紅葉の名所 湖東三山

◆ 金剛輪寺(こんどうりんじ)
 湖東三山の真ん中に位置する金剛輪寺は、聖武天皇の勅願によって天平十三年行基菩薩が開いた天台宗の寺院。
秘仏のご本尊聖観音像は、行基菩薩が霊木を感得し、一刀三礼し刻み始めたところ木肌から赤い血が流れてきたため、粗彫りのまま本尊として安置され、後に「生身の観音さま」と呼ばれています。
参道を登りきると、深遠な空気につつまれた国宝の本堂や三重塔などの大伽藍が目の前に現れます。
秋には本堂脇の「血染めの紅葉」が葉を鮮やかな赤に染めてゆきます。

参道      参道

<参道>

●本堂 天平大悲閣(国宝)
  本堂は天平大悲閣ともいわれ、七間七面の堂々とした鎌倉時代の和様建造物。単層入母屋造りの総檜革葺で、鎌倉時代の考案十一年一月に建立された。戦乱の時代、織田信長の兵火からも逃れ、堂々たる佇まいを見せている。本堂内には、秘仏ご本尊聖観音さまをはじめ、阿弥陀如来像、十一面観音像など十体の重要文化財指定の仏像が安置されています。

本堂天平大悲閣
<本堂 天平大悲閣 >

●三重塔(重要文化財)
 「寛元四年に建立された」 との記が子文書にある三重塔は、「待龍塔」とも呼ばれている。

 

                                        

三重塔
<三重塔>
●茶室 水雲閣
  本坊明寿院の庭園に配された茶室で、文政三年住持光格僧都のとき建立された。
本格的な2畳台目の茶室の待合の格天井には、四季の花々36種類が描かれている 。
茶室 水雲閣
<茶室 水雲閣>
庭園
<庭園>

●庭園
  明寿院にある回遊式庭園は、入口部分から南庭、中央庭、北庭と分かれ、桃山期から江戸中期頃までに作庭された。多様な植栽で四季折々に花が楽しめる。

◆金剛輪寺
 拝 観   8〜17時
 休業日   無休
 料 金   拝観500円
 交 通   JR稲枝駅より 近江バス 金剛輪寺門前下車
                (8:00発・12:05発・14:00発) (平日のみ)
 駐車場   あり
 所在地   滋賀県愛知郡秦荘町松尾寺874番地
 問合せ先   【電話】0749-37-3211