当会としては初めて訪れる観察地ですが、今回は日本野鳥の会千葉県の定例行事に合流させて貰いましたので、ゆっくりと説明を聞きながら、歴史や自然の学習をすることが出来ました。日本野鳥の会千葉県の皆さん!ありがとうございました。
佐倉市臼井地区は、西印旛沼の南端に位置しており
平安時代から戦国時代までの約500年間
千葉氏の一族臼井氏や原氏の城下町として栄え、当時の史跡とともに、印旛沼の自然が楽しめる地域となっています。臼井城の砦跡であったという宿内公園は、緑の樹木がとても美しく、エナガ・シジュウカラなどの野鳥の声が上から降ってきます。イチョウやムクノキの巨樹などがある星神社は臼井城築城のとき城南の鬼門の地に創建された社とのことでしたが、先日の地震の影響か、石造りの鳥居が地面に横たわったままになっていました。さらに近くには大田道灌が臼井城を攻めた折、道灌の弟大田図書がここで戦死したといわれ、その墓があり、臼井城は永久 2(1114)年に千葉常兼の子 臼井常康の築城と伝えられています。古い歴史を持つ町だということが分かりました。
臼井城址公園から成田街道を横切り、印旛沼畔へ向かう途中の水田には、キジ♂がそこかしこに存在をアピールするかのように出現してくれ、西印旛沼畔まで到着すると、ここにも地震の爪あとなのか、遊歩道に陥没した箇所が続いていて、あらためて地震の被害のすさまじさを実感した次第でした。お目当てのカワセミは一瞬でしたが、沼の水面を掠めるようにして飛び去って行きました。そろそろ腹が減りましたので、観察よりも食い気がまさってきましたよ。休憩しましょう!