第57回 JT生命誌研究館


         亀岡(谷性寺)ききょうの里

                                
2012年6月28日(木)

                   参加者  82名(高槻78名  茨木摂津2名  その他2名)

      

 今年二回目の例会です。
今回は今までの見学先とは少々趣が違ったでしょうか?
地元中心に選びましたJT生命誌研究館も、昼食会場としました樫田地区のニ料山荘も、また亀岡市の「ききょうの里」も比較的近かった為、余裕の行事スケジュ−ルが組めて、時間に制約有る方も含めて、最近では稀な多数の参加者を集めることが出来ました。(参加申し込み者は90名でした)
また、見学した生命誌研究館は過去に訪れた多くの製造業とは違って、基礎研究を目指す企業であって、品質や効率やコスト等とは無縁のような企業でした。
 10時少し前に、JT正門前に集合し、早々に2組に分けての見学会となりました。

JT正面入口から、地元企業の研究館に
興味深々入場です
先ずはオリエンテ−ション、係員から丁寧な説明を受けました。
写真(上)が1組の会員、写真(下)が2組の皆さんで

 38億年前の生命の始まりを表現する「生命誌絵巻」の説明には、全員の方がビックリしたり、今日の見学は何だろうと呆気に取られた事だろうと推測しましたが、その後の脳細胞における情報伝達の話の頃には、その運び屋が「モ−タ分子」と言われたり、「何をどんな速さで運んでいるのか?」などは理解できたのではと思いました。
更に、繊毛が回転する分子レベルの映像はCG画像でしたが、本物の顕微鏡視野で覗いて見たいと考えたものでした。
繊毛が回転することで、何かに流れを作り、左右一対でない臓器(例えば心臓や肝臓など)が体の左右どちらかに決まって位置することが判ったなどの研究成果には驚嘆しました。
皆さんはどのような感想を持ちましたでしょうか?
(臓器が左右逆の方が居るとかの話も有りましたが----)

一方、展示物ゾ−ンでは、各自自由に見て廻りました。
展示物の説明を聞き、熱心に見て廻わりました
また、動物の骨格展示ではそれぞれの進化の過程、肺魚の実物を見ながらでは水中から陸上生活に移る動物全般への思いを巡らせたことでした。
更に、屋外で見ましたチョウ類の進化では、チョウは決まった葉に産卵する習性が判ったらしく、チョウとその食物とは進化論において密接な関係があるとの話がこれからの研究課題として説明がありました。
              骨格展示                         チョウの実物観察

以上の報告、如何でしたか?
私達が経験してきた業務は、基礎研究→応用研究→事業化→量産のどこかの分野ではなかったでしょうか?
今回の生命誌研究の成果は、正に基礎研究単独の分野だと思いました。
先日ニュ−スになりました「ヒッグス粒子発見」はもっともっと基礎研究でしょうが、新聞解説欄の記事をそのまま引用するなら「すぐに役立つ成果ではないが、実験装置の開発などを通して波及効果をもたらした」とのこと。
JTが企業活動としてこの業務を推進していることですので、アッと驚くようなJTの業績に寄与すること(例えば、新薬とか私達の生活に有用な物質等)が発表せれるのではないかと考えます。
次回見学の機会が有れば、質問してみようと思っていますが、企業秘密に触れない範囲でどう答えてくれるでしょうか?

見学後は、二料山荘に移動しての昼食懇親会となりました。

いつもながらの楽しい昼食会です

更に移動し、亀岡市にある谷性寺の「ききょうの里」で開催されているキキョウとアジサイを楽しみ、解散しました

        昼食会場出発前の談笑中                     ききょうの里にて


HP担当       佐藤隆重

今回のリ−ダ    岸本孝一
    サブリ−ダ  森田晶  谷本昭子  幸八朗