第47回 敦賀火力発電所/敦賀原子力館と
                      日本海さかな街の見学



                                      
2009年10月15日(木)

                   参加者  65名(高槻60名  茨木摂津2名  その他3名) 

     
 今年最後の例会、折り悪く新型インフルエンザが流行の兆しを見せ始めている時と重なっての見学先下見/
参加者募集となりました。
そのインフルエンザの影響で、参加者が最近では最少の65名と見学先の一部立ち入り制限もあっての出発
となりました。
今回の例会は、昨年実施しました水力発電所に続く火力発電所と原子力発電所を見学して、日本の発電事情
を知ることを目的としました。
当日は好天に恵まれ、特大/中型バスに分乗して先ずは敦賀火力発電所の向かいました。
敦賀発電所は北陸道敦賀IC近くの敦賀湾奥に位置し、燃料の石炭をオ−ストラリア(60%)やインドネシア(30
%)および中国(10%)から輸入しやすい湾岸にありました。
展示室には50cmもあるような大きな石炭の塊が我々を迎えてくれました
 見学前の企業説明では、遠来の我々を充分にもてなしてくれ、誠に丁寧な話をしてくれました。
会員の皆さんも知りたいことが一つ残らず聞けたのではないかと思いました。
説明に聞く参加者の皆さんです
 その説明は、水力発電/火力発電/原子力発電との比較で進行し、
水力発電 火力発電 原子力発電
起動時間 2〜3分間 2〜3時間 5〜6日間
建設費 高い 中間 高い
発電量 小規模(50万kw) 中規模(70万kw) 大規模(120万kw)
発電コスト
電力利用 昼間のピ−ク電力対応 夜間を除くベ−ス電力対応 終日を通してのベ−ス電力対応
発電割合 10% 60% 30%
上記のような話を聞くことができました。
さらに太陽光発電や風力発電も1%未満の範囲でやられている話も聞けましたが、日本の発電は火力が主力
であることを確認できました。
その火力発電には天然ガス、石油、石炭を燃料とするものがあるとの話がありましたが、敦賀発電所は燃焼
カスの石炭灰を隣接のセメント会社に利用できる立地条件に恵まれて、石炭にての火力発電所でした。
バスからの構内見学で、燃焼装置や発電タ−ビン
を見学し、
高い煙突を見上げて、そのスケ−ルの大きさに感嘆し
たものでした
敦賀湾が見下ろせる構内展望台では思い思いに見学記念の写真を撮り、
発電所全景を遠望して、敦賀湾の美景も堪能しました
 次に、昼食の為に「日本海さかなの街」に移動です。
ここ「さかなの街」は敦賀の魚介類を一手に販売する70くらいの店舗が軒を並べる市場で、年間180万人もの
人達が来館すると聞きました。
昼食に、新鮮な魚をふんだんに使った和定食を頂き、
それぞれに土産も買い、
最後の訪問先の敦賀原子力館に向かいました
 ここではインフルエンザの影響をもろに受け、発電所構内を先方の見学専用のバスに乗り換えての見学が
出来ず、もっぱらVTRと展示パネルを見ての見学会となりました。
原子力に関しては、現場の設備を遠望してもなかなか判らないだろうと思っていましたから、
現場に行かない分の時間を使ってたっぷりの説明を受けたので、私は良かったのではないかと思った次第。
担当者の詳しい説明に熱心に聞き入る会員の皆さんです
特に、二つ有る原子炉の内、2号機は150気圧にまで加圧されて加圧水型原子炉で、1号機に比べて高温高圧の
熱湯(1次系)が作られ、強力な蒸気(2次系)で大きなタ−ビン発電機を回してより大きな電気を発生させている
ことやもっと高温高圧の3号機、4号機が製作中であり、日本の発電事情にとって原子力は増々大きなウエ−トを
占めるようになって行くこと等も知りました。
展示パネルを使っての説明も熱心に聞きました
後日、原子力館からは来館御礼の葉書まで頂き、
返礼の電話をして見学会終了としました

今回のリ−ダ−  :佐藤隆重                  HP担当:佐藤隆重
    サブリ−ダ− :古谷幹雄  大都百合子