<第32回 学ぼう会>                      2018年2月21日

  <テーマ>         「“便秘”は病気です!」
        〜〜 便秘の予防・診断・治療、そして大腸がんとの関連は? 〜〜   

 講 師: ◆佐野村 誠 氏 北摂総合病院 副院長補佐 消化器内科部長 がん診療推進室長
          (検診紹介)  小島 良二 氏 北摂総合病院 事務局長
        (補助)   寄田 匠 氏   北摂総合病院 病院サービス課
                  
 場  所: 高槻市総合市民交流センター  視聴覚室。
 参加者:49名の参加がありました。
 参加費:無料

 首題の趣旨:
   慢性便秘症の原因・予防・解消方法を学ぶとともに、便秘の症状の奥に潜んでいる場合がある
    大腸がんについて、がんを引き起こさないための食生活や最新の検診について学んだ。
  
 講演の要旨:

  

  1.便秘の定義: 本来、体外に排出すべき糞便を十分量かつ快適に排出できない状態。
  2.機能性便秘は、@結腸通過正常型、A結腸通過遅延型、B便排出障害型に分類される。         
  3.排便しやすい姿勢は、"考える人"の姿勢である。。
  4.慢性便秘症の原因となる基礎疾患は多数存在する。
  5.治療の薬も多種多様であるが、刺激性下剤の使用はなるべく控えたほうが良い。
  6.慢性便秘症の治療のポイントは、@生活習慣の改善、A刺激性下剤の長期投与による耐性化回避。
  7.大腸がんを抑制する食事として、温野菜がおすすめである。
  8.食生活と腸内細菌の間には関係がある。3歳位までに腸内フローラの方向性が決まる。
  9.理想の食事は、@日本食(但し、減塩)、A地中海食である。
 10.米国では、国策により、大腸がん検診によって大腸がん死亡率を5割低下させた。
 11.大腸がんの精密検査法の第一選択は全大腸内視鏡検査である。
 12.PET-CT 検査は、画像でがん診断をする方法である。
    全身のがんを一度に精度よく短時間に検査することが可能。

   ◆配布資料
       @講演レジュメ、A「北摂総合病院 市民公開緊急セミナー」案内チラシ
      B「北摂総合病院 人間ドックご案内」パンフレット
                                                                   以上