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   『 大東市と「御領水路」』

                                                      神谷 昇(大東市)




今回は、大東市とその中にある「御領水路」についてご紹介いたします。大東市は、東西7.5km南北4.1km人口約12.4万人の都市です。

東部は奈良県に接する生駒山系の山間地、中西部は沖積による低湿地平野。人が住み始めた縄文時代には生駒山麓辺りが海岸線

だったと言われています。中世以降も大きな池や湿地が広く残っていたそうです。そのためか、昭和31年(1956年)大東市が誕生した

後も何度も洪水の被害を受けました。この地域は「水と闘い、水を治め、水を利する」という歴史そのものとも言えます。 今では深野北

に治水緑地が整備され、河岸にもコンクリートの塀が構築されて洪水による被害はほとんどなくなりました。

 水郷の里「御領」は、旧深野池の西側に位置し、河内を代表する水郷地帯です。御領には古くから用排水路が縦横に走り、船から物

資を直接出入できるように段倉が建てられました。現在もその倉や古い街並みが残っています。また平安時代には皇室の食料を調達

するための供御領であったとも言われ、これが地名「御領」の起源ともされています。一時悪化した水質も市と住民の努力により改善

され、今では小魚も棲める綺麗な水路となりました。4月〜9月の第1・3日曜日午前中には水路を渡る船に乗ることもできます。

尚。この船旅の様子は「大東市 御領水路」で検索し表示される項目の(14年大阪府水路の船旅)を選択することにより視聴できます。

アドレスは下記です、一度ご覧になってはいかがでしょうか。

https://www.youtube.com/watch?v=sRI-rImwceY

 
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大東市在住の日本画家 川人勝延氏のスケッチ

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左側のスケッチと反対方向から撮影

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船から直接物資を入れられる段倉

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陽気に誘われて水蓮が蕾を付けました

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水路の隣にある御領菅原神社

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水路のイラストマップ

 

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