2019年2月度撮影会

実施日 2019年 2月12日(火)~13日(水)
撮影地 長野県 千畳敷カール
課 題  『冬の風物・撮影会作品』
世話役 山下豊吉 見城好豊
参加者 17名


 2月の撮影会は、長野県南部・中央アルプスの海抜2,600mの高地にある極寒の「千畳敷カール」での雪山撮影会を計画した。
 千畳敷カールへは、ロープウエイで簡単に登ることが出来、山頂駅には「ホテル千畳敷」が駅と一体に設けられている。冬山登山の経験が無くても行くことが可能である。

 今回はバスをチャーターせず、高速バスを利用した。それぞれ都合のいい所で乗り、駒ヶ根インター停留所で下車。路線バスとロープウエイを乗り継いで3時20分頃千畳敷カールに到着。

 ホテルにチェックインし、部屋に荷物を置く。カメラと三脚の身軽になり、アイゼンをつけて撮影に向かう。幸い天候もよく、適度の雲もあり、撮影にはいい条件である。
 撮影に熱中する。時間と共にどんどん冷え込んで来る。防寒対策は十分にしてたので、身体の方は問題無いが、二重に手袋をした手は、親指と人差し指の感覚がなくなる。慌ててホカロンを入れたポケットに手を入れて暖める。指の感覚が戻らない。凍傷になるかもと心配になる。ポケットに手を入れている時間がどんどん長くなり、5時過ぎには耐えきれずホテルに戻る。
 6時夕食。全員食堂に集まる。格安プランのため夕食はソースカツ丼がカレーライス。品数は少ないがボリュームは十分、暖かな部屋で生ビールも飲み、和やかな団らんのひとときを過ごす。

 今夜は快晴。月も出ている。夕食後、ほとんどの方が星空撮影に向かう。

 星空撮影は、全てマニュアル設定での撮影。
ISO1600・絞り2.8・シャッター速度10秒に設定し、フォーカスもマニュアルで設定してシャッターを押してみる。思った様には写らない。
 フォーカス設定は暗いので難し。また構図もファインダーが暗くよく分からない。マニュアル設定での撮影は、普段やっていないので、条件だしも難しい。少しずつ条件を変えて撮影している内に、何とか星が写る様になった。1時間余り頑張って引き上げる。


 2日目。5時半起床。晴れている様に見えるが雲が厚い。6時前から外に出て、日の出を待つ。皆の期待に反し、日の出時刻に太陽は顔を出さなかった。7時、豚汁定食で朝食。

 
日の出を待つ残念ながら顔を見せてくれない 
  朝食後も陽ざしなし。チェックアウト時間が9時。早めに荷物をまとめ、チェックアウト。ホテルの指定した場所に荷物を置いて撮影に出る。
 素晴らしい陽ざしが戻ってきた。ホテル横から宝剣岳に向かう遊歩道は、雪崩のため閉鎖されていたが、下の剣が池方面は通行可能。ホテル周辺と剣ヶ池方面で撮影する。素晴らしい光景にシャッターを押すが、すぐ疲れてくる。歳と酸素不足と低温が体力を奪う。10時過ぎホテルのロビーに戻ると何名か休憩していた。

 
好天に恵まれ撮影に熱中 
  コーヒーを飲んだり、撮ってきた写真を見たりしてロビーで昼まで過ごす。いい被写体があるのに何時もなら考えられない状態である。
 帰ってくる人が増える。しんどいのは、私だけでは無いようだ。やはり高山の撮影は厳しい。
11時過ぎレストランで昼食を取る。予定を早めて12:55のロープウエイで「しらび平」まで下り、しらび平で「ひぐらしの滝」などを撮影することにした。1,000m下れば身体も楽になるだろう。

 
 しらび平駅で、宮田さん山下さんが「ひぐらしの滝」への道を駅員に尋ねる。いい返事が無かった様で全員で「ひぐらしの滝」に行くのは諦め、この周辺で2時間弱過ごすことになった。

 新雪の起伏や雪面に映る林や草などの影を撮影しながら谷間を登る。気がつくと「ひぐらしの滝」の看板が見える。ここまで来たなら行ってみようと1人か2人の足跡の残る道を進む。滝が見えあと数十mのところで足跡も消え急な斜面で行く手を阻まれる。仕方なく左の写真を撮って引き返す。

 ここからは帰るだけ。しらび平発のバスは、1時間毎。15:12発のバスで、高速バス停留所のある駒ヶ根インターに向かう。16時に到着。高速バスは16:47で50分ほどの待合時間。時間つぶしに慣れたためかあまり長くは感じ無かった。

 今回は高速バス利用と言うことで、あちこちで待合時間は多かったが、安く上がり、こうした撮影旅行もいいものである。天候にも恵まれいい撮影会となった。

 



写 真 : 見城好豊
文 責 : 見城好豊