松本税さん(S8年生) 7班
松本さんと俳句とのご縁は11年前からだそうです、始めたきっかけは、確(しか)と思い出せないと言われます。始めて三〜五年は五里霧中であったかと思われるがあまり努力した実感がないとの事だが、書棚の俳句書
から見て書物を通じ俳句の基本等を吸収しながら腕を磨かれたそうです。
折々の思い出の句を紹介して頂いた。
★梅雨曇り裾野ばかりの津軽富士★(H13年7月作)
青森への旅、バスガイドより“平成奥の細道”への応募要請があり、
当日車中から見た実景を即吟し、「盲、蛇に怖じず」で託したものが
後日入選通知があり、しかもご高名の先生の選で仰天したとの事です。
この事が俳句を友とする第一歩になったそうです。
「鉄は熱いうちに」の諺にのり、NHK学園の“実作コース”を次のステップとし、丸5年間添削指導を得ながら研鑽したものの道遠しとのこと。
その中から一句。
★鳩摩羅什たどりし故城秋暑し★(平成16年9月作)
中国タクラマカン砂漠縦断のツアーに参加、キジル千仏洞入口の羅什の石像を前にして吟じたもの。
平成16年よりNHK学園講師柴田先生のご指導を受ける、中でも電池句会では、毎年1泊の吟行を行っているとの事。
その中から1句。
★六人の山の分校秋日燦★ (平成17年10月作)
岡山県北、備中吹屋はベンガラ銅山の町。築100年余の校舎が残る小学校が舞台。この様に振り返る程に、折々の情景が未だに新鮮さを失わず蘇ってくる。
松本さんは常々日誌俳句と自称しておられ、これからも旅行吟を軸として気楽に楽しみたいとのこと。
吹屋小学校前にて |
2009年9月掲載
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