湖南市 M.Yさん
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◆症状の気付き |
以前、夜中に息苦しい時があるので、毎月行くかかりつけ病院に行くと、脈拍が速く、心電図をとると心房細動と言われ、ここでは処置が出来ないのでその日に滋賀医大病院で正常な脈拍に戻る処置をしました。その時から不整脈を抑える薬を飲むことになりました。
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◆心房細動とは
心房細動とは何か分からないのでネット情報等で調べてみました
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正常な心臓は、安静時には1秒間に約1回のペースで規則正しく収縮していますが、心房細動とはそんなリズミカルな拍動が失われる代表的な不整脈(心臓に生じる異常なリズム)です。
心房細動は高齢者に多く見られる不整脈です。加齢とともに増加し、70歳代の5%、80歳代の10%程度の割合で起こる起こりやすい不整脈で、日本国内に約130万人いるとされています。
心房内(主に左房にある肺静脈付近)で1分間に350~600回の不規則な電気信号が発生し、心房全体が小刻みに震え、心房の正しい収縮と拡張ができなくなる不整脈です。
正常な心房収縮が出来なくなり、心室の拡張期に十分血液が満たされないため心臓の機能が低下し、心臓から出る血液量も約20%減少します。そのため息切れやめまい、胸苦しさなどの症状を起こしやすくなり、これが続くと心不全になる可能性もあります。
心房が細かく動く症状で不整脈の一種です。
この症状は、心房が洞房結節(どうぼうけっせつ)の刺激で規則正しい収縮をせず、速くそして部分的に興奮収縮してしまい、心室の収縮も不規則な間隔で起こり、心臓の拍動が速く、不規則になる病態です。心房細動の患者の多くは、動悸で自覚し、その後、胸の痛みやめまいを感じるようになります。心房細動は健康な方でも発生します。高血圧、糖尿病、心筋梗塞・弁膜症などの心臓病や慢性の肺疾患のある方は発生しやすいので注意が必要です。
心房細動がおこると、心房内で血栓が作られやすくなります。その血栓が、脳の血管に流れて詰まり、脳梗塞の主たる原因の1つとされています。
心房や、心房と心室のつなぎ目で電気刺激の発生に異常が生じ、1分間に160〜200回(正常では50〜100回)の規則的な頻脈が起こります。頻脈発作は突然始まって、突然治まるのが特徴で、数分から数時間続くこともあります。これにともない、動悸や胸の不快感などが現れ、発作が長時間に及ぶと、血圧が低下し、めまいや失神を起こすこともあります。
結論
心房細動が原因で、脳梗塞や心不全になる場合があり、治療が必要。
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◆心房細動の治療 |
心房細動の治療には、以下のような治療があります。
1)抗血栓療法
2)不整脈薬を用いた治療(薬物療法)
3)薬物を用いない治療(カテーテルアブレーション,ペースメーカーなど)
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◆入院手術の経過
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滋賀医大病院では、不整脈薬を用いた治療(薬物療法)を約一か月間しましたが、あまり効き目がないので、手術することになりました。今回の手術は、カテーテルアブレーションです。
心房細動アブレーション(カテーテルアブレーション)をネット情報等で調べてみると
不整脈薬を中心とする薬を用いない心房細動の治療として最近,カテーテルを用いて心房細動が生じないように心房筋に熱を与えて不規則な電気信号が発生部位を焼灼(しょうしゃく)してしまおうという治療。
アブレーション前日に入院し、採血、レントゲン、心電図、および経食道心エコー(胃カメラの様な心臓超音波装置にて心臓の中に血栓ができていないことをチェックします。
カテーテルアブレーションは静脈麻酔(点滴による麻酔)を使用して、眠っていただいている間に治療を行っています。
足の付け根から、右の図のように、心臓にカテーテルを挿入して、心房細動の原因となる部位を焼くことで治療します。約3時間程度で終了します。
アブレーション後、すぐに目が覚め、その後4時間すると歩行も可能になるなど患者さんへの負担も軽い治療です。 しかしながら,心臓の中に長時間カテーテルを挿入する手技でもあり,脳梗塞や心タンポナーデや食道損傷などの合併症も非常に少ないながら知られています。
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治療前の心電図
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心房細動アブレーションの箇所
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◆狭心症の発覚と手術
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心房細動の検査のためCT検査を実施すると血管が狭いことが発覚し、狭心症であることが発覚したので、
緊急手術の必要があり、手術しました。
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狭心症発作が起こるのは、酸素不足のせい。狭心症発作は、心臓の筋肉(心筋)に酸素を供給する冠動脈という血管が細くなることで、酸素が行き渡らないために起こります。
狭心症とは冠動脈の血流不足
心筋に酸素と栄養素を運ぶ冠動脈の内側が部分的に細くなると、心筋への血流が悪くなるために一時的な胸の痛みを感じるようになります。このような状態が起こることを狭心症といい、それに伴う胸の痛みを狭心症発作といいます。
冠動脈の内腔が狭くなる最大の原因は、血液中のコレステロールが血管に沈着することによる動脈硬化です。動脈硬化が進行すると粥腫と呼ばれるコレステロールの塊が血管壁内にでき、それが大きくなることで血管内腔が狭くなっていきます。
冠動脈の内腔が75%ほど塞がると、胸の痛みなどの自覚症状を感じるようになってきます。
狭心症発作は前触れなく突然に起こり、数十秒から数分間続きます。狭心症が起こる場所や程度によって、痛みの強さや持続時間は異なります。
狭心症の治療は基本的に薬物療法が行われます。
狭心症発作を予防するために、薬によって冠動脈を拡張したり、心臓の働きを抑えたりします。
しかし、薬物療法だけで狭心症発作をコントロールできない場合は、カテーテル療法や外科療法によって冠動脈の再建(冠血行再建術)が行われます。
狭心症や心筋梗塞の治療法にはさまざまなものがあり、大きく分けると、
1)薬で発作を予防する「薬物療法」、
2)カテーテルによって体の外から冠動脈内を治療する「カテーテル療法」
3)手術によって血管を再建する「外科療法」
4)食事や運動を中心に生活を改善する「生活療法」があります。
医師は検査結果から心臓の状況や病型を判断し、最適な治療法を選択します。
結論
狭心症が要因で、死に至る場合があり、治療が必要。
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◆カテーテル治療とは
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カテーテル治療とはカテーテルと呼ばれる直径1.5~2mmほどの細い管を動脈から入れ、冠動脈内までカテーテルを通した上で直接、冠動脈内の血行を改善させる治療法です。
心臓にメスを入れずに治療が行えるため、患者の負担も少なく、入院期間も数日で済むため、虚血性心疾患の代表的な治療法となっています。
狭心症や心筋梗塞に行われるカテーテル治療はPCI(経皮的冠動脈形成術)もしくは冠動脈インターベンションと呼ばれます。
通常、カテーテルの挿入は局所麻酔をした上で、脚の付け根にある動脈か、肘、もしくは手首の動脈から行われます。
カテーテル治療の代表的な方法には、経皮的冠動脈形成術(PTCA)、冠動脈内ステント、経皮経冠動脈血栓溶解療法(PTCR)、大動脈内バルーンパイピング法(IABP)があります。
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◆2回目の手術
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冠動脈ステント留置術を実施
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◆手術後の状態
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血止めをしている状態 |
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