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JR天王寺駅 ⇒ 四天王寺仁王門前 ⇒ 中之門 ⇒ 谷町筋 ⇒ 生國魂神社⇒高津神社 ⇒ 鎌八幡 ⇒ 聖マリア大聖堂 ⇒ 大阪城公園 ⇒ 京阪・京橋駅 <距離> 約9.5km <参加者数> 117名 今月の例会は、京都、奈良、枚方近隣からちょっと目先を変え大阪市内の歴史街道巡り、天王寺から京橋まで上町台地の歴史の散歩道を歩こうということになった。 天王寺駅中央出口から、谷町筋に沿って10分程にある四天王寺が集合場所。立春過ぎとは言え、まだ寒さが厳しい薄曇の中、四天王寺の仁王門前の広場に防寒着に身を固めた117名のメンバーが集まった。 集合場所が駅から少し離れているためか、あちこち遠回りしてくる人がいて、やや遅れ気味。仁王門の左右には、赤と青の怖い顔をした仁王様が睨んでいる。子供の頃、近所にあった藻源寺の仁王様を怖々見た記憶が懐かしく蘇ってきた。 四天王寺といえば、一万円札でお馴染みの聖徳太子が建立した日本仏法最初の大寺で中門(仁王門)、五重塔、金堂、講堂を回廊が囲む伽藍配置がとられている。南大門前の広場には熊野権現の礼拝石があり、すぐそばにそのいわれの立札がある。 朝会を終えて極楽門といわれる西大門横を抜け、石舞台から六時堂横を通って中之門を出た。車がひっきりなしに往来する谷町筋を北上し、生國魂神社に向かう途中、近代的なビルや家の狭間に、ところどころ古刹があるが京都や奈良とはなんとなく雰囲気が異なる。 夕陽丘の歴史散歩道にある愛染堂(勝鬘院)や口縄坂、その時代の文化人の墓所などが点在する道を割愛して谷町筋を通ったせいか、大阪、難波の宮は歴史的に古いにもかかわらずなんとなくざわついていて落ち着きが感じられない。 生國魂神社の大きな鳥居をくぐると正面に本殿があり、さらに右に行くといろいろな神様が祭られている。浄瑠璃の神様まであるのに驚かされる。宮司さんから神社のいわれの説明を受け納得。天皇の催事から庶民の芸能にいたるまで幅広く国民に関わりがありこの神社をお参りすれば縁結び、商売繁盛等々すべての願いが叶う。 生國魂神社を出て、谷町9丁目の交差点を左に折れて高津神社に向かう。入口が狭く目立たない参道を登ると、仁徳天皇が祭られている高津神社本殿前につく。この神社はもともと現大阪城付近にあったそうで、秀吉が築城の際、ここに移したのとか。権勢を誇った秀吉でさえ、天皇の権威を無視できなかった。今、皇統についていろいろ議論されているが、二千有余年続いている天皇家は日本民族の政治、文化、崇拝の原点であり、世界にまたと無い歴史的重さを我々日本人は大切にしなければならないと思う。 本殿参拝後、ここで昼食になったが、いざ出発時間になって雨が降り出した。この後、真田幸村ゆかりの鎌八幡、細川ガラシャ像のある聖マリア聖堂、大阪城公園、を経て、京橋に行く予定であったが、雨のため流れ解散となり希望者だけ京橋まで行くことになった。 約半数の人が雨の中を、鎌八幡、聖マリア大聖堂を通り大阪城公園の梅林で解散した。幸い雨は止み日が射して来たが、種類の多い大阪城公園梅林でも香りのさわやかな蝋梅とごく一部の梅の木を除いて観梅には早かった。 清水次雄記 |
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