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草津津市在住 T.Y.
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◆ みんな「自分は、そして自分の家族は幸せに暮らしたい」と思い、願っています。
憲法には基本的人権の尊重が謳われています。
しかし、今でも偏見や、いわれのない差別で苦しんでいる人たちがおられます。
最近のニュースでは福島原発避難者への学校でのいじめ、人種差別的なヘイトスピーチ、
いじめによる自殺、陰湿ないじめ殺人事件、高齢者問題、親による子供の虐待、今でもある同和問題、
障害者施設での殺傷事件、次から次へと事件が後を絶ちません。何かが間違っていると思われている方が
多いのではないでしょうか?
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◆ 昭和24年に人権擁護委員法が制定されたそうです。そんな法律があることも知らずにいた私ですが、
平成23年の10月から、それにかかわることになりました。
人権擁護委員法の目的は「基本的人権を擁護し、自由人権思想の普及高揚を図るため」とされています。
全国には約14,000名の人権擁護委員がおられます。滋賀県には13市6町で223名の方がボランティアで
活動しています。私の住んでいる草津市には13名の委員が活動しています。
皆さんの地域の人権擁護委員は、どなたかご存知ですか?
知らない方は、「あなたのまちの広報6月1日号」を確認してみませんか?
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人権擁護委員は時々これを着ています。
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アンパンマンでおなじみの、やなせたかしさんによる「人KENまもる君」と「人KENあゆみちゃん」が
イメージキャラクターとなっています。
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◆ 人権擁護委員法には委員の使命や職務について次のように定められています。
・ 人 権 擁 護 委 員 の 使 命 (人権擁護委員法第2条)
人権擁護委員は、国民の基本的人権が侵犯されることのないように監視し、若し、これが侵犯された場合
には、その救済のため、すみやかに適切な処置をとるとともに、常に自由人権思想の普及高揚に努めること
・人 権 擁 護 委 員 の 職 務 (人権擁護委員法第11条)
人権擁護委員職務は、次の通りとする。
(1) 自由人権思想に関する啓もうおよび宣伝をなすこと。
(2) 民間における人権擁護運動の助長に努めること。
(3) 人権侵犯事件につき、その救済のため、調査及び情報の収集をなし、法務大臣への報告、
関係機関への勧告等適切な処置を講ずること。
(4) 貧困者に対し訴訟援助、その他、その人権擁護のため適切な救済方法を講ずること。
(5) その他、人権の擁護に努めること。
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◆ それでは、人権擁護委員の活動をご紹介します。
1)人権啓発活動 :
街頭における人権啓発は主に6月1日の人権擁護委員の日にちなんで駅前での街頭啓発グッズの
配布、12月の人権週間での駅前での啓発グッズ配布、女性の人権週間での啓発グッズの配布など
の人権啓発活動です。
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2)人権相談活動 :
大津地方法務局での常設相談、これは年4回程度で9:30~16:30の間、大津地方法務局管内6市の
委員が交代で行っています。
草津市人権センターでの特設相談日の人権相談、これは年7回程、午前と午後委員が交代で行っています。
面談や電話による相談を行っていますが、毎回ドキドキしながら終わった後で相談になったかなと自問自答
しています。また、実際の相談を想定した研修会での勉強会も開催されスキルアップを図っています。
人権相談には、いろいろな問題についての相談があります、お母さんからの子供に関する相談や、
女性の夫に関する相談とか内容は色々ですが、紛争への直接不介入と機密保持が基本となっています。
相談者の問題解決になればと活動しています。
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3)学校訪問活動 :
・市内各担当の小中学校に人権の花運動や人権作文の依頼、SOSミニレターの依頼等で学校を
訪問しています。
「人権意識は小さい時から、命の大切さや、他の人への思いやり、みんなで協力する喜び、
ちがいを認め合う心などを小さい時から生活の中に取り入れていくこと」が大切で、幼稚園や小学校、
中学校での取り組みがされています。
・人権の花運動は「サルビア」がたくさんの花びらを仲良く寄り添いながら咲かせることから、
「サルビア」の栽培を通じて命の大切さや、みんなで協力する心や相手の立場を考えることが
できるようになればとの願いで小学校で順番に取り組まれています。
5月の小さな小さな種の種まきから、苗の移植、苗の配布、毎日の水やり、草取りなどを通じて活動
します。それはそれはきれいな花が12月まで見る人の目を楽しませてくれています。
・毎年12月の人権週間に「人権ふれあいのつどい」が開催され、中学生の人権作文の表彰式が
行われます。
今年のオープニングは草津市玉川中学校の吹奏楽部の演奏で始まりました。
人権作文コンテストでは、表彰式の後、優秀作品の朗読が行われました。
中学生の人権に対する思いを、色々な体験や気付きの中から、人権を考え行動に移していきたいと
堂々と発表され、人権意識の高揚につながっています。
また玉川中学校のいじめ撲滅を願って生徒会の「心のプロペラ活動」が展開されていることなどが
発表されました。
ものの本によると、「いじめは昔から大人の世界にもあったが、今では学校にだけ残った」との
記述がありました。
今、一般社会では、暴力、傷害、脅迫、誹謗中傷など、すべて事件として処罰されます。
ただ学校では、こどもの教育の場ということで解決を学校に求めているからとのことです。
また、「いじめは、いじめられる方を無くすのではなく、いじめる者を無くすことだ」と言っています。
子供は、ふつう成長過程で少しの間はいじめをするが、いつまでもいつまでもいじめを繰り返す子供は、
心に病を持った子で何らかの治療が必要だとも言っています。家庭環境であったり、周りの社会環境で
あったりしています。周りの大人は、もちろん家庭の家族を含めしっかりしなければと思います。
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4)人権研修 :
委員としての勉強会や研修会で、相談研修やSOSミニレターの返信研修など実務に関することを
前期と後期に分け年2回受けています。人権擁護委員としてのスキルアップにつなげるためです。
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5)その他の活動 :
草津市人権擁護推進協議会での活動や、同和教育推進協議会での活動、人権教育勉強会各種
フィールドワークや人権の集い、部落解放青年集会、等人権に関する集会や、人権の集いなどです。
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オープニングの玉中吹奏楽部演奏
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優秀作品の朗読を終えた受賞者たち
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12月まで残った「サルビア」の花びら
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◆ 人権擁護委員としてまだまだ知らないことも多く、戸惑うことばかりですが、できることを少しづつやりながら
自分のためと思い活動しています。 |
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以上 |
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