|
|
東近江市伊庭町在住
木下 富男さん |
木下さんと私(山住)とは笑愛サロンで初めてお目にかかった。その時に木下さんが「よしペン画」なるものを描かれていることを知った。
その後、支部の年次総会の作品展示を依頼したところ、快くお引き受けいただき下見に伺った。
この時初めて「よしペン画」なるものを拝見し、何とも言えない興味を持った。 |
|
|
支部年次総会作品展示 |
今回、ホームページの「会員だより」の原稿提出の担当になった時に、真っ先に私の頭に浮かんだのが木下さんであった。
絵を始めたきっかけとか、「よしペン画」の魅力とか、お聞きしたいことが沢山あり、お伺いの電話をしたところ、
11月6日から五個荘の「東近江てんびんの里文化学習センター・近江商人博物館」で個展を開催しているとの
ことで、早速拝見に伺った。
|
会場入り口
|
会場入り口に「Biwako よしペン 素人画展」の案内があり、会場には木下
さんの作品が15号の大作から葉書大の小物まで約100点展示されていた。
会場に入った途端、思わず何とも言えない雰囲気を感じた。
木下さんのお人柄と同様に心温まる絵ばかりであった。
後でお聞きすると、これが「よしペン画」の魅力であることがわかった。
|
来訪者の方々の対応をされていてお忙しい中、いろいろと教えていただいた。
山住:そもそも「葦(よし)ペン」とは何ですか?
木下さん:「葦(よし)ペン」とは、古代エジプトの時代にパピルスと言う紙の祖先に字を書くために作られた葦の茎で
作ったペンで非常に歴史があります。この「葦(よし)ペン」で「よし紙」に描いた絵を「よしペン画」と呼びます。
山住:木下さんが絵を描きだしたのはいつごろからですか?
木下さん:今から5年ほど前に孫と一緒に見ていた子供図鑑の中から題材を絵に描いたり富士山や身近な野菜や |
最初の頃の水彩画
|
魚等の絵を描いたのが始まりです。その後、地域の美術同好会に入会していろいろな
絵を描くようになりました。
山住:よしペン画を描き始めたのはいつごろからですか?
木下さん:3年ほど前に「よしペン画」に出会って、その魅力にひかれてて以来です。
山住:「よしペン画」の魅力とは何ですか?
木下さん:「よしペン画」の魅力は独特の線が醸し出す絵の特徴にあると思います。
なんとなく絵と対話ができ、心が和むことだと思います。 |
山住:今までに何枚ぐらい描かれましたか?
木下さん:数えていませんが大小合わせるとかなりの数になります。ほぼ1日1枚のペースで描いています。
途中で止めると感情が変わって絵に思いがこもらないような気がするので、描きだすと一気に数時間で
描き上げます。
|
手作りの様々な「よしペン」
|
『見る・聞く・思う』・・・この瞬間が大切だと思っています。
山住:「よしペン」は自分で作成されているのですか?
木下さん:自分で葦を採ってきて加工しています。
山住:今まで何本ぐらい作られたのですか。
木下さん:数えたことがないのでわかりませんが、かなりの数になると思います。
一本の「よしペン」を鉛筆のように削ったり、先端を絵に合うように加工
したりして使っています。 |
山住:「富貴」と言う雅号をお持ちですが。どなたからかいただいたのですか?
木下さん:以前、絵を展示させていただいたのがきっかけで知り合いになった比叡山末寺の天台宗 安楽寺の
ご住職様から頂きました。
山住:木下さんの絵によく富士さんが出てきますが?
木下さん:若い頃に富士山に登った時、大感激しました。以来、富士山が大好きになり、絵を描くきっかけにも
なりました。又、子供たちに「日本一を目指せ」との思いも込めて富士山の絵を描いています。
山住:これまでにも個展を開催されたことがありますか?
木下さん:銀行さんとかお寺さんとかからお声がかかり展示させていただいたことがあります。
今回初めて公共の施設で「Baiwakoよしペン”素人画展”」として開催させていただき更に東近江ケーブル
テレビでも取り上げていただき感無量です。
山住:今後はどのような絵を描かれたいと思っていますか?
木下さん:今後も子供たちが関心を持ってくれる絵。「よし」の持ち味と「自分の個性」を活かした絵。さらには琵琶湖を
思い、葦原風景や、街並みも描きたいと思っています。
山住:本日はお忙しいなか、大変ありがとうございました。
作品の一部を、木下さんのブログから紹介します。
|
いちご畑と東京スカイツリー
|
霊峰富士
|
修行僧(足がしびれた?)
|
お説教
|
獲物を狙う五位鷺
|
カレイの表、裏(どちらが表?)
|
実りの秋
|
長い名前の渡り蝶
|
伊勢えび
|
にんじん
|
椿
|
「熱演」 能登川水車太鼓
|
|