「市民・生ごみリサイクルプロジェクト活動」に参加中

◆  参加の動機
   平成21年2月、市の広報で参加呼び掛けをしているのを見て参加しました。
   地球温暖化を防ぐため、「エコ」活動が行政、民間を問わず活発に行われており、その代表的なものが、3R
   [Reduce(ごみの減量)・Reuse(再使用)・Recycle(再利用)]です。
   限りある地球の資源を有効に繰り返し使う、即ち、循環型社会を作る活動です。 

◆ 活動目的、内容
   日常生活で出る燃えるごみの約40%が「生ごみ」です。生ごみは約80%の水分を含んでるいるため、多額の
   処理費用(近江八幡市で200万円/日)が掛かっており、燃えにくい物を電気、化石燃料を使い環境に負荷を
   かけて処理しています。

   「市民・生ごみリサイクルプロジェクト」では、家庭の生ごみを簡単に堆肥化して土に混ぜ、味の濃い野菜や
   園芸の肥料に使うなど、生ごみを資源として利用するよう呼びかけ、次のような活動を促進しています。

 ①  ダンボ-ル箱(みかん箱)等を利用した「生ごみリサイクル」の普及と循環型社会の構築。
 ②  生ごみ堆肥を使った市民農園での野菜栽培と収穫祭、寄せ植え講座開催。           
 ③  生ごみ堆肥で「緑のカ-テン」作り(13幼稚園、その他9施設)節電対策に寄与。


生ごみ堆肥利用の「緑のカ-テン」作り(近江八幡市幼稚園13ケ所)

 ④  地域出前講座。小学校、自治会、JA関係への啓発活動。


 出前講座(桐原小学校、JA) 
       
 ⑤  学習会開催(毎月第二月曜13:30~16:00ひまわり館)
 
学習会(毎月1回の意見交換会) 
   
◆  家庭で簡単にできる「生ごみ処理容器」で堆肥を作る方法
 
必要な材料
     ○容器--ダンボ-ル箱(10kgみかん箱等)
     ○米糠--約3㎏(20㍑)
     ○腐葉土--約5㎏(20㍑)
     ○新聞紙--10枚
     ○寒冷紗--虫よけに使用(ダンボ-ル上蓋)
     ○布製ガムテ-プ
     ○園芸用ポットトレ-2枚

ステップ-1 箱を作る
  
  ①ダンボ-ル箱のふたを立て、角、縁、底をしっかり布製ガムテ-プ
   で補強し、穴をふさぐ。
  ②新聞紙を箱の底に合う大きさに折り、底に敷く。
 
ステップ-2 発酵床を作る
  ①腐葉土と米糠をよく混ぜダンボ-ル容器に入れる。
  ②虫が入らないよう寒冷紗をかぶし2~3日間放置。
  ③容器底の通気性を良くするため下にトレ-を引き地面より浮かす。
    2~3日寝かすと内部温度が上がり発酵してくる。
   
ステップ-3 生ごみを入れる  
  ①発酵床をよくかき混ぜ空気を入れる。
  ②水切りした生ごみと米糠を混ぜ合わせる。
  ③発酵床の中央部を掘り②を投入する。
  ④生ごみ投入部を発酵床で山のように盛る。
  ⑤虫よけ網(寒冷紗)をかぶせる。
 
 
翌日もステップ1~3を繰り返す
 
◆ 生ごみリサイクル(堆肥作り)の注意点
  1- 入れない方がよいごみ
     たまねぎの枯れた皮、ねぎ、切り花、腐敗物(腐敗と堆肥は別)
  2- 季節ごとの注意点
    夏--梅雨~夏場にかけて湿度・温度が高い時期は虫がつきやすいので、水分を控える。
    冬--気温低い時期は、容器を二重にし、箱の隙間にタオル、もみ殻等を入れ保温。
  3- 水分の調整
    水分が多過ぎると臭いや虫が発生するので、やや湿っている程度がよい。
  4- 米糠の効用
    糖度の高い物や生もの等は虫がわきやすい。しかし、米糠を入れることで発酵が進み温度が50~60度と
    なり虫が寄り付かなくなる。
  5- 固形物は処理時間が長くかかる
    魚の骨、卵の殻、蟹の殻等は処理時間長いが分解する。
  6- 家を留守にしても大丈夫
    20日間放置しても、水分を補給し、よくかき混ぜ2~3日置けば発酵する。
  7- 容器が満杯になったら
    新しい箱を作り、古い発酵床を3分の1くらい入れ発酵床として使用する。
    古い床は10日位で発酵が止まりそのまま、1ケ月間寝かす(成熟させる)
    ふるいに掛け(10㎜メッシュ)細かい肥料を、家庭菜園、花壇等に利用し、ふるいに残った固形物は再度
    発酵床に戻し使用する。
  8- 堆肥管理
    堆肥保管は米袋(通気性のあるもの)がよい。できた堆肥は含水率が20%であるのでナイロン系の袋では
    保存しないこと。
 
◆  総括
  毎日出る家庭の生ごみをダンボ-ル箱で簡単に堆肥にできますが、「水分」と「栄養」と「酸素」のバランスが
  非常に大切です。水分が多いと、全体に酸素がいきわたらないため、生ごみを分解する微生物が活動でき
  ません。栄養が足りないと、微生物が生ごみを分解する力がなくなります。酸素が少ないと嫌気性の微生物は
  育ちますが、この微生物は臭いを発生するため、虫が寄ってくるなど、快適に堆肥化が行えません。
  適度に酸素と水分のバランスを保てるのがダンボ-ルなのです。
  又、堆肥づくりを長続きさせるコツは、毎日興味を持って観察することです。
  毎日続けることで分解が始まり生ごみは減少します。 皆様も是非ご家庭でチャレンジしませんか。
 
 
 

2012年10月

近江八幡市

小西紀夫