『石に魅せられて』
形、座りがよい石(亀岡市犬飼川にて入手)
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2013年12月
草津市在住
野原保則さん |
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私と石との出会いは、定年後しばらくして先輩の友人から「石の展示会を催すので見に来ないか」と誘われたのが始まりです。話を聞くと、河川敷で拾った石を飾っているとのこと。どこの川にもゴロゴロとある石を眺めて、何が楽しいのか私には理解しがたい想いでした。
草津から車で一時間超の京田辺市の会場へ。二十石(せき)ほどの石が一間(.8m)間隔に並んで
展示してあり、衝撃と感動が全身を走りました。このような世界がある事も始めて知りました。
石の頂点である宝石には華麗な魅力があります。それに比べ、展示されている水石(すいせき)は、黒や茶系統の地味な色で、落ち着いた雰囲気を醸(かも)しだしています。聞けば、お茶(煎茶)の世界から始まったとのこと。日本の文化である茶室の床の間飾りが起源になっています。古くは室町時代から続く「侘び寂び」の世界であり、日本人が持つ心の深さや広さを、この水石に想いを寄せる魅力があります。
一個の石が何百万年、何千万年をかけて水に流され、砂や小石に削られてできた石の姿、形が自然の景情を造り出しています。
観ていると色々な想いが蘇り、徐々に心が落ち着いてきます。一個一個の石からは、その作者(?)の想いが伝わってきます。(人の感性によって異なる)
水石は、あくまで自然体が基本で、割ったり削ったりは一切しない事が大原則であり、二つとして、同じ石が無いのも魅力の一つです。
メンバーと山や川に石を拾いに行く(探石)、体力的にも川へ行く事が多いです。
無数にある石の中で目に映った石を拾い、立てて見たり、横にしたり、裏から見たり、逆さにしたり、自分の感性と眼力を信じて数個の石をリュックに入れる。河原を歩く、駐車場まで運ぶ、相当な運動量になります。
自然の景情石は山形が多い。しかし、連山は中々見つからない。一般的には滝石をよく見かけるが、景情を思わせる石には、水溜りや断崖形、段丘形などの段石、洞門、洞窟、雨やどり、家形(いえがた)、人形(ひとがた)(観音様形など)、岩潟(いわがた)等々、その他、景情の形あるもの以外に糸掛石や紋様石(菊花石)か、楽しみにしています。水石活動はただの趣味でなく、探石はレクリエーション、台座つくりは時間の有効活用になります。
自然一杯、空気のおいしい川の上流や、広い河原での探石は身も心もリフレッシュでき、想像力を高め、健康にも良いと信じて探石を楽しんでいます。
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形がよい石(亀岡市犬飼川にて)
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だるま石
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仁淀川にて入手、川流域の後ろの
山の形と似ていたため持ち帰った
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白っぽい石(白山スーパー林道にて)
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葛(くず)屋形
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鉄岩石(淡路島にて)
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めのう付、加賀温泉不動(ゆずり)石
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水石展の新聞紹介(2008年4月)
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台座作成中(2008年4月16日)
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瀬田川石(2009年1月31日水石展)
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瀬田川石(2009年2月1日)
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瀬田川石(2009年2月1日)
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瀬田川石(2009年4月水石展)
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前列右端が野原さん
(2012年高知県仁淀川にて)
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左側が野原さん(2012年高知県仁淀川にて)
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2012年高知県仁淀川にて
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