〜八日市日本語教室〜

■外国人と楽しく日本語を語り合う■
【はじめに

東近江市在住で滋賀支部会員の「沼田 重昭さん」「浅成 重行さん」の2名の方が「八日市日本語教室」でボランティア活動を活発にされています。
 ある時は先生としてある時はグループのリーダーとして学習者たちに尊敬され、慕われています。

◆活動内容は東近江市内に居住する外国人に対して、日常生活に必要な日本語を教えてあげようとするものです。

◆現在日本語教室は「火曜教室」「土曜教室」「日曜教室」「出前教室」の4つで構成されていますがお二人は自分の時間の許す限り、各教室で指導されています。
 

沼田 重昭さん

浅成 重行さん
 
【参加の動機
◆「松下電器勤務時には仕事の関係で海外工場との結びつきが多くあり、現地に出かけて生活しなければならないケースが多くありました。
 そんな時、現地の方が休日にも関わらず私生活を犠牲にしてまで大変気持ちよくお世話を頂き、大過なく現地での仕事を終える事ができました。
 出向者の少ない中での現地の人の親切な接し方に対し、大変ありがたく思ったものでした。」
沼田 重昭さん談

◆「定年退職後は仕事を離れても市内に在住する外国人の方に対して、日本の生活を少しでも楽しく過ごしてもらえるように今度は現役時代のお返しでも出来たら良いなと思ったのが動機です。」
浅成 重行さん談
【八日市日本語教室について  ←【八日市日本語教室】Link
◆設立の経過
 今から12〜3年前の八日市にも多くのブラジルの人達を見かけるようになりました。
 その頃、耳に入ってきたのはブラジル人が大きな声で夜遅くまで騒ぐ、ゴミの出し方のルールを守らない、道端に集まって話し込んで傍らを通るのも気持ちが悪いなどでした。

◆丁度この頃、八日市国際交流協会が「日本語指導者養成講座」を開催しました。
 講座が終わりに近づいた頃、これで終わってしまうのはもったいないと有志が集まってボランティアで外国人のための日本語教室を開くことにしました。

◆然し、行政が支援してくれる訳ではなく、開催日(ボランティア、学習者が来れる日)・開催場所(無料で貸してくれる場所)・学習者の募集(ブラジル人が良く利用しそうなコンビニにもチラシを置いてもらう等々)などの難題を工夫しながら、一つ一つクリアして1997年4月29日に開設されました。

◆学習者のための留意点は

      ◇受講資格:国籍、性別、年齢を問いません。
            日本語を学ぼうとする真面目な人なら誰でも受講できます。
            習得度を問いません。(初心者優先)
      ◇受講費用:一人一回100円を会場使用料として徴収します。
            学習者の希望でテキストなどを紹介、斡旋します。
      ◇受講携帯:個人(マンツーマン)及びグループ指導。
      ◇東近江国際交流協会の国際交流行事には指導者、学習者とも積極的に参加しています。

◆指導者のための留意点

      ◇教室の目的を理解し、責任を持って運営に協力し、継続的に活動できるボランティアを
       歓迎します。 会費は徴収していません。 交通費その他の活動に要する費用は全額
       自己負担です。 手当や謝礼など一切ありません。

◆現在の活動状況
   
            時間帯          リーダー     ボランティア

   <日曜教室>   13:30〜15:00  沼田 重昭さん   浅成さん他6名
   <火曜教室>   10:00〜11:30  浅成 重行さん   沼田さん他5名
   <土曜教室>   19:00〜20:30  多居さん     溝口さん他6名
   <出前教室>   10:00〜12:15  多居さん     沼田さん、浅成さん他18名
   (御園小学校)
     
     注:出前教室は日本語のわからないまま小学校に通っている外国籍児童のために
       週2回学校の部屋を借りて実施(2007年1月よりスタート)
       出前教室の学習風景が東近江スマイルネット(CATV)の番組の一つである
       「e−おうみNOW! 」で放送され、多くの市民の注目を集めました。

 各教室とも学習者の参加も多く、教室が満杯になるくらい大変活発な活動になっています。
 
■日本語教室案内■
■日曜教室の風景■
■火曜教室の風景■
■土曜教室の風景■
 
 また、通常の日本語教室での指導の他にもBNN(びわこ日本語ネットワーク)主催による「外国人による日本語スピーチ大会」(2005年より毎年開催)へは毎回参加し、最優秀賞を2回受賞するなど素晴らしい成績をおさめています。
 この発表に備えての練習には学習者全員が聞いてあげたりコメントを言ってあげたり、また本番では応援に行ったりもしています。

◆日本語教室で出くわす、返事に困る質問(あなたならどう答えますか?)

Q日本では日にちを言うのに何故 ついたち、ふつか、みっか等と言うのですか?
Q日本ではものを数える時、何故ものにより数え方が違うのですか?
 (一つ二つ、一個二個、一枚二枚、一台二台、一人二人等など)

 よく考えてみると日本人は小学生の頃から教えられ、頭の中に入ってしまっているので何ら疑問に感じないことが外国人から質問されると返答に窮する事も多い。
 日本語の特徴とは言いながら自分の勉強にもなるそうです。
【その他
◆お二人は日本語教室以外でも、東近江国際交流協会主催の国際交流行事には他の指導者、学習者と積極的に参加しています。
 又、滋賀県国際協会(SIA)主催の「国際交流クルージング」にも毎年参加しています。
 これは「ビアンカ」に乗って琵琶湖クルージングを楽しみながら食事、ゲーム、環境学習などで相互の交流を深めるもので大変楽しく、有意義な行事だそうです。
【終わりに
◆私が現役の頃、先輩から教えられた「人生は生きている間にいかに多くの友を持ったか、いかに多くの良い思い出を持つことが出来たかでその人の人生の良し悪しが決まる」ということを思い出します。
 東近江という地域に住む外国人の方が日本での生活を少しでも楽しいものにして欲しい、そして一つでも多く良い思い出を作って欲しいと願っています。
 スペインに12年以上に亘り出向した私には十分に納得できる教えでありました。

◆沼田さん、浅成さんが現役時代を通じて感じられたことを今日実践されていることに敬意を表したいと思います。
 同時に今後益々お元気に活動されますように期待しております。
 尚、沼田さんは本年から八日市日本語教室の代表に就任されました。 益々のご活躍をお祈り致します。


                       2009年 5月

                       取材   東近江市在住  溝口 繁雄