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☆第73回 比叡山延暦寺・大津 美景楽しむ旅

2016(平成28)年526()

 参加者39

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昨年の第70回例会で日本仏教の起源になる奈良の飛鳥寺に行きました

今回はそれからおよそ250年後の仏教に接し日頃の生活を省み

大津周辺の美景やグルメ名産品を探訪しました


風薫る5月の例会、生憎の曇天だが車内は青天白日、お喋りの花盛り。 いつものように出発前の運転さんの挨拶。バスに乗ったら即シートベルト着用の気持ちになる。今回も良い運転手さんでよかった。

定刻10分前に出発。いつものように、代表をはじめとする世話役から、今回の参加への感謝、訪問先の案内。 添乗員さんから、本日のスケジュールと諸注意のお話を頂く。 資料作成世話役が前回の旅のことを書いた「作品集」と、今回の訪問先について話す。


【比叡山延暦寺】

 延暦寺は標高848メートルの比叡山全域を境内とする寺院で、延暦寺というお寺はない。平安時代初期の僧・最澄(さいちょう)が開いた天台宗の本山で、平成6年「ユネスコ世界文化遺産」に登録された。

 最澄は奈良東大寺で受戒したが、南都六宗とよばれる奈良仏教に失望し、比叡山に庵を結び修行。 延暦7年、庵のそばにもう一つの庵を建て、「一乗止観院(いちじょう しかんいん)」とし、薬師如来像を削って本尊とした。ここが後に「根本中堂」となった。

 本尊薬師如来像の前でゆらぐ「不滅の法灯」は、有名な最澄の「一隅を照らす」に由来する。金銀財宝は国宝に非(あら)ず、人のために尽くす一隅を照らす人こそ国宝。との教えである。

 不滅の法灯は織田信長の比叡山焼討ちで一時途絶えたが、山形県の立石寺(りっしゃくじ)に分灯されていたものを移し、現在に伝わっている。

 
深い霧が森厳な雰囲気をかもす 信長の焼討にも耐えた穴太衆の石垣を観ながら上る (☆) 

 比叡山焼討ち後の処理を任ぜられた丹羽長秀(にわ ながひで)が、燃え尽きた山坊の後始末をしていたとき、石垣を崩そうとしたが崩せず、その石垣の堅牢さに驚いたことを信長に報告。このとき信長は比叡山の石垣は麓の穴太衆(あのうしゅう)が積んだことを知る。

 このことから、安土城築城に際し穴太より石工を呼び寄せ、高くて丈夫な城壁を造った。穴太衆の技術は、安土城の城壁普請という実績によって、諸国の築城の際に求められるようになり、穴太衆の名前は全国に轟き渡るようになったという。


霧煙る比叡山延暦寺で全員の記念写真 (◇)

 
思わずシャッターを押したくなる神秘的な霧と秋の紅葉の素晴らしさを想像させる庭 (▽)

最澄没後、開創時の年号をとって「延暦寺」という寺号が許される。その後、多くの僧が比叡山で修行し名僧を輩出する。 法然(ほうねん 浄土宗)、親鸞(しんらん 浄土真宗)、栄西(えいさい 臨済宗)、道元(どうげん 曹洞宗)、日蓮(にちれん 日蓮宗)など。 このことから延暦寺は「日本仏教の母山」と称されている。

 延暦寺の東塔地域を後に「琵琶湖ホテル」へ向かう。叡山のバス道は九十九折(つづらおり)で車酔いを起こす人がいるが、今回は運転手さんのやさしいハンドルさばきで、酔う人もなく琵琶湖ホテルへ着いた。

【昼食 琵琶湖ホテル】

 元気よく恒例の乾杯をし、新入会員3名の紹介と本人から挨拶を頂き、賑やかな宴となる。

お互いの健康と例会に参加出来る喜びをこめて 乾杯! (◇)


豪華会席料理 (▽)

献立表から

 ・前菜:焼魚・酢蓮根・出し巻き・たてほし貝・茄子揚げ煮 
 造り:鮪・添え物  蒸物:茶碗蒸し  揚物:海老天麩羅・丸十・蓮根挟み揚げ・青唐
 強肴:和牛小鍋  留椀:合せ味噌汁  御飯:滋賀県産棚田米 香の物
 甘味:三井寺力餅

食事は料理名を知って食べたいもの。流石(さすが)琵琶湖ホテル。席に着くと献立表が置かれていた。疑問に思うことを食事の世話をしてくれる女性に質問すると明快に答えてくれた。 琵琶湖では、「しじみ」の他に「たてほし貝」が採れることを知った。「丸十(まるじゅう)とは、薩摩芋のことで、薩摩藩島津氏の家紋の丸に十文字をとって「丸十」とは粋(いき)ではないか。

 旬の食物を活かした料理と楽しいお喋り。加えて銘酒。文芸クラブ日帰り旅の至福のひと時。

【唐崎神社】

 昼食後、20分ほどで「唐崎神社」に着いた。ここは「近江八景」の一つ「唐崎夜雨」の舞台。 湖畔に面した境内は、対岸に近江富士を望み、広い空と湖、巨大な霊松を仰ぎ見ることができる素晴らしい場所。 現存する残り少ない近江八景の1つである。


唐崎神社の霊松 長く伸びた枝の支え柱に寄贈者と思われる名前が書かれていた (▽)

 近江八景は、中国の「瀟湘八景図(しょうしょう はっけいず)に倣(なら)って命名したもので、他に、神奈川県横浜市金沢区の「金沢八景(かなさわ はっけい)」が有名。
 わが高槻にも、明治26年に神峰山寺の近藤住職が提唱した「原八景」があるが、あまり人口に膾炙(じんこうにかいしゃ)していない。 しかし今日の旅を説明する冊子に書いていたので、幼い日々の遊び場だったという会員姉妹のお話を昼食時に聞き、高槻市の図書館で探すのが難しい「原八景」を紹介してよかったと思う。

樹齢150200年の霊松を背に全員の記念写真 (◇)

 
唐崎神社に参拝する方と湖畔から近江富士を眺める母と娘 (☆)

 
唐崎神社の舞台で若きアーチストとその恋人?に出会いひと時を楽しむ (◇)


【びわこ大津館 イングリッシュガーデン】

 びわこ大津館は昭和9年に外国人観光客誘致を目的として建築された旧琵琶湖ホテル本館をリニューアルしたもの。隣接したイングリッシュガーデンは広々した庭に様々な花が咲き誇る。そんな庭園のなかでバラは特別。品種が多くそれぞれの花に見入る。
  
       びわこ大津館 (☆)           イングリッシュガーデンのバラ (▽)

 自由行動でイングリッシュガーデンを散策する人、びわこ大津館を探訪する人、それぞれ優雅な時間を過ごし、本日最後の訪問所「井筒八ッ橋本舗 追分店」へ向かう。

【井筒八ッ橋本舗 追分店】

 八ツ橋といえば、修学旅行で必ず買う京都の銘菓。追分店では、「夕子」をはじめ沢山の銘柄を試食できる。 さらに、2階の製造ラインの見学、大津特産品の「大津そろばん」「大津絵」の展示コーナーも見た。
 
 八ツ橋製造ラインと大津そろばん (☆) 

 次々と大型バスが発着する追分店を後にし、高槻へ向かう。 
 いつものように、世話役から次回例会のPR、添乗員さん、ドライバーさんへの感謝。 添乗員さんからの挨拶を受け、予定より早く高槻に無事帰着。

 これから体調を崩しやすい梅雨と炎暑の夏を迎えますが、それを乗り越えて、次回9月の例会で元気にお会いしましょう!


<写真>竹内一朗(◇)  見城好豊(☆)   下田紘一(▽)  

<文>永野晴朗