地区委員が選んだ近江の国の初詣スポット
◆ 多賀大社

延命長寿、縁結びの神様として古くから信仰を集め、豊臣秀吉の信仰も厚かった。天照大神の両親の伊邪那岐命と伊邪那美命を祀っていて、通称『お多賀さん』の名で親しまれている。名物の『糸切り餅』や『お多賀しゃくし』を売るみやげ物店が立ち並んでいる。
犬上郡多賀町604  
近江鉄道多賀大社前駅から徒歩10分
◆日吉大社
全国3800余社ある日吉神社の総本宮。日本最古の石橋の日吉三橋から108の神々を祀る境内は国宝、重要文化財がたちならぶ。春は桜、秋には紅葉の名所としても名高く、ライトアップもされる。4月の山王祭は7基の神輿が人々の熱気に包まれ伝統の祭絵巻を繰り広げる。
大津市坂本5−1−1    
京阪坂本駅から徒歩10分
◆近江神宮
昭和15年に創建された比較的新しい神社で、大津京を造営した天智天皇を祀っている。天智天皇が日本で初めて水時計(漏刻)を造った故事にちなんで、国内外の時計資料を展示する近江神宮歴史館がある。1月には、かるた日本一を決める『かるた祭』が開催される。
大津市神宮町1−1   
京阪近江神宮前駅から徒歩5分
◆太郎坊宮(阿賀神社)
正式には阿賀神社といい、通称『太郎坊さん』の名で親しまれている勝運授福の社。圧巻は参道から740段の石段と本殿前にある神力によって左右に分かれたと言われる『夫婦岩』、幅80cmほどの隙間を通って参拝すると諸願が成就するが、悪しき心があると岩に挟まれてしまうという。
八日市市小脇町2247 
近江鉄道太郎坊宮前駅から徒歩15分
◆日牟礼八幡宮
創建以来近江商人の信仰を集めてきた古社。社宝の『安南渡海船額』はベトナム貿易で活躍した豪商西村太郎右衛門が奉納したもので、近江商人が国内のみならず海外にも活躍していたことが伺い知れる。3月の左義長祭、4月の八幡祭の二大火祭りは春の風物詩として多くの人で賑わう。
近江八幡市宮内町257  
JR近江八幡駅から近江鉄道バスで7分、大杉町下車徒歩3分
◆白鬚神社
一名を比良明神ともいい、創建は垂仁天皇の時代と伝えられる近江最古の社である。湖中に朱塗りの大鳥居が立ち、国道161号線を挟んだ山側に本殿と拝殿があり、延命長寿、縁結びの神様として親しまれている。現在の本殿は豊臣秀頼と生母淀君が寄進したもの。
高島郡高島町鵜川215
JR近江高島駅から車で5分
◆岩間寺(岩間山正法寺)
正式には岩間山正法寺という真言宗の寺。西国観音霊場12番札所。汗かき観音、雷除け観音、厄除け観音の名で広く信仰を集めている。毎月17日を縁日とし、4月の雷神祭、5月と10月のぼけ封じ祈願会ほうろく灸、12月のぼけ封じ大根焚きは多くの参拝者で賑わう。
大津市石山内畑82   
JR石山駅から京阪バスで25分、中千町下車徒歩60分
◆御上神社
近江富士と称される三上山をご神山とし、学業成就、家内安全、交通安全、商売繁盛の神様として信仰を集めている。鎌倉時代の建築様式を伝える本殿は神社建築として県下で初めて国宝の指定をうけた。5月の『御田植祭』と10月の豊作を祈る『ずいき祭』は多くの人で賑わう。
野洲市野州町三上838  
JR野州駅から滋賀交通バスで10分御上神社前下車徒歩8分
◆兵主大社
足利尊氏や源頼朝から厚く崇拝され、江戸時代には徳川将軍家からも手厚い保護をうけていた古社。池泉回遊式の庭園は国の名勝にも指定され、近江の苔寺とも称される美しい苔の庭である。学業成就、家内安全、交通安全、商売繁盛の神様として信仰を集めている。
野洲市中主町五条566 
JR野洲駅から近江バスで15分兵主大社下車すぐ
◆苗村神社
境内に立ち並ぶ建築物のほとんどが国宝や重要文化財に指定されていて、縁結び、開運、五穀豊穣、子宝、守護、招福の神様として信仰を集めている。5月の『節句祭』は子供の成長を祝う祭りで、子供神輿の奉納と神馬10頭が古式ゆかしい恰好で参道を駆け抜ける勇壮な流鏑馬で賑わう。
蒲生郡竜王町綾戸467 
JR近江八幡駅からJRバスで25分、川守下車徒歩8分
◆建部大社
近江国一の宮と称される古式ゆかしい大社。主祭神は日本武尊で出世開運、除災厄除、縁結びの神様として信仰を集めている。5月の船幸祭は、日本武尊の海路東征の故事に基づくもので、大神輿を御座船に乗せ約20艘の供船を従えて瀬田川を巡航する賑やかな祭。
大津市神領1−16−1   
京阪唐橋前駅から徒歩15分
◆立木神社
草津宿を通る旅人が道中の安全を祈願したといわれている古社。東海道と中山道の分岐点を示した県内最古の石造道標『旧追分道標』が境内に移築されている。五穀豊穣、交通安全、安産、厄除開運、火災鎮護、商売繁昌、勧学などの大神として広く信仰を集めている。
草津市草津4−1−3  
JR草津駅から徒歩20分
◆馬見岡綿向神社
近江商人(日野商人)の巨万の財力に支えられ、出世開運の神として崇敬を集めた。5月の春の大祭『日野祭』は16基の曳山を中心に古式ゆかしく絢爛豪華に繰り広げられる。綿向山山頂に祀る奥之宮は20年毎に建て替える式年遷宮の祭事が今も絶えることなく続けられている。
蒲生郡日野町村井705   
近江鉄道日野駅からバスで20分向町下車徒歩3分
◆立木観音
正式には立木山安養寺といい、通称『立木さん』の名で親しまれ、厄除けの観音として古くから信仰をされてきた。弘法大師が42才の大厄の年に開いたことから、厄年の参拝者も多いという。670段の急な石段が続くが途中の踊り場などにある信者が詠んだ石碑の短歌や和歌も楽しみの一つ。
大津市南郷5−20  
JR石山駅から帝産バスで30分立木観音前下車スグ