第42回 花王 和歌山工場・堺刃物伝統産業会館
 洗剤の製造工程と刃物の製造見学および刃研ぎ実習

              
2008年6月12日(木) 
              参加者  86名(高槻80名  茨木摂津2名  その他4名)        

1)コースについて
定刻7時30分小雨の中を市役所前出発、名神茨木ICから入り岸和田SAで休息、予想外のスムー
ズな走りで和歌山に到着、紀三井寺前などで時間調整して、10時20分に花王に到着 12時jまで
見学した。昼食は和歌山城の見える東急インでいただく。その後関西空港道経由で15時に堺
刃物ミュージアムへ。伝統技術の打ち刃物の歴史見学と刃物とぎ実習後16時堺を出発し途中全く
交通停滞も無く17時過ぎに高槻市役所前に帰着した。 昼前から天候も回復し楽しく終了出来た。
2) 花王和歌山工場見学
花王は明治20年創業、今期連結売り上げ13,185億円の大メーカーである。
「お客様本位」を基本姿勢に「清潔」「美」「健康」に関する製品を通じてお客様と共に感動できる会社
を目指して企業活動している会社である。
和歌山工場は国内8ケ所の工場の中最大、工場敷地面積425,000平米、甲子園の11倍である。
家庭用製品と工業用製品の両方を生産している工場である。
工場の説明案内は廣原さんなど二人の女子社員にお世話になる。
会社案内のDVDを見て、私たちの日常生活で毎日使用する洗剤の種類や、洗濯の効果的な仕方
をお教え頂いた。
身近な粉洗剤の「アタック」と「ニュービーズ」の使い分けのポイントは蛍光剤入りか無しであり、
洗濯する衣類により使い分けることが必要なことは知識の少ない男性には 大変勉強になった。
又、「界面活性剤」の重要な役割も解かり易い実験で説明頂いた。
工場案内には広い敷地であるためバスに乗車しての移動案内であった。ヤシ油など原料運搬に便利
なように和歌山港には花王専用の船着場を持ち、材料からの一貫生産体制であり、パイプが縦横に
走るプラント工場のようである。
その中 見学した工場内は「ハウスホールド工場」で 「原料」・・・「乾燥」・・・「粒子化」・・・「容器」
の工程をオートメイション化され人影の少ないすばらしい工場であった。
(工場内と撮影禁止のため工場内写真はありません)
花王和歌山工場 門より 工場案内のDVDと説明を聴くみなさん
界面活性剤の効用説明 網紙の帽子を被って工場内へ 東急インで昼食

3) 堺HAMONO ミュージアムの見学と刃物とぎ実習
別名「堺刃物伝統産業会館」であるが、「堺打刃物」は伝統的な技術・技法と伝統的に使用されて
来た原材料を使って、手作業により造り上げられています。
HAMONOミュージアムの建物外観は、伝統産業を感じさせる和風作りであった。
室内は、@常設展示室には業務用包丁をはじめ、国際刃物デザインコンペ入賞作品なと堺刃物展示。
     A伝統産業展示室は多彩な刃物・地場産業品の展示即売。
     B刃物とぎの実演・実習コーナー
 まず セミナー室で ものづくり大学講師をされている伝統工芸士の味岡さん・森本さんの興味深い
説明を聴き、巧の技をDVDの説明で「火造り」ー「刃付け」ー「研ぎ」の工程を知り、多種にわたる包丁
・はさみの製造工程を展示品で知った。
板前さんの包丁はすべて堺刃物らしいが、それは火と鉄と人の巧みが織り成す絶妙の切れ味と、
永い間に築かれた堺刃物に対する信頼の関係と知った。
 又、刃物とぎ実習コーナーでは11名の会員が自宅から持参した包丁を研ぎ職人・伝統工芸士の
森本さんの説明に沿って 研ぎ手順に挑戦して何とか包丁とぎを仕上げることが出来た。
皆さんは、一般的に言うように たまねぎを刻んでも涙が出ないように研ぎあがったでしょうか。
展示即売コーナーでは、堺打刃物の魅力にひかれ、板前のように美味しい料理に挑戦しようと何人か
か゜買い求めていた。
さて、高槻市にはこれと言った伝統産業品が無いためか、何か堺の伝統産業の堺刃物の歴史や
戦国時代の鉄砲産地 堺に興味を持った見学であった。
   堺刃物ミュージアムの建物 味岡・森本両伝統工芸士 刃物とぎの仕方を実習する
展示の大はさみ 展示品の一部 包丁を買い求める皆さん

今回の世話役リ−ダ−:森田晶
       サブリ−ダ−:古谷幹雄  田中雪夫


文、写真:田中雪夫     HP担当:佐藤隆重