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<2018年度例会記録です>

<第33回例会>

久しぶり 炉のお点前
2018.12.12(水)
 先月は京都で茶具の買物とランチに散策と、久しぶりによく歩きました。我が同好会には「山ガール」が2人おり、他は後からついて行くのに必死でした。「茶と山」の取り合わせが妙でした。
 さて、一般に11月からは炉での点前に変わりますが、先月は外でしたから今月は久しぶりの炉のお点前です。炉は亭主と客の間にあり、寒い季節に暖を共有する場になります。炉と風炉では座る位置や、道具の置き場所もまったく違いますから、道具の取り置きの動作も変わります。
 半年間の稽古で覚えた風炉のお点前も、また一からやり直しのような気分にもなります。多くの会員は半年ぶりの炉のお点前に相変わらず四苦八苦ですが、それなりに真剣に点てられたお茶はとてもおいしく、いつもながら月一回の稽古は楽しい時間です。

 お点前の種類はさまざま(エンドレスに?)あるようで、大友さんから「どんなお点前がしたいですか?」とお気遣いがありました。次回からは「基本をマスターする」稽古と、「平点前以外の点前もする」稽古を取り混ぜることになりました。

玄関の花: ストック、スプレーストック、ガーベラ、ドラセナ
茶室の花: ツバキ など
主 菓 子: 木々(こご)の雪、ろうばい(鶴屋八幡)
干 菓 子: すいせん(鶴屋八幡)、金平糖、OGGIプティショコラオレンジ



<第32回例会>「京都茶華道具館」で茶道具の買い物

2018.11.21(水)
 今月はちょっと趣向を変えて、茶室から外に出ました。茶道具屋さんにはどんなものがあるかの見学会です。各自の今の持ち物の不足分を買い揃えることも兼ねて京都に足を運びました。
 行き先は「京都茶華道具館」で、写真にあるように大きなスペースにありとあらゆる茶華の道具が揃っています。竹・焼きもの・塗りもの・布・鉄を材料にした、沈んだ色合いのものを想像していましたが、モダンにデザインされた明るい色調のものも沢山並んでいました。
 売り場に入って正面には、椅子に腰掛けてするお点前の道具が置かれていたのにはビックリです。茶道は本来座る文化ですが、お年寄りが増えて椅子の出番も来たようです。80歳を過ぎた私(冨松)にはちょっとホッコリする瞬間でした。
 池坊六角堂近くの「梅の花」でのランチと雑談も、楽しいひとときでした。〆は枚方駅近くでコーヒーを飲みながらの、おじさん・おばさんの尽きない語らいで今日の幕となりました。
 みなさん、お疲れさんでした。



<第31回例会>「卯の花」点前の復習

2018.10.10(水)
 2ヶ月に亘り茶箱点前の稽古をしましたが、その種類が多いこともあり、今月は茶箱の基本に戻り「卯の花」点前を復習しました。
 それでも茶道具の扱いに頭の中は混乱し通しでした。

 お茶を美味しくいただくのにお菓子をいただきますが、大友さんは今月も季節感や趣向を凝らした ”見て” ”楽しく” ”美味しい” お菓子を用意してくれました。そのお菓子は桔梗を形取った主菓子と、なんとコウモリやお化けなどの形をした干菓子でした。何故このようなお菓子が?と不思議に思いましたが、その心は10月のハロウィンに因んでいます。
 お茶席は畏まった雰囲気と思ってしまいますが、亭主はこのような遊び心のおもてなしもして、客はその計らいを汲み取り楽しみます。

 来月は秋の京都に出向き、茶道具店で道具の勉強と買い物を予定しています。今からどのような道具があるのか楽しみにしています。そして美味しいランチや紅葉狩りも・・・

<今月のお花とお菓子>
玄関の花:グラジオラス、バラなど
茶室の花:ススキ、オカトラノオ、ホトトギス、キキョウ、ナデシコ
主菓子:ききょう、ひょうたん(亀元永 製)
干菓子:押しもの(福壽堂秀信)、さくさく日記(坂角総本舗)、こんぺいとう



<第30回例会>「茶箱点前」続き

2018.9.12(水)
 今月も引き続き「茶箱点前」を習いました。茶箱点前は、四季ごとに、春の「花点前」・夏の「卯の花点前」・秋の「月点前」・冬の「雪点前」があり、さらに「和敬点前」と「色紙点前」があります。今月は「雪」「月」「花」を習いました。

 茶箱点前は野外でもお茶を楽しめるように考えられており、それぞれ異なる道具の上で行います。「雪」は箱の中の掛合(かけご)、「月」は折り畳み式の板の器据(きづえ)、「花」は盆を使います。掛合とは茶箱の収納を効率よくするため、箱の縁に掛けてその中にはまるように作った平たい箱のことで、器据とは紐でつながれた4枚の板です。
 この3種の点前では、茶器、茶碗、茶杓は袋に入れます。袋からの道具の取り出しや終い方、袋の口の紐の扱い方など、日常では使わない新たな道具の扱いに戸惑いました。これらの扱いは上のお点前でも行われる所作と知り、お茶の奥深さを知りました。

 稽古の終わりには、茶道具についての質問やお茶会も体験してみたいなどの話も弾み、皆さんお茶に関する興味がさらに深まって来たようです。まずは、お道具屋さんに行きたいとの声があり、お茶室を飛び出した稽古もしましょうとなりました。
 来月はもう一度、茶箱のお稽古に挑戦です。

<今月のお花とお菓子>
玄関の花:トルコキキョウ、バラ
茶室の花:リンドウ、ヤハズススキ、ムクゲ、ワレモコウ
主菓子:月うさぎ(鶴屋八幡)
干菓子:わさんぼ・おちょぼ(叶匠寿庵)、菊・金平糖(河藤)



<第29回例会> 初めての「茶箱点前」

2018.8.8(水)
 今回は初めて「茶箱点前」を習いました。茶箱点前とは、点前道具一式を茶箱に入れて、茶室以外の旅先や庭でもお茶ができるようにした点前です。
 通常のお点前との違いは、金平糖や豆のような小さなお菓子を「振り出し」という容器に入れ、茶筅や茶巾はそれぞれ筒に入れます。これらの道具は茶箱に入るようすべて小ぶりに作られています。帛紗も腰には付けず茶箱の中に入れます。

 茶箱点前は四季を感じることができるように創案されており、お点前には冬の「雪」・秋の「月」・春の「花」と名付けられ、夏は卯の花が咲くことから「卯の花」と名付けられています。
 今回は茶箱の平点前ともいうべき「卯の花点前」を稽古しました。このお点前はお盆を使います。茶箱の中に道具を仕組み、盆の上に茶箱をのせて運び出し、茶箱の中の道具を順に盆の上に出していきます。お点前は正面に置いた茶箱の蓋に茶碗を置いてお茶を点てます。

 さらに「和敬点前」を習いました。「卯の花」や「雪」の点前と調和し、少し簡略化したお点前です。和敬点前では茶箱に茶碗を2つ入れて、茶箱の上に和敬板と呼ばれる薄板をのせて運び出します。卯の花とは異なり道具は茶箱の蓋の上に順に出し、正面に置いた和敬板の上でお点前をします。
 今回は今までのお稽古と異なる道具立てと、道具の扱いに戸惑いもありましたが、新たな発見に楽しい稽古となりました。この和敬点前は「ビデオ」も撮りました。
 次回の稽古も茶箱点前の予定です。

<今月のお花とお菓子>
玄関の花:オンシジューム、トルコキキョウ(白・ピンク)、カスミソウ
茶室の花:リンドウ、ナデシコ、ヤハズススキ
主菓子:宵花火(鶴屋吉信)
干菓子:うちわ(麩菓子)、きゅうり・なす・すいか、松路・松葉(焼菓子)



<第28回例会>「洗い茶巾点前」で涼を演出

2018.7.11(水)
 地震、豪雨、その後の暑さ厳しい7月の例会です。茶室には「うちわ」が用意されて、稽古が始まる前におしゃれなグラスで冷茶をいただきました。いつもながらの大友さんのお心遣いに感謝しきりです。
 今日の稽古は棚がありません。①濃茶点前 ②大津袋点前 ③薄茶平点前 ④洗い茶巾点前 の順で稽古しました。先月に引き続き会員作の手ひねり茶碗も使用しました。新会員さんでお茶ベテランのこなれたお点前に見とれながらも、皆で大津袋の扱いや包み帛紗の扱いも練習しました。
 1年ぶりの洗い茶巾点前は涼が演出されています。水を入れたガラスの茶碗に茶巾を泳がせ、茶筅、茶杓を仕組みます。 お点前の中で茶巾を絞ってたたみ、水やお茶をこぼさぬよう夏の平茶碗を扱うのは簡単ではありませんが、季節を味わえるひとときです。

 茶席では濃茶を一服、その後に薄茶をいただくのが一般的ですが、一席で濃茶を二服味わうというお点前があるそうです。焼き物のお茶入れと大津袋に入れた棗にはそれぞれ味の違う濃茶を入れます。その茶入れと棗を入れる桐の箱も見せていただきました。 「今日は二服味わってみましょう」と大友さんが最後に宇治の初昔(はつむかし)を練ってくれました。 最初は濃茶が苦手だった会員さんも少しずつ味に慣れて、濃茶のおいしさやまろやかさを感じるようになったと言っています。

<今月のお花とお菓子>
玄関のお花:デルフィニューム、トルコキキョウ、ヒマワリ
茶室のお花:ヘリクリサム、ムクゲ(大徳寺一重)、みずひき
主菓子:おとし文、あずま銀座(東京銀座 清月堂 明治40年創業)
干菓子:松路・松葉(焼菓子)



<第27回例会> 大津袋点前と包み帛紗点前

2018.6.13(水)
 先月に引き続き、風炉の濃茶と薄茶の稽古をしました。
◎濃茶:
 今まで濃茶は焼き物の茶入に仕覆を用いたお点前を稽古してきましたが、今月は濃茶用の茶入の代わりに薄茶用の棗を用いた、略式の濃茶点前を2つ教えてもらいました。
① 大津袋点前
 大津袋は利休の妻、宗恩(そうおん)が大津で使われている米袋をヒントに考案されたそうです。人数分の濃茶を入れた棗を大津袋に入れて用います。
② 包み帛紗点前
 茶を入れた棗を帛紗に包んで用います。それぞれ薄茶器の棗を使用しますが濃茶点前になります。棗は小さめのものを使い、包み帛紗の帛紗はやわらかく薄いものが包みやすいそうです。
◎薄茶:
 棚の平点前で稽古しました。稽古の終わりは棚に、柄杓・蓋置・棗を飾りました。

 さて、今回の席に会員2人が自作のお茶碗を持ち寄りました。春のレクリェーションの丹波立杭焼体験で作ったものです。手作りの凸凹が手になじみ、茶の色も美しく映えると、手に触れた会員さんに好評(?)でした。お茶席で自作の茶碗を用いたときに、「お作は?」のお尋ねには「手ひねりでございます」と答えるのだそうです。

<今月のお花とお菓子>
お 花:ヤハズススキ、ミズヒキ、キキョウ、ヒメヒオウギ、ガクアジサイ、ムクゲ
主菓子:水無月
干菓子:麩菓子(花と鮎の絵)、 水(写真の水色の干菓子、麩菓子の絵の鮎が水面を泳いでいる?)、州浜(すはま:きな粉で作った干菓子)


<第26回例会>「風炉」に変わり、濃茶と薄茶の平点前の稽古

2018.5.16(水)
 5月になり茶室は「炉」から「風炉」に変わりました。点前座の隅に立ててある2枚折りの風炉先屏風(ふろさきびょうぶ)も、季節の巡りを感じさせてくれます。
 今日は濃茶で棚の平点前と、薄茶で棚なしの平点前の稽古をしました。風炉になると半年ぶりの柄杓の扱いが大変です。茶筅通しや茶碗をすすぐ湯を汲んだときの「置き柄杓」、茶を点てるときの「切り柄杓」、水指の水を扱うときの「引き柄杓」のお点前を確認しました。

 さらに、次の2つのことも確認しました。
 水指の蓋の滑らかな開け方と閉め方です。「右手で取った蓋を左手で8時のところを取り、右手で11時のところを持って置く」という三手のコツです。閉めるときは置いた右手で取り、逆にたどればよいので開けた通りに戻します。
 いつもためらう足の運び方で、立つときのコツです。片膝を立てて立ち上がったとき、足を揃えたり動かしたりせず立ち上がった形のまま、次の足を運ぶと動きがスムーズになるそうです。

<今月のお花とお菓子>
お 花:ヤハズススキ(矢羽すすき)、ヒメヒオウギ(姫檜扇)
    シラン(紫蘭)、シロバナシラン(白花紫蘭)、ナデシコ(撫子)
主菓子:杜鵑花(とけんか)
    (杜鵑(ホトトギス)が啼く頃咲く花(サツキ)の意)
    深山つつじ、あやめ
干菓子:松風、お米とコーンキャラメル、抹茶チョコレート



<第25回例会> 珍しい「貴人点」

2018.4.4(水)
 日本の4月は学校は新学年が始まり、職場では新人の仕事始めです。ここ枚方南茶道同好会にも6月度例会から新しく 宮澤さん が入会されました。在職時からお茶の経験がおありのようで、今後はさらにいろんなレベルの会員が混在することになり、互いに教え教えられて技量向上につながるうれしい稽古になりそうです。

 さて、今月の例会は「貴人点(きにんだて)」という、皇族などの貴人にお茶を出す稽古がありました。こんな特別な貴人にするお点前ですから、私どもが経験をすることはまずないわけですが、こんなお点前もあるという経験をさせてくれたのでしょう。貴人点をするにはそのための茶道具が必要になるはずですが、大友さんはそれらもちゃんと揃えていました。茶室の畳を電動で持ち上げると写真にあるように、畳の下からきちんと整理された多くの茶道具が出てきたのにはビックリです。
 今日は新会員さん初日ですから、互いの自己紹介や簡単な会の約束事の話から始まり、思いもよらない貴人点などの稽古があったりの楽しい時間を過ごしましたが、HP担当の私には具体的な内容の説明を書く技量がありません。ただ、いつもそうですし今日は特にそうですが、少しでも茶会の雰囲気だけは伝えたいと思って文を綴っています。

<今月のお花とお菓子>
お 花: ツバキ:一休(いっきゅう)、シロヤマブキ(白山吹)
主菓子: 桜
干菓子: 越乃雪(和三盆)、おこし、ナッツ



<第24回例会> 「続き薄茶」のお点前

2018.3.14(水)
 最近のお点前の稽古は、まず濃茶の稽古があり、次に薄茶の稽古の平点前を(個別に)してきました。
 一般の茶事でもこんな風にするものと思っていましたが、少し違っていました。濃茶からすぐに薄茶の点前に移るとき、「続き薄茶」というお点前があることを初めて聞きました。
 今日はこの「続き薄茶」のお点前の考え方を学びました。亭主の方からでも正客の方からでも、どちらが申し出ても構わないのですが、「○○○なので続いてお薄を差しあげたい」「○○○なので続いてお薄をお願いしたい」と、濃茶に続けて薄茶をお願いするわけです。
 このとき写真にあるような「たばこ盆」が出てきたのにはビックリです。薄茶の席で客にくつろいでいただく気持ちで出すようです。実際に使うわけではありませんが・・・

<今月のお花とお菓子>
お 花:リキュウバイ(利休梅)、ツバキ
主菓子:さくら
干菓子:さくら(押物=おしもの)、水飴



<第23回例会> 棚の薄茶点前と濃茶点前の復習

2018.2.7(水)
 2016年3月に始まった茶道同好会の例会は、本日の稽古をもって丸2年を経過しました。 (2016年11月の例会は休みでした)
 私自身は2年も経ってお点前の進歩は情けない限りですが、ここで改めて過去例会の記録を読み返してみると、う~ん 若干の進歩はあったかとの思いも少しはあります。
 さて、本日のお点前は1月例会に続き、棚の薄茶点前と濃茶点前です。薄茶、濃茶とも足の運びや道具の位置、帛紗の扱いなどを確認しながら稽古をしました。
 稽古の終わりは、 少なくなった水指の水を注ぐお水次(みずつぎ)の稽古もありました。

<今月のお花とお菓子>
お 花:ツバキ、サンシュユ
主菓子:桜衣(さくらころも)
干菓子:飛雲(とびくも)、梅、五色豆



<第22回例会> 棚の薄茶点前と濃茶点前

2018.1.10(水)
 今年最初の例会を新年の香り漂う茶室が迎えてくれました。
 玄関の生け花、戌(いぬ)の絵に吉祥の掛軸、床の羽子板と香合(こうごう)、床柱のピンポン菊の花、茶室の真ん中の炉は温まり、棚も定位置に置かれています。
 お点前が始まる前には、棚には水指と茶器が飾ってあります。棚は宗旦好みの丸卓、茶器は国宝「待庵(たいあん)」平成大修理の古材を使った八角茶器です。

 本日の稽古は、棚の薄茶点前と濃茶点前です。薄茶、濃茶とも足の運びや道具の位置、帛紗の扱いなど確認しながら稽古しました。 棚のお点前の終わりには、柄杓と蓋置を「入」という字で棚に飾ります。
 お水次(みずつぎ)の稽古を初めてしました。水次はお点前の終わりに、少なくなった水指の水を注ぎ足すことをいいます。その手順は、水次に水を入れ、蓋の上に茶巾をたたんで乗せ、水を注ぐときは茶巾を口の下に当てます。


<今月のお花とお菓子>
お 花:ピンポン菊、ツバキ
主菓子:つばき、あけぼの(羊羹)
干菓子:宝づくし(落雁)、有平糖(あるへいとう)



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