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私の住むまち米原 『 オオムラサキの里 』
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◆米原市の概要
米原市は滋賀県東北部地域の中心に位置し、日本百名山のひとつである伊吹山とその南には霊仙山が
そびえ、その森林にたくわえられた水は、清流姉川や天野川となって地域を流れ、母なる琵琶湖に注ぐという、
水と緑に包まれた自然豊かなまちです。また、県内唯一の新幹線停車駅があり、中部・北陸・近畿の結節点
として重要な役割を果しています。
観光地としては、伊吹山・醒ヶ井養鱒場・三成の三献の茶で有名な観音寺などなどがあります。
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三島池より伊吹山を望む
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琵琶湖岸 米原市磯(いそ)の夕日
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◆オオムラサキの里
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1.オオムラサキとは
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オオムラサキは、日本の国蝶ですが、最近では生息数が減少して「準絶滅危惧種」になっています。
山林を利用しなくなったことによる荒廃が、その原因と考えられています。
翅を広げると、オスは10㎝、メスは12㎝にもなる大型の蝶です。6月下旬から8月にかけて、雑木林の中を
飛び回ります。
幼虫は、エノキ(ニレ科)の葉を食べて成長、成虫は樹液をエサにしています。
ですから、オオムラサキが生息するためには、広大な雑木林と条件のよいエノキの存在が欠かせません。
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オオムラサキ
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2.「オオムラサキを守る会」 |
今から約35年前、旧近江町(合併し米原市となる)にある、かぶと山で多和田在住の樋口善一郎さんの
子息が珍しい蝶を見つけ、その美しさに感動した樋口さんがなんとしてもこの蝶を守ろうと決意し、
「守る会」を結成し活動をしたのが始まりです。
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「オオムラサキを守る会」の活動風景
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3.「オオムラサキを守る会」の活動
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①越冬幼虫カウント調査
オオムラサキの動向を知るために毎年実施。幼虫がエノキの根元で越冬する12月から3月までの間に、落ち葉を
1枚ずつ点検するという根気のいる調査です。地元の小中学生も多数参加致します。
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越冬幼虫カウント調査の様子 |
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②自然観察会
大切な啓発活動として、年間3~4回実施。
春は、草花の仕組み、夏はオオムラサキの成虫、秋はいろいろな紅(黄)葉を観察します。
また、 地域の学校が主催する観察会の指導も行っています。
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自然観察会の様子
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③子ども達とのかかわり
地元の息長小学校3年生に、オオムラサキの飼育指導をしています。
この活動は20数年間続いており、自由研究としてオオムラサキや植物などをテーマに、指導を受けた生徒が
県の「学生科学発表会」でいつも優秀な成績を受けています。
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オオムラサキの飼育指導の様子
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④「オオムラサキを守る会」 35周年記念大会
昨年6月に、三日月知事や平尾市長など約230人が参加して記念大会を開催。
中学生の吹奏楽、小学生の研究発表、合唱など多彩な内容でオオムラサキを思うやさしい気持ちを共有しました。
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35周年記念大会の様子
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⑤パナソニックOBのかかわり
私は、17年前の定年時に旧近江町に移り住み、「オオムラサキを守る会」の活動が町外や県外で高く評価されて
いる反面、地元の関心が薄いことに気づき、お手伝いの意味で参加しました。
また、私の友人の小笠原邦雄さん(寝屋川支部所属)も趣味のビデオ撮影の特技を生かし、行事の度に大阪から
駆けつけ記録として残してくれています。DVDに編集したものは、参加した子ども達に配布することもあり、大変喜
ばれています。
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「オオムラサキを守る会」の活動継続と記録 |
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4.おわりにー環境を守る
オオムラサキを守ることは、生息する自然環境(里山)をまもることです。
豊かな里山が水のきれいな琵琶湖を守ることに繋がっていることにも思いをはせたいものです。
そのための、第一歩はオオムラサキやその環境を知ることです。
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天野川とかぶと山
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2018年 5月
〈投稿者〉 米原市 山家 英一郎さん |
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