<第24回 学ぼう会>       2014年7月20日

  <テーマ> 宇宙開発と「宇宙観光」・・・宇宙人類学の視点から

 講師: 岡田 宏樹 (おかだ ひろき) 氏 
      現職  神戸大学大学院 国際文化学研究科 教授
      (専門分野)文化人類学:東アジア・ベトナム研究。宇宙人類学研究会(日本文化人類学会課題研究)代表

 場所: 総合市民交流センター 5F 視聴覚室

      講演者と視聴者
                       講演中の岡田氏と拝聴中の会員

 参加者: 52名の参加がありました。
 講演の趣旨:
   <宇宙が技術・冒険や専門家の空間から、生活空間、一般の人々の空間に変わった時になにが問題となるか。>

 文化人類学:
   非西欧社会を中心に「未開発」「前近代社会」(発展途上国)を研究対象とし、フィールドワーク
   (現地での長期住み込み参与観察)によって、個別の文化態様を明らかにしていく。

 講演:宇宙開発と宇宙観光

  ○ 21世紀の「教養」とは何か・・・時代遅れの「文系/理系」の区分
    ・文系は理系の教養を、理系は文系の教養を知ら無すぎる。欧米ではありえない。
  ○東日本大震災と原発事故に象徴された「2つの課題」
    ・科学技術の知識と市民化の問題。・科学技術者の社会文化に関する知識不足。
  ○宇宙開発と観光の問題
    ・軍事開発・利用の面から、市民生活の開発・利用に入った宇宙開発。
    ・宇宙の市民領域化は不可欠。国家威信の開発から市民に受け入れられる開発へ。
    ・現実として宇宙旅行が売り出され、商業ベースに乗ってきている。宇宙観光はロマンから
     リアルの世界になりつつある。私たちの孫世代には現実化する。           
    ・宇宙開発はレアアース等の資源獲得、宇宙進出や宇宙産業の形成、さらには宇宙空間
     で人類が社会を形成していく上でガバナンスが必要となるが、これには人文科学的な
     アプローチが有効的となる。
      ・宇宙空間は単なる技術上の対象ではなく、文明・文化の一部である。
    ○観光と旅の違い                     
      ・観光は単なる興味や楽しみの充足であってはならない。次の新しいものを発見するもので 
      なければならない。
  ○シニアこそ50年・100年先の夢を語り、その夢を次世代につないで行け。今の若者にその
      役割は求められない。       
                                                             以上