『そば打ち倶楽部』 第48回
梅雨のさなか、アジサイの花が丁度見ごろ、車にそば打ち道具を積み込み、そば打ち会場に出かける。会場には時間前から、会員が大勢集まっている。やる気満々。月一度のそば打ち学習会では物足りない。 文豪・池波正太郎氏はそば好きで有名な著人であったそうだが、そばを食べる前に、「そば前」すなわち、そば店定番のだし巻き卵、いたわさ、焼きのり、の三品盛りを肴に日本酒を嗜むことをこよなく愛したそうだ。 我が倶楽部の面々(麺々?)も、そば好きを、「ウーン」と、うならせる「手打ちそば」を打ちたいと、静かな闘志を燃やしながらそば打ち台に相対していた。