大   津  絵

草津市在住 渡邊 時秀


 退職して約一年になる頃、草津市の公民館講座で大津絵教室の募集があり、家内が勝手に申し込んだのが大津絵との出会いです。どんな絵かも知らず、見るだけという気持ちで一日目の体験教室に参加。初めて大津絵を見て、なんとも不思議な素朴な絵だな・・・いつまでも眺めていたのを覚えています。その内300年以上の歴史を経て、現在も受け継がれている伝統的な絵である事を知り、ますますひかれていきました。
 私の師匠は大津市無形文化財の指定を受けられた、4代目大津絵師「高橋 松山」先生です。
先生から、「大津絵は、決定・反復・敏速」数限りなく反復して速く描くこと、一定の水準までは、習っている年数が違っても到達できる。そこから抜け出すのは、筆使いはもちろん、大津絵の特技をよく守ること。あとは、センスの問題と、奥の深い教えを頂いております。
★大津絵について
 大津の地が生んだ大津絵は約350年前、仏画より始まり今日に至っている郷土民画です。
その画題は百数種にのぼり、中でも、よく知られているのが、鬼の寒念仏、藤娘、雷公などです。
大津絵は他の絵と違い、先に色を塗り、その後輪郭(線)にて仕上げる。
色は5色(緑・黄土・茶・朱・白)が基本です、
材料は、色紙・和紙・板・瓦・瓢箪・素焼きの皿・貝殻・石となんでも材料にします。
日本大津絵協会会員数は現在197名です。
★これまでの主な活動

・『ねんりんピック2000大阪』にて滋賀代表として大阪城公園にて実演

・日本女性会議「2003大津」(大津生涯学習センター)にて実演
 机とバケツ一杯の水、溶いた絵具に太筆、ベニヤに和紙を貼り「藤娘」を約35分で仕上げ多くの観客の拍手を頂いた。

・全日本女性会議「2003おおつ」(大津プリンスホテル)にて実演
 全国より約3,500名の参加。横1m縦2mの和紙に「藤娘、鷹匠」を実演

・草津市と姉妹都市の香川県観音寺市での文化祭に参加し大津絵を展示

・公民館・小学校等大津絵の指導

・守山成人病センターにて大津絵展示

現在は月2回の教室、家では気が付いたら筆を・・・月に20〜30枚作成
 今までの作品数   軸   30本
           色紙  約1,500枚
           その他 500枚

 これからも新材料をもとめて、 なんでもチャレンジ・・・

 

★私の作品
 以下は私の作品の一部です。
  自宅玄関に展示した作品
  「全日本女性会議2003大津」にて参加者の前で『藤娘・鷹匠』を実演
  草津市の姉妹都市「観音寺市」の文化祭にて展示
  軸
  額
  色紙   あんどん
  ひょうたん

  屋久杉
  扇子   八幡瓦
 (株)紀州うめよ(日本一の梅の里築100年の資料館に展示
  皿・貝殻

大津絵に挑戦してみませんか!