松愛会高槻支部主催の「学ぼう会」で、藤原会長と宮田事務局が講師をつとめられました。その時の「学ぼう会」の模様が支部だよりページに掲載されましたので、北摂写真クラブのページに再掲させて頂きました。



  
       
松愛会高槻支部 第10回学ぼう会   20091119日(木

             「デジカメの上手な使い方」  

             講師 : 松愛会・北摂写真クラブ 藤原昌平会長、宮田武事務局

講師の藤原昌平会長と宮田武事務局は、松愛会の北摂写真クラブで活躍されておられ、日頃実行されている豊富な体験に基づく写真撮影技術や貴重なポイント・ノウハウなどをお話しして頂きました。北摂写真クラブは、初代会長(故 原春二氏)から現在まで「楽しく撮ろう」「撮影マナーを守ろう」をモットーに活動を続けて、今年で設立10年目を迎えます。幸い天候にも恵まれ、57名もの多くの方が参加され「デジカメの上手な使い方」を熱心に学ばれました。

 
ご講演される宮田武氏(左)と藤原昌平氏(右)

    
    講演の内容

 

1.初心者から抜け出そう
  ・写真の敵・・・ブレを無くす、ピンボケを無くす
  (後で修正が効かない)

2.初級では基本をしっかり身に付けよう
 -1 オート撮影は卒業しよう
  ・フォーカスロック(半押し)、
   絞り優先か/シャッタースピード優先か

  ・ホワイトバランス(光の種類により撮影した被写体の色が
   変化するのを、見た目に近い色に補正する)

  ・露出補正(イメージ通りの明るさにする)、ISO感度
2−2 構図 
   ・三分割法・黄金分割、日の丸、S字、L字、三角、流れ、シンメトリー 2−3 フレーミング
   ・どう切り取るか
  ・主役・脇役 −> 中級(主体をどう引き立てるか)
2−4 テクニック
  ・前ボケ、後ろボケを使って、主体を生かそう!
  ・パッと見て主体がどれか迷う写真は基本的に失敗です
  ・撮影時に工夫した方が間違い無く綺麗

3.中級からは経験と感性です
 3−1 中級からのフレーミング
  ・色彩と形、配分と配置、 シャープとボケ
 3−2 感性を磨こう
  ・人の心を動かす写真が目的
   ・人の写真で感動し自分の写真で反省する
   ・ありふれた被写体で写真技術を磨く

4.藤原昌平流の写真の撮り方
  ・良い撮影条件を見つけ出す、良い撮影条件になるまで待つ
  ・一瞬が勝負、機動力が必要
   ・他人の写真に学び、自分流を育てる
   ・「写真を撮るだけで、心と体が若くなる」と言われている

 10万枚(2800巻)にも上るフィルム写真撮影の経験が、藤原氏の
 外務大臣賞に結びついたのだなと痛感しました。

5.撮った写真を仕上げる
 ・フォーマットのJPEG(8ビット)RAW(14ビット)TIFFの違い
    RAWデータで撮影・保存しておけば、後処理で可能な限り
   撮影者の意図に近い色調に仕上げる事が出来る

 ・レタッチ(取り込んだ写真データを加工・修正する作業)
  ソフトは何が良いか
  ・トリミング(画面の一部だけを切り出す加工)の仕方
 ・プリントで色が合わないのはなぜか・・・液晶ディスプレイの
  差が大きい

6.撮影のマナーを守ってください
 ・撮影可能な場所かどうかを確認する
  ・自分の都合で環境を変えない
 ・場所を譲り合いながら撮影する


    
熱心に講演を聞かれる皆さん

 デジカメの初歩から中級程度までのテクニックと、写真の取り方の基本を教わり大変役に立ちました。特に、実際に写真クラブなどで撮影された写真画像を使って、高級なパソコンと高解像度のプロジェクターを駆使した説明は迫力があり、難しい内容を非常に理解しやすい形で説明していただきました。豊富な体験に基づく写真撮影技術や貴重なポイント・ノウハウを惜しげもなく伝授していただき、写真の深さ・面白さを実感することが出来ました。