【 石 仏 と 私 】

 

 カメラに興味を持ったのは小学5年生、当時としては高額なカメラを買ってもらい、カメラ越しに見る風景、物体に興奮を覚えたのが始まりです。
本格的には、高校生から・・・・・
景色「山、海、川」季節の野菜、自動車、汽車、家族の生活、全てが私のカメラの対象でした。
 石仏との出会い
野の仏の磨滅した顔の表情・苔生えた岩肌・田舎のひなびた風情と溶け合った石仏の姿、今から40年程前、清水 俊明著「石 仏」の書物に出会い、日本中の石仏を自分のカメラに納めたいと、のめり込み、現在に至っております。


  石仏は風雨にさらされた太陽の照りつける山野がふさわしい。
山深い所の「石仏」は普通車では通行不可能、その為に、軽自動車に乗り換え地図を片手に、わくわく胸騒ぎを覚えながら山道を登り石仏を求めて行く。
雨に打たれた石仏・かんかんと太陽に照らされた石仏・暗い洞窟の中の石仏は私に何か語ろうとしている。無意識にシャッターに手が・・・・
北は関東から南は九州鹿児島、今までに数百を越える石仏の写真を撮影、撮影枚数は数千枚になる。

今では自室にこもりアルバムを開いては思い出に耽り

   いつのまにか「石仏」が私の「恋人に」・・・・

   美しさと接し喜びを感じ興奮を覚える日々・・・

今までに撮った写真の一部を紹介します。
興味のある方は資料提供します。ご連絡お待ちしています。
 
        草津市草津町1945−11    安井 真一


【長野県・安曇野 双体道祖神】


 北アルプスの山麓に広がる田園地帯にあり、石仏は村の入り口に座して部落の守り神となり、又夫婦和合の象徴として崇められている。

【長野県・更埴市修羅峠・霊浄山、安宮神社】


  霊浄山安宮神社は、信越線屋代の西方4キロにあり、奇抜な石仏が多数あり一見の価値あり。

【大分県・臼杵市の魔崖仏】


 臼杵の石仏は、大分県臼杵市深田地区にあり丘陵の斜面を切り開いて造像された。
日本の代表的な魔崖仏である。特に古園魔崖仏の大日菩薩は、古い時代御首を切り落とされていたが、最近元の位置に戻された。
臼杵石仏・古園魔崖仏・十三仏群
ホキ石仏第一がん
昭和62年当時の姿
現在の姿
     

第五がん阿弥陀如来像

第三がん地蔵十王増

ホキ石仏第二がん

【大分県・国東半島】

 
国東半島は九州から瀬戸内海に突き出した円形の半島で、鎌倉時代に絢爛たる文化が開いたと言われる。
半島内にはその時代の仏堂・石仏などが沢山あり、昔の優美な姿をとどめている。
九州最古の木造建築 富貴寺

【長野県下諏訪】


 下諏訪大社下社春宮の脇を流れる砥川沿いの畑の中に鎮座している阿弥陀仏高さ2mのどっしりとした万治の石仏。
大変に美しく、、岡本太郎氏も絶賛した約330年前に作られたもの。

岡本太郎氏が絶賛した万治の石仏