烏 丸 半 島
草津市域の最北、琵琶湖に突き出す烏丸半島には蓮の群生地があり、自然豊かな人工島です。
琵琶湖の原風景といわれるヨシ原が今もその姿をとどめています。毎年盛夏の頃にはこの広大な景観が多くの観光客の目を楽しませます。
半島には自然環境の保全をモチーフにした「水生植物公園みずの森」、「くさつ夢風車」(風力発電施設)、「琵琶湖博物館」が、また、「UNEP(国連環境計画)国際環境技術センター」があり、水環境の保全にかかるノウハウと情報を世界に向けて発信する拠点となっています。
これら施設などをご紹介いたします。
広い駐車場の北側には、広い多目的広場と琵琶湖汽船の草津烏丸半島港があります。大津からシャトルボートを利用することも出来ます。
 
◆滋賀県立琵琶湖博物館
琵琶湖博物館は、平成8年(1996年)10月に開館し、平成18年(2006年)10月で開館10周年を迎え、延べ約547万人の見学者を迎えています。
平日は、小中学生の遠足や修学旅行の子供たちでにぎわっています。
館内のA〜C展示室とディスカバリールームと屋外展示場があり、琵琶湖とその集水域および淀川流域の自然、歴史、暮らしの理解を深め、これら琵琶湖地域の人びととともに「湖と人間」の新しい共存関係を築いていくことをめざした様々な展示が行われています。
模型展示や、琵琶湖に住む魚や水鳥なども見ることが出来て、楽しみながら琵琶湖を理解し人との係わり合いなどを学ぶことの出来る博物館です。
 
◆UNEP(国連環境計画)国際環境技術センター
持続可能な都市および淡水湖沼流域の管理についてのUNEPの役割をさらに強化することを目的に、日本に事務局が設置(1992)され、1994年4月に大阪と滋賀の事務所が正式にオープンした。
ここ滋賀事務所では、淡水資源の管理に対処するための、環境上適正な技術(Environmentally Sound Technologies: EST)の利用促進を目的として、調査研究や、データベースの整備、研修、コンサルティングなどの事業を行っているそうです。
◆草津市立水生植物公園 みずの森
「草津市立水生植物公園みずの森」は、「植物と人、水とのふれあい」をテーマに琵琶湖博物館と同じく平成18年(2006年)10月で開館10周年を迎えています。
200種の植物を栽培し、四季、花が絶えることはありません。植物園には多種の蓮や睡蓮、温室には南方の園芸種も揃え、ミニ劇場では全国の蓮園や、蓮の種類等を上映し、ここに来れば蓮博士になれそうです。
・ロータス館・コミュニティー広場・山のこみち・花影の池・湿生花園などからなり多くの植物に囲まれています。
中でもロータス館にはハスやスイレンをはじめとした水生植物を数多く観賞することの出来る楽しい施設で、季節により各種の植物の展示会も行われています。
         
・山のこみちからは琵琶湖や対岸の比良山を眺めることもでき、数多くの野鳥や水鳥を見ることも出来ます。
◆くさつ夢風車
くさつ夢風車はドイツの柱上部60m、羽根の直径70mもあり風力発電を行っており、平成17年度の発電実績は 806,859(kWh)で一般家庭電力換算で2,603世帯分になるそうです。

◆蓮の群生

半島(の入り江には、日本最大の蓮の群生地があります。
広さは約13ha(その面積は年々広くなっています。)にも及ぶわが国有数の蓮の群生地であり、毎年7月下旬〜8月上旬には淡紅色の日本古来の蓮の花で埋め尽くされ、広大な景観が多くの観光客の目を楽しませます。

 
烏丸半島には、年間を通じて小さな子供さんをはじめ、皆さんが楽しめる憩いの場です。
ぜひ一度お訪ね下さい。
◆烏丸半島へのアクセスなど
● JR草津駅西口発、近江鉄道バス「烏丸半島」行き乗車、「みずの森」または「琵琶湖博物館」下車。
● 名神高速道路「栗東I.C」「瀬田西I.C」から湖岸道路へ出て、烏丸半島へ。(インターから約30分)
● 名神高速道路「草津田上I.C」から湖岸道路へ出て、烏丸半島へ。(インターから約50分)
● 琵琶湖汽船シャトルボートで「大津港」から「草津烏丸半島港」へ。

◆滋賀県立琵琶湖博物館
  開館時間: 午前9時30分〜午後5時(最終入館 午後4時30分)
  休 館 日  :毎週月曜日(※月曜日が休日の場合はその翌日が休館日)、年末年始
  入館料金:大人 600円
        「みずの森」との共通券 大人730円

◆草津市立水生植物公園「みずの森」
  開園時間: 午前9時〜午後5時(最終入園 午後4時30分)
  夏季期間:(7/11〜8/20) 開園時間 午前7時〜午後5時
  休 園 日  :毎週月曜日(※月曜日が休日の場合はその翌日が休館日)、年末年始(12月28日〜1月4日)
  入園料金:大人 300円
取材 2006年10月 才野嘉昭