は太陽を表し、白色の房は地球を象徴しています。
        天と地の恵みを祈願して演じられてきたものです。
       ・我々はこの銭太鼓をフィナーレに用いています。    

銭太鼓@

銭太鼓A

☆おわりに

・2009年よりスタートして現在2年目半ばのグループですが、今年から彦根市社会福祉協議会のボランティア団体に加盟した。その影響もあり、7月2回・8月2回と出演依頼が増えてきており、うれしい悲鳴です。
・高齢者施設の慰問を、我々は交流会と位置付けて出来るだけふれあいを主体に活動を続けています。

・施設におられる方は軽度の認知症から重度の方、また体とか精神の障害を抱えておられる方など、いろいろの方がおられます。
 またディサービスだけにきておられる元気な方もおられます。それらの施設、人を考え出し物を工夫しています。

・まったくの素人集団なので、出し物の打ち合わせから練習にと結構大変ですが、楽しんでやるようにメンバー同士の意思の疎通を欠かせないようにしています。(毎回の結果と反省をA4で記録して、次回につなげています)

・費用の面でも、会費のみの運営で謝礼などはなしにしていますので小道具の製作、衣装等をかき集めたりなど、知恵を出し合いやりくりしています。

・交流会の時間は40分から1時間で、みなさんはじめはおとなしいですが時間とともに目の輝きが変わって、元気になられます。また明日も来て欲しいとよく言われます。
 1回行った施設からは定期的に来て欲しいとの依頼があります。 我々にとってはうれしく、やってよかったといえる時です。

・我々のメンバーの友人が施設に入居されているのを見て、頭と心と体を常に鍛えることの大切さを痛感させられました。  ☆ 明るく楽しく 元気が一番です ☆


「ふたば会レイカ28」のメンバーです
                 
              2010年 9月


                    写真・文     野洲市在住  加納 一成