大阪歴史の散歩道を行く

第117回くらわん会 2006/2/7

HR
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JR天王寺駅
石の鳥居
五重塔
コース説明
四天王寺を出発
谷町筋を行く
生國魂神社大鳥居
参拝
高津神社表参道
<行程> (ここをクリック)⇒コース地図
JR天王寺駅 ⇒ 四天王寺仁王門前 ⇒ 中之門 ⇒ 谷町筋 ⇒ 生國魂神社⇒高津神社 ⇒ 鎌八幡 ⇒ 聖マリア大聖堂 ⇒ 大阪城公園 ⇒ 京阪・京橋駅
<距離> 約9.5km  <参加者数> 117名

 今月の例会は、京都、奈良、枚方近隣からちょっと目先を変え大阪市内の歴史街道巡り、天王寺から京橋まで上町台地の歴史の散歩道を歩こうということになった。
 天王寺駅中央出口から、谷町筋に沿って10分程にある四天王寺が集合場所。立春過ぎとは言え、まだ寒さが厳しい薄曇の中、四天王寺の仁王門前の広場に防寒着に身を固めた117名のメンバーが集まった。
  集合場所が駅から少し離れているためか、あちこち遠回りしてくる人がいて、やや遅れ気味。仁王門の左右には、赤と青の怖い顔をした仁王様が睨んでいる。子供の頃、近所にあった藻源寺の仁王様を怖々見た記憶が懐かしく蘇ってきた。
  四天王寺といえば、一万円札でお馴染みの聖徳太子が建立した日本仏法最初の大寺で中門(仁王門)、五重塔、金堂、講堂を回廊が囲む伽藍配置がとられている。南大門前の広場には熊野権現の礼拝石があり、すぐそばにそのいわれの立札がある。

 朝会を終えて極楽門といわれる西大門横を抜け、石舞台から六時堂横を通って中之門を出た。車がひっきりなしに往来する谷町筋を北上し、生國魂神社に向かう途中、近代的なビルや家の狭間に、ところどころ古刹があるが京都や奈良とはなんとなく雰囲気が異なる。
 夕陽丘の歴史散歩道にある愛染堂(勝鬘院)や口縄坂、その時代の文化人の墓所などが点在する道を割愛して谷町筋を通ったせいか、大阪、難波の宮は歴史的に古いにもかかわらずなんとなくざわついていて落ち着きが感じられない。
  生國魂神社の大きな鳥居をくぐると正面に本殿があり、さらに右に行くといろいろな神様が祭られている。浄瑠璃の神様まであるのに驚かされる。宮司さんから神社のいわれの説明を受け納得。天皇の催事から庶民の芸能にいたるまで幅広く国民に関わりがありこの神社をお参りすれば縁結び、商売繁盛等々すべての願いが叶う。

 生國魂神社を出て、谷町9丁目の交差点を左に折れて高津神社に向かう。入口が狭く目立たない参道を登ると、仁徳天皇が祭られている高津神社本殿前につく。この神社はもともと現大阪城付近にあったそうで、秀吉が築城の際、ここに移したのとか。権勢を誇った秀吉でさえ、天皇の権威を無視できなかった。今、皇統についていろいろ議論されているが、二千有余年続いている天皇家は日本民族の政治、文化、崇拝の原点であり、世界にまたと無い歴史的重さを我々日本人は大切にしなければならないと思う。
  本殿参拝後、ここで昼食になったが、いざ出発時間になって雨が降り出した。この後、真田幸村ゆかりの鎌八幡、細川ガラシャ像のある聖マリア聖堂、大阪城公園、を経て、京橋に行く予定であったが、雨のため流れ解散となり希望者だけ京橋まで行くことになった。
 約半数の人が雨の中を、鎌八幡、聖マリア大聖堂を通り大阪城公園の梅林で解散した。幸い雨は止み日が射して来たが、種類の多い大阪城公園梅林でも香りのさわやかな蝋梅とごく一部の梅の木を除いて観梅には早かった。
清水次雄記
西大門(極楽門)
中門(仁王門)
西側の仁王
石舞台から六時堂へ
生國魂神社へ
生國魂神社社殿
宮司さんの説明
高津神社本殿
絵馬堂前でコース変更
鎌八幡
聖マリア大聖堂
大阪城玉造口
大阪城梅林
京阪京橋駅へ

天王寺公園前のアーケードを行く
天王寺公園前のアーケードを北に向かって約10分で四天王寺大鳥居へ
南大門
仁王門には南大門から入ると近い
回廊への入場口西鳶門
回廊への入場口西鳶門
朝会
仁王門前で朝会
熊野権現の礼拝石
南大門前にある熊野権現の礼拝石
仁王(赤鬼)
中門(仁王門)右側の仁王(那羅延金剛力士)
生國魂神社参道
「いくたま夏祭」「彦八祭」「大阪薪能」などの神事で「生玉さん」として親しまれる
御手洗所
御手洗所で手を清めて参拝
神社の一覧
生國魂神社境内に祀られている神社の一覧
境内北側に並ぶ社
境内北側に並ぶ社。左から城方向八幡宮、鞴(ふいご)神社、家造祖神社、浄瑠璃神社。
宮司さんの解説
宮司さんから神社のいわれの説明を受け納得。
米澤彦八の碑
平成2年に笑福亭一門が中心となり、大阪落語の祖 米澤彦八を称えるために建立、毎年9月の第1土日に「彦八まつり」が開催
参道の階段
江戸時代は、展望の名所として知られており、望遠鏡を貸して大阪の町並みの説明をする商いが庶民の娯楽としてにぎわっていた
高津神社
天正十一年(1583年)豊臣秀吉が大阪城の築城に際し比売古曽社の現在地に移した
仁徳天皇に参拝
浪速に高津宮を創設した仁徳天皇に参拝
雨の上本町筋
約半数が谷町線の地下鉄駅に消え残りが雨の上本町筋を歩く
大阪城公園に到着
雨も上がって日が射し始め、ようやく大阪城公園に到着
南外濠から六番櫓 雨上がりの大阪城、南外濠から六番櫓を望む
大阪城公園
バス専用駐車場横の休憩所でトイレ休憩
八重の白梅「香篆」
春まだ寒いこの時期に唯一咲いていた八重の白梅「香篆」
梅林で解散
天守閣が見える大阪城梅林で、最後まで歩いた皆さんを激励し解散
蝋梅
かぐわしい香りを放っていた大阪城梅林の蝋梅
青屋門から京橋口へ
大阪城青屋門から大阪城ホールへ
ホテルニューオータニ 大阪城ホール横を抜けて大阪城新橋の向こうにホテルニューオータニ

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