第92回 いにしえの都・奈良を歩く

2010年1月7日(木)  参加者86名



 松の内の17() 平城遷都1300年を迎えた古都・奈良を一足早く楽しく歩く。世界文化遺産の寺社を巡る8kmの楽々観光コース。肌を刺す厳しい寒さにもかかわらず、86名が行基像のある近鉄奈良駅前広場に集合。
 軽いストレッチの後、アーケードを通り抜け、猿沢池(興福寺の放生池)に出る。水鏡に映る五重の塔を眺める。


 鷺池に浮き立つ六角堂の浮御堂で長身の外国人男性と白無垢の花嫁衣装の日本人女性との新婚カップルに出会い、Hearty Congratulations と声を掛ける

 春日大社(藤原氏の氏神)の表参道は高い木立に囲まれ、神域に入ると身も心も清々しくなる。春日大社・本殿にて神妙に公式参拝。回廊が巡らされ、釣灯篭が千個以上とか。原生林の中を抜け、若草山の麓へ出る。

 聖武天皇の創建による東大寺(華厳宗総本山)境内に入る。日光・月光菩薩の三月堂へ。石段を登り、春のお水取りの二月堂の回廊舞台から、眼下に奈良市街を眺め、生駒山・信貴山を遠望する。大きな木造の休憩所で一息をつく。無人だが、温かいお茶のサービスが有難い。



 聖武天皇の遺愛品、寺宝、経巻など78世紀の東洋文化の粋9千点余を納める正倉院へ。断面三角形の校倉造の外壁が眼前に迫る。

 小高い牧草地を昼食・懇親の場とし、総会を開催。仲尾会長から前年度の活動実績と新年度の活動計画の発表があり、新役員が紹介され、参加された皆様の賛同を得る。

 江戸中期の再興で世界最大の木造建築・東大寺大仏殿へ向かう。3組に分かれ、記念撮影を実施する。鹿と戯れながら南大門へ。運慶・快慶合作の金剛力士像を見上げる。

茨木摂津およびその他支部の皆さん

高槻支部(1)の皆さん

高槻支部(2)の皆さん


 登大路へ出て、興福寺(法相宗総本山・藤原氏の氏寺)の境内に到る。奈良時代隆盛を極めた興福寺は、平安時代も僧兵を擁し、比叡山延暦寺と並んで「南都北嶺」と称せられた。阿修羅像でも有名な興福寺の境内にて無事解散。


 今回のリーダーは冨士永さん。15年前、中国人従業員のためにこの観光コースを幾度となく案内された経験から、要所要所で見事な案内をして頂き、好評を博する。

 最後に厳寒の中、遠く茨木・摂津、高槻、京都から参加し楽しんで下さった86名の方々に感謝致します。


           案内役  冨士永 義文 秋山 充久 辰巳 寛康

文       辰巳 寛康

写真   仲尾 富三