淡海の巨木探訪
 
 歴史と文化に恵まれた滋賀県には、まだまだ多くの巨木が残っています。歴史の試練を乗り越え、風雪に耐えてきた巨木は、年輪の数だけ芽を吹き、あるものは花を咲かせてきました。

菅山寺のブナの巨木

かつら谷のカツラの巨木
 
「野神」さんと呼ばれ、村のシンボルとして毎年「野神」のお祭りに、御神酒を供え、しめ縄を飾って五穀豊穣が祈られるなど、地域の人々に大切にされてきた巨木がある一方で山中でひっそりとほとんど人目に触れず生き続けてきた巨木があります。 巨木の今ある姿は私たちに多くのことを語り、創造させくれます。 最近、道路の建設や拡張、住宅や大規模な建物の建設、大気の汚染、マツクイムシの被害などで、巨木が育つ環境が急激に悪化しています。さらに巨木を保護する意識の低下とともに、いとも簡単に枝や根が切られ、伐採されることも増えてきました。
 巨木を破壊するのはほんの一瞬ですが、守り育てるには、大変な労力と時間が必要です。私たちは、この歴史の生き証人、巨木たちを次の世代に引き継いでいく責任があります。 
ところで、巨木の定義をご存知でしょうか?
1988年環境庁(現在の環境省)は巨木を以下のように定義しています。
・地上約1.3mの位置での幹周りが、3m以上の木。
・地上約1.3mの位置において、幹が複数に分かれている場合には、それぞれの幹周りの合計が3m以上あり、主幹の幹周りが2m以上のもの。
・滋賀県では以下の64本の巨木を紹介していますが、これらは巨木はほんの一部ですが、皆さんの近くにも巨木があります、巨木に出会ってあげてください。巨木たちはきっと喜んでくれることでしょう。
 
紹介者  杉本 守