〜季節めぐり(隠れた名勝を訪ねて)〜
           
草津市在住 真野正宣
 

天授庵の紅葉

◆南禅寺三門のすぐ脇に位置する「天授庵」は1336年の建立。 南禅寺の開山大明国師を祀る開山堂で山内でも格式の高い寺院です。
 応仁の乱で荒廃し、1602年に細川幽斎にによって再建され、現在に至っています。
 二つの庭の池の他に求己庭という小庭もあり、いずれもがこれから紅葉の季節を迎えます。

 
   
 
◆紅葉の穴場を皆さんに!「天授庵(てんじゅあん)」の紅葉◆

“京都の紅葉の名所はどこも観光客で混雑していますが天授庵は静かに鑑賞できそうです”

◆私の住んでる町内の知人に天授庵(てんじゅあん)の親戚の方が居られ、京都で静かに紅葉を楽しめる場所があり、一度鑑賞に如何ですか?との誘いを受け、妻と一緒に出かけました。

◆少人数のグループによる入場制限はありますが鑑賞の時間制限は特になく、自己のペースでゆっくり紅葉に浸れます。
 特に本堂からの方丈前庭(東庭)の紅葉は写真のアングルとしても最高で、時間の経つのを忘れるほどでした。
 紅葉の時期も良いですが、新緑の季節にも楽しめる穴場でした。
 皆さんも一度、お出掛けの情報に役立てて下されば幸いです。

◆開門を待つひとの列に 何に気なしに入ってみたんだが ここの紅葉は見事でした!!
 「隣接する南禅寺と比べると人が少なくゆったりと紅葉を堪能しました」=見学された方の感想でした。

 

地下鉄蹴上駅

疏水のトンネル入口

天授庵の側道

天授庵入口

入口から書院を望む

天授庵庭園の全景

◆庭園にはさつきの刈り込みがが美しい枯山水の「東庭」、南北朝時代の古庭の味わいをもつ池泉回遊式の「南庭」がある。

◆東庭は枯山水で正門より本堂に至る幾何学的な石畳を軸とし、配されている。 白砂の庭を苔に縁取られた菱形の石畳が横切る枯山水庭園。

◆書院南庭は杉やカエデが鬱蒼と茂る池泉回遊式庭園。


方丈前庭(東庭)入口

方丈前庭(東庭)

方丈前庭(南庭)
 


■ライトアップ鑑賞では・・・(写真は2007年11月撮影)■

◆紅葉の時期にライトアップされる時間には、観光客が開門を200人を超える人垣になるほど紅葉の穴場である。
 入場はグループ20人程度での入場制限で拝観ができ、紅葉を堪能できる。

◆本堂にはグループ毎に拝観、入口からの紅葉に一同、感動の渦に巻き込まれる。
 さらに畳を踏みしめ書院南庭園側での紅葉を目にしながらガイドさんの案内に、鎌倉末期から南北朝時代の特色のある南庭を堪能できる。
 その後、カメラのフラッシュに目も霞む雰囲気の中、各人30〜40分程度(特に時間制限は無い?)の自由見学となる。

     

◇天授庵(てんじゅあん)は京都市左京区にある臨済宗南禅寺派大本山・南禅寺の塔頭であり、南禅寺三門のすぐ脇にあります。

◇所在地
 ・住 所 : 京都市左京区南禅寺福地町
 ・電 話 : 075−771−0744
 ・創建年 : 暦応2年(1339年)
 ・文化財 : 絹本着色無関普門像(重文)、絹本墨画淡彩聖―
       国師像(重文)、 方丈障壁画32面(重文)他

◇ライトアップ期間
 ・日 時 : 11月15日(土)〜11月30日(日) 17:30〜21:00
 ・拝観料 : 500円

◇アクセス
 ・JR京都駅から市バス「南禅寺永観堂道」下車 徒歩10分
 ・京都市営地下鉄 東西線蹴上駅下車 徒歩5分


アクセスマップ

                                 2008年11月