2013.3.15 
  動脈硬化について
                                                                             
アドバイザー 鴨井一子 

                     

 * ヒトは血管と共に老いる
今回は、動脈硬化についてです。
生活習慣を見直し、何か一つでも出来ることからやってみましょう。 
                     
   * 動脈硬化とは
動脈硬化とは、動脈にコレストロールや中性脂肪などが溜まって詰まったり、
硬くなったりして弾力性や柔軟性を失った状態をいい動脈硬化になると血液の
流れが悪くなり、心臓や脳などの臓器や筋肉などの組織に必要な酸素や栄養の
供給が妨げられてしまいます。 
(心臓で起こると狭心症や心筋梗塞になり、脳で起こると脳梗塞や脳出血になります) 

   * 動脈硬化の原因
動脈硬化は、食事、運動、喫煙、飲酒、ストレスなどの生活習慣の違いによって
大きく影響されることがわかっています。 
例えば、動物性脂肪の多い食事は血中の悪玉コレストロールや中性脂肪を増や
し、それらが血管壁に付着し血管を詰まらせたり、血管が破れたりする原因にな
ります。 
動脈硬化の危険因子である高血圧、高脂血症、糖尿病、肥満、喫煙、運動不足、
偏った食事、アルコール、加齢、ストレスの有無などについて確認し、生活習慣、
見直し、予防することが大切です。

   * 動脈硬化の予防・改善方法
 
① 食塩は、一日10g以下 
     薄味料理を工夫する。 
     塩分の摂りすぎは血圧を上昇させる。 
          
② 野菜をたっぷり食べる        
     野菜に含まれるカリウムが血液中のナトリウムの排泄を促進。 

③ 動物性脂肪と植物性油脂は、1対2に  
     植物油のリノール酸が善玉コレステロールを増やす。 
      脂身の多い肉は食べ過ぎに注意する。
     鰯(いわし)や鯖(さば)など青魚を多く摂取するよう心がける。 
                                               
④ 腹八分目を守る 
      食事の量に気をつけることで肥満を解消する。

⑤ タバコはやめる         
     喫煙は血管を収縮させ動脈硬化を促進させる。 

⑥ お酒は適量で楽しむ     
     日本酒1合、ビール中1本、ウイスキーダブル1杯、
     ワイン200ml、焼酎25度100ml、ブランデー60m

⑦ ストレスをため込まない 
     自分に合ったリラックス法を見つける。 

⑧ 毎日適度な運動をする      
     ウォーキングなどの有酸素運動(過激な種目はだめ) 
     洗車や冬の雪かきなどもいい運動になる。 
      運動を継続的に行うことで善玉コレストロールが増える。
 
⑨ 寒さに気をつける
⑩ 年1回は健康診断を受ける  
               
   * 動脈硬化の薬物治療
 動脈硬化の薬物治療としては、コレストロールを低下させる薬剤が最も重要です。
また、血管が詰まるのを防ぐための薬剤も用いられます。 
高血圧や糖尿病、高尿酸血症に対する薬物治療も大切です。