環境サポーター

渡部 博太 会員       2007/8



 愛媛県西条市は、地下水の自噴井「うちぬき」がいたる所にあり、環境省が昭和60年に選定した全国の「名水100選」にも選ばれたように、水がきれいで豊なところから、「水都」と呼ばれ、快適環境実感都市を目指して発展を続ける自治体ですが、四国支部の渡部博太さん(83歳)は、西条市が進める環境行政に、広く市民の助言をもとめるために設置した「環境アドバイザー」に自ら応募され、積極的に活躍されています。

【西条市の環境サポーター】
 平成17年6月に設置され、公募制で32名が任命された。
 西条市は環境省が示した自治体の「環境基本計画」に、環境サポーターの意見を反映させた「西条市環境基本計画」を策定した。
 環境課が環境サポーターの窓口で、現在『生活環境』『社会環境』『自然環境』の分科会を設置している。
 分科会は、課題提起と改善策実行策を取りまとめ、行政が対応すべきものは西条市へ助言や提言する。
 また、企業や住民が参加して取り組むべきものは環境サポーターが知恵を出し、汗をかき、各種団体や組織を訪問して協力と実行を要請し、その実現を図る。

【渡部さんの具体的活動】 
『生活環境』『社会環境』の二分科会の構成員として、各分科会に月二回、計四回出席。
 *分科会は、夜7時から9時までの2時間に亘る討議で、積極発言を心がけている。
『生活環境』
 活動事例
 ・エコバッグの普及で、ゴミ削減を実現させる。
 ・「マイ箸」の普及で、割り箸の削減→森林資源を守る→エコ推進
『社会環境』
 活動事例
 ・街づくり、街の美化運動への参加企業や団体(パートナー)づくりの具体的要請計画の立案。
 ・企業や団体に協力要請のため積極的に訪問する。

【渡部さんのサポーターの感想】
 ・環境サポーターはボランティア活動に近い。
 ・参加はいつでも出来る。
 ・参加資格は中学生以上だが、現在のメンバーは45〜65歳が中心になっている。
 ・私が最年長、まあ、自分の子供と討議するようなもの。
 ・時々、恥をかくこともある。
 ・30年大阪に住んで、西条に帰って来たので、よそ者の扱いをされていたことがあったが、
  環境サポーターの会議に参加することで、よそ者扱いが少しずつなくなり、生活がしやすくなった感じがする。
 ・討議に参加するたびに住みよい町は自分自身がつくるもの他の人からは与えられない≠アとを実感している。
 ・年齢を聞かれる時、「いくつに見えますか?」と逆に問いかけることにしているが、ある時「64歳!」と云われて実に嬉しかった。
 ・若さを保つ秘訣は、若者とおしゃべりすることに限る!!
 ・今後とも、頑張ります。
                                             レポーター  曽根 弘輝