第1回勉強会


日  時:   平成28年4月14日(木)
場  所:   茅ケ崎市老人福祉センター
出席者:   11名(登録会員13名)


内 容: 1.ざる菊の鉢での育成法
        1)本年からざる菊を園芸グループの課題として取り上げる
        2)web等で調べた2〜3の資料他を事前に配布、参考資料とした。
        3)1〜3年経験のある勝俣さん、杉崎さんから育成方法の説明を受ける。
        4)昨年の古株を準備、これを使って、株分けの仕方を実習。
        5)株分けした苗の植え付け実習。
        6)意見交換。
        7)挿し芽による植え付けの方法とそれに基づき植えつけられたサンプルの提示があった。
        8)以上の内容を基にして、各自育成に努める。
        
      2.ザル菊苗の配布
        1)勝俣さん、杉崎さん、川久保が各自で株分けした苗を5〜6種類持参、各人が必要な苗を
          持ちかえる。
        2)ザル菊は当グループの課題では無かったが、一昨年来各自には苗は配布されている。
          それを夫々の方法で育成しているので、各自古株を持ち、そこから発芽した苗はある。
          それを各自活用する。

      3.福助菊の発芽生育状況 標準的な鉢を持参し、説明する。(下の写真参照)
      
      4.メンバーの確認。      
 
      5.今年度の勉強会の日程
        第2回勉強会:5月27日(金) 茅ヶ崎老人福祉センター
                 予備挿し芽で発根した福助菊及びドーム菊の苗の交換・配布
                 ダルマ菊の育成状況チェック、定植鉢への移植
        第3回勉強会:7月28日(木) 茅ヶ崎老人福祉センター
                 発根した福助菊の本挿し芽苗の交換・配布、定植方法とその後の管理
                 ドーム菊の生育状況、ダルマ菊育成状況
        第4回勉強会:9月8日(木)、新たに設定した 茅ヶ崎老人福祉センター
                 福助菊のB9の使用状況、生育状況確認と支柱立て
                 ドーム菊、ざる菊の育成状況と支柱等枝の保持管理
        第5回展示会:11月10日(木) 
                 ダルマ菊等、大形菊の展示、より多くの福助等の展示を考慮し、
                 運搬を考えると、駐車場がある適切な会場を如何するか- - -検討事項
      
      6.当クラブを担当する委員の加藤さんから、自作のもみがらの燻炭を此の日の参加者に提供された。
             



 ざる菊育成につての耕作者の意見や実例抜粋

       

 例1: ・鉢植えよりも畑や花壇などへの地植えにした方が簡単、成功し易い(畑だと直径1m位になる)
    ・鉢植えは黄色が成功しやすい            
    ・最初から牛糞を土に混ぜて置く
    ・苗作りは「根分け」がお進め             
    ・日当たりの良く風通しのいい場所が望ましい
    ・鉢植えは毎日1回の水遣り必要           
    ・アブラムシは消毒する
    ・夏に追加の顆粒肥料を与える            
    ・鉢植えの場合支柱を立てて、枝を縛った方が良い場合あり
    ・菊の芽は丸くしようとして摘みたくなるが、積まない事(勝手に丸くなる)

例2: ・ザルのように丸くなるザル菊は古株をそのまま使うのでなく、古株から伸びた芽を新しい苗にする
    ・苗作りは「挿し芽」と「根分け」がある        
    ・此の例は「根分け」で苗を作っている
    ・「挿し芽」でも苗はできるが、株が大きくならない
    ・昨年の古株の根から左右に幾つもの芽が伸びる 
    ・新苗側に根が多く残るように古株から切り離す
    ・花の色に因っては良く成長するが、黄色以外の難しい色は貧弱の芽になる
    ・4月下旬に根分けを行う               
    ・移動など直ぐに使わない場合はポットに仮植えをする
    ・肥料は牛糞の堆肥を元肥えにする         
    ・夏期に顆粒肥料も撒くが、全体的に元肥えが頼り
    ・黄色以外の色は生育し難              
    ・神奈川のザル菊の本家でも鉢でも育成している

例3: ・ザル菊作りの信条のような物を畑に掲示されている例を下に示す。

 

例4:挿し芽の例(勝俣さんが今年チャレンジしている) 


 ここで使う挿し床培養土の組成: 赤玉中粒2.5、赤玉小粒2.5、鹿沼土3、腐葉土1の比率で混合する
大きな鉢への移植時の培養土 : 昨年の土を石灰で中和した土を使う、肥料は球状に乾燥した油粕

                  

 第1回勉強会のスナップなど


 ご参加の皆さん1
 
ご参加の皆さん2

 株分け1

 株分け2

 1本づつにする

 株分けされた苗

 苗を直接鉢上げする場合 この場合5号鉢で実習
古株が植わっていた培養土を再度使用も出来る
本来は再利用の場合、石灰で中和する事が望ましい

 真ん中に穴をあけ其処へ株分けした苗を挿し土を被せる
 
植え付けが終わった状態
実際には8〜10号鉢が望ましい
肥料は球状の乾燥油粕を上面に置く
 
勝俣さんがトライしている挿し芽方式
此のポットは直径・高さ共8cm程度のもの
5月以降に大きな鉢に移植する
 
右上と同じポットに最初の鉢上げをする場合
株分けし苗は上記と同じ方法で行う
園芸店で聞いて、川久保がトライしている

 使ったポット、下に網を置く
 
7〜8mm培養土を入れ、鉢の周りに醗酵済み牛糞
培養土は福助菊と同じ培養土を使ってみる
 
株分けした苗を入れ、同じ場用土埋めて水をたっぷり与える
5月中に大きな鉢(8〜10号)に移植する
 
現時点の福助菊:台木から伸び出した挿し芽用の枝

 現時点のドーム菊:ビッグドーム