2016年2月度撮影会

実施日 2016年 02月16日(火)~17日(水)
撮影地 白川郷 五箇山 東尋坊
課 題  『冬の風情』
世話役 西村武 見城 好豊
参加者 28名


 今年度の一泊二日撮影会は、白川郷・五箇山の合掌集落の冬景色と砺波平野の散居村及び荒波の東尋坊の撮影を計画した。
 豪雪地帯の2月中旬の撮影会であり、雪に埋もれた合掌集落を撮影できると楽しみにしていたが、天候異変で雪が心配された。出発の数日前から気温が上がり、3日前、2日前には初夏の陽気となる。前日のライブカメラ確認では、白川郷には除雪した雪が残っているだけ。道路にも屋根にも雪はなし。しかし相倉集落にはそこそこ雪が残っていた。
 朝7時半JR富田駅を中型バスで出発。JR高槻駅・阪急水無瀬駅で会員を乗せて白川郷に向かう。
 前日から冷え込んで来たので、降雪を期待してバスを進める。ひるがの高原に近づくと待望の雪が降り始める。白川郷に着くと未だ降雪が続いていた。右の写真の様に屋根も地面も真白。冬の白川郷の風情である。喜び勇んで撮影に向かう。
駐車場から吊り橋を渡って白川郷集落へ 

誰も撮らないものを狙う会員 
  雪は撮影を始めて30分程で止んでしまったが、新雪は美しい。新雪につられて広い集落をあちこち歩き回るが、北摂写真クラブのメンバーにはなかなか会わない。中国人らしき観光客がちょっと煩わしい。
 そんな中で1人の会員を見つける。畑?に入り黙々と何かを狙っている。皆さん、あちこちに潜りこんで頑張っているんだと思う。

 白川郷の撮影は、当初3時間余り予定していたが、雪が少ないので2時間に短縮し、夕方の相倉集落の撮影を追加した。その為、2時20分で撮影を切り上げ、次の菅沼集落に向かう。

 菅沼集落は、川がUの字に蛇行してその内側にできた小さな平地の集落。集落に入って撮ってもよし、道路から見下ろして撮ってもよい纏りのある集落である。
 1時間余り撮影し、次の撮影地相倉集落に向かう。
         

 
        菅沼集落の撮影風景 ⇒ 

 相倉に4時半着。6時まで撮影。屋根の雪は大部融けていたが、家の周りや周辺の山々は雪で覆われていた。3か所回った中で一番多くシャッターを切る。
 5時半を過ぎると、家々の灯火が少しづつ目立って良い感じになってきた。残念ながら6時前に撮影を切り上げバスに戻る。もう10~20分時間を延しておけば良かったと反省する。

 10分程で今夜の宿、五箇山荘に到着。予め決めていた部屋割り表によってそれぞれの部屋に落ち着く。
 7時「お食事亭 清流」に集合。宮田副会長の乾杯で食事に入る。ビールも入り、今日一日の撮影談義に花が咲く。今回はゲストも含めて28人。にぎやかな夕食会となった。
   
夕食会の様子 
  二日目、夜半からの雪が降り続く。宿の窓から見ると、未だ夜も明けないうちから撮影している方も見えた。6時半には、多くの方が宿近くの合掌住宅や神社の撮影に出られた。
 7時半朝食、8時半、五箇山荘出発。
    今日最初の目的地、相倉に到着。激しい降雪で、風景は昨夕訪れた時と一変していた。バスの屋根にも停車中に20~30cm積もった。
 今日は降雪の中での撮影となる。こうした撮影機会は滅多になく、嬉しい反面戸惑いも多い。
 降る雪の表現にフラッシュを焚いたり、光量調節をしたり試行錯誤を繰り返す。2時間余り撮影する。
激しい降雪の中での撮影 
  次に撮影を予定していた砺波平野の「散居村展望台」は、道路が不通との情報が入り、残念ながら中止することにし、時間を繰り上げて後の計画を実行することにした。
 12時、道の駅庄川の団体食堂で揃って昼食をとる。半数以上の方がビールを注文し、和やかな昼食となった。

東尋坊の荒波
 最後の撮影地「東尋坊」に着いたのは午後2時半。
 天気は曇り空で冷たい西風が吹いていた。雲の割れ目からときおり沖合や近くの海面、また砕ける波に日が差した。ほんの一瞬で、この機会を捕えられなかった方も多いと思う。私もその一人である。しかし、普段とは違う光景を作品にされた方も多かったと思う。
 強い西風が吹きつけるここの寒さは純情ではない。白川郷や五箇山より厳しい。撮影時間1時間半を使い切れず、早々にバスに戻る。

 帰りは北陸道・名神で2回休憩を取り高槻へ。途中降雪で50km規制に遭い、大部渋滞したが、午後8時過ぎ高槻に到着。全員けがもなく無事帰れてよかった。
 


文責 : 見城好豊
写真  : 西村武 見城好豊