『 心合寺(しおんじ)山古墳 』 | 水野 時徳(八尾市) |
★心合寺山古墳。 全長約160mの規模を有する。 後円部の直径が約92m、高さ13m、前方部の幅が約90m、高さ12mの前方後円墳である。 前方部が南方、後円部が北方にあり、墳丘は三段築成となっている。 また生駒山地の麓に等高線に沿うように築かれて周濠は南側と北側の2か所で堤を造って区切られているため、その東西で水位の 異なる珍しいつくりとなっている。 近年史跡公園として整備され、墳丘の平坦部には円筒埴輪(レプリカ)が並べて立てられている。 復元整備にあたって、後円部中腹にある2本のキリの大木を存続する案と伐採する案があったが、結局残すことになった。 これまでの発掘調査で出土した副葬品等は古墳の脇にある「八尾市立 しおんじやま古墳学習会館」で展示されている。
★復元された墳丘 本来の墳丘を保護するための50cmかさ上げした盛土で主に墳丘西側を中心にして約6割程度の範囲で前方後円墳の形状を復元 しました。 墳丘斜面は葺石を復元した部分をと野芝を張って葺石を復元していない部分に分かれています。 各段の平坦面は満寿真砂土舗装で表現しています。
★葺石の復元 発掘調査で確認した部分を中心にして西側くびれた部分から前方部西側と南側の墳丘斜面は花崗岩を使って復元しました。(復元面 積は約1568.4u)
★埴輪の広場 古墳に沿って隙間なく並べられた」埴輪列を復元しています。
★造り出し 古墳から突出した方壇状の部分でいろいろな埴輪。 (家形・壺形・蓋形・鶏形など)が並べられてようです。
★くびれ部 前方部と後円部が接する場所で埴輪列と斜面の葺石が良好に残っていました。
★模型広場 古墳が造られた当時の墳丘を推定、復元した立体模型を設置しています。
★前方部(墳頂) 埴輪列に囲まれた中に方形壇があり、その下には埋葬施設(木棺)がありました。
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